今回はBOTANIST ボタニカルスカルプシャンプーの成分解析です。
このシリーズで一番最初に発売されたBOTANISTボタニストモイストシャンプー&トリートメントだと、仕上がりがベタベタになってしまう方が一定数いました。
それからスムース⇒スカルプと種類が増えてきて、今ではそれぞれの毛髪に合わせて「組み合わせ自由!」というスタイルをとっているようですね。
※更新しました。
2019年現在は「ダメージケア」とオーダーメイドの「パーソナライズシャンプー」もラインナップに加わりました。
それではBOTANIST ボタニカルスカルプシャンプーの成分解析いってみましょう!!
「ボタニスト「モイスト・スムース・スカルプ」の違い。解析と口コミで。」
「BOTANISTボタニカルシャンプーモイストの成分と解析。おすすめ?」
「BOTANIST ボタニカルシャンプー スムースの成分解析」
「BOTANISTボタニストボタニカルヘアオイルの成分解析。おすすめ?」
■2019年3月13日よりオーダーメイドで自分だけのシャンプーを作る「myBOTANISTパーソナライズシャンプー」がデビューしました!
BOTANIST ボタニカルスカルプシャンプーの成分
【シャンプー】
水、ラウレス-4カルボン酸Na、ココイルメチルタウリンNa、ラウリルベタイン、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウラミドプロピルベタイン、デシルグルコシド、ポリクオタニウム-10、コカミドMEA、PEG-30フィトステロール、ローズマリー葉水、サトウキビエキス、グリチルリチン酸2K、リンゴ酸、ジステアリン酸PEG-150、エタノール、BG、DPG、EDTA-2Na、塩化Na、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、香料
【トリートメント】
水、セタノール、グリセリン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ソルビトール、グルタミン酸、オレイルアルコール、PEG-30フィトステロール、ヒマワリ種子油、マカデミアナッツ油、シア脂、ヒアルロン酸Na、加水分解ケラチン(羊毛)、ローズマリー葉水、グリチルリチン酸2K、スギナエキス、ホップエキス、セイヨウアカマツ球果エキス、レモン果実エキス、ローズマリーエキス、クララ根エキス、センキュウ根茎エキス、アンズ種子エキス、カワラヨモギ花エキス、シャクヤク根エキス、エタノール、BG、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、香料
BOTANIST ボタニカルスカルプシャンプーの解析
まさにスカルプシャンプーという作りのシリーズです。
- ラウレス-4カルボン酸Na・・・
酸性石鹸。洗浄力に優れ低刺激な安全性に優れた成分 - ココイルメチルタウリンNa・・・
タウリン系?アミノ酸系?人によって言い方は違うが適度な洗浄力と低刺激性を持つ優れた洗浄成分 - ラウリルベタイン・・・
低洗浄力・低刺激性の頭皮刺激を緩和するベタイン系洗浄成分 - ラウロイルサルコシンNa・・・
洗浄力の強いアミノ酸系洗浄成分。人によってはかゆみを引き起こす成分。 - ラウロイルアスパラギン酸Na・・・
アミノ酸系洗浄成分。洗浄力は適度にあるが低刺激な優れた洗浄剤。 - ラウロイルメチルアラニンNa・・・
アミノ酸系洗浄成分。洗浄力は適度にあるが低刺激な優れた洗浄剤。 - ラウラミドプロピルベタイン・・・
低洗浄力・低刺激性の頭皮刺激を緩和するベタイン系洗浄成分 - デシルグルコシド・・・
ノニオン界面活性剤。洗浄力は強いが非常に低刺激な洗浄成分。
という感じです。
上位に記載の成分ほど多く配合されているので、後半の洗浄成分は補助的な感じです。
ですのでメイン成分のラウレス-4カルボン酸Na(酸性石鹸)、ココイルメチルタウリンNa、ラウリルベタインまでが一つのユニットというか、メインになる組み合わせだと思いますが、これだけで判断しても洗浄力は比較的強めなんだけど、とっても頭皮には低刺激♪という感じの作りです。
それ以外のアミノ酸系成分を見てもわかりますが、アミノ酸系の中でも比較的洗浄力の強い成分が配合されています。
ということで、総合的に評価しても、比較的洗浄力が強めで、頭皮に対しては低刺激です。
「スカルプ=頭皮の洗浄は低刺激に!!」ということにかなりのこだわりは感じますが、「ちょっと軋みそうな感じです。」
個人的にはそこがちょっと引っかかるところですね(>_<)
毛髪補修剤に関しては、ボタニストシャンプーシリーズ全般に言えることですが特別に大した成分は配合されていません。
頭皮に対しては、グリチルリチン酸2Kという頭皮環境を整える成分が配合されています。
(医薬部外品として認められる量の配合があるとステロイド様作用を有する成分です。ボタニストの配合だと、認められた量の配合ではないので医薬部外品としての効果を謳うことはできず、あくまでも頭皮環境が緩やかに整うという作用です。)
つまり、ボタニストスカルプシャンプーは、優れた洗浄成分で作られた、毛髪補修的には物足りず、頭皮環境改善に少し期待ができるシャンプーです。
ただ勘違いしないでいただきたいのは、スカルプというと育毛系だと勘違いしやすいですが、特段育毛効果があるシャンプーではなく、育毛の前段階「キレイに頭皮を洗いましょうね♪」という感じのシャンプーです。
この価格帯のスカルプシャンプーとしては、これくらいの作りで十分なのではないでしょうか。
ただ本気の育毛となると物足りないですので、その場合は以下のシャンプー群がおすすめになります。
BOTANIST ボタニカルスカルプトリートメントの解析
パッと見た印象は、「軽めのトリートメント」という印象です。
スカルプ系のトリートメントでよくある作りというか、スカルプ系だと「頭皮につけてOK」という作りものものが多いですが、こちらもそういう作りです。
頭皮に低刺激に作っている分、毛髪への吸着成分が物足りないですのでしっとり感はあまり感じず、さらっと感じるか物足りないと感じるか・・・という作りです。
ヒマワリ種子油、マカデミアナッツ油等が毛髪柔軟効果で柔らかな毛髪に導いてくれますが、特別毛髪補修剤は配合されていません。
頭皮に対してはやはりシャンプーと同じグリチルリチン酸2K、それ以外にも各種エキス類が頭皮環境改善成分として配合されています。
BOTANISTスカルプシリーズの総評・おすすめの人は?
BOTANISTボタニカルシャンプー&トリートメントがおすすめの人は、健康毛でワックスなどのスタイリング剤を使用していてしっかり除去したい人や、仕上がり感にしっとり感を求めない人です。
低刺激ながら洗浄力はしっかりありますので、軋みごわつきなどは結構出るのではないかなぁ・・・と思います。
&
カラーやパーマをしているダメージ毛の人や、しっとり感・まとまりが欲しい人には、補修成分や油性成分の配合が少ないので「物足りない」と感じると思います。
BOTANISTシリーズは組み合わせて使用する?
「頭皮をきれいに洗いたいからボタニストスカルプシャンプーを使用したい!!でも、しっとりとまとまりも欲しい」という希望があるのであれば、
個人的にはボタニカルスカルプシャンプー×ボタニカルモイストトリートメントという組み合わせを試すと良いと思います。
あっ!!そもそもですが、、、
そこまでしてBOTANISTシリーズに執着する必要はないと思いますので、仮にボタニストだけで選ばなきゃいけないという縛りがあるのであれば・・・という話なだけです。
そうでなければ先ほども記事中でまとめたように以下のようなシャンプーシリーズがおすすめになります↓↓
「美容師おすすめ育毛(スカルプ)シャンプー市販込みランキング!ハゲたくない人必見!!」
「口コミで評判のharu kurokamiスカルプを解析」
「HIMAWARI(ひまわり)シャンプーは美容師おすすめ?」
「アミノ酸シャンプーアロマのやさしさ(ハーベストシーズン)成分解析」
「口コミで評判のharu kurokamiスカルプを解析」
「ボタニストプレミアムの成分解析」
「ハーバニエンスシャンプーの成分解析」
気になる成分・注意点
僕は気にならないのですが、気にする人もいる成分が配合されていますので、それについてm(_ _)m
僕のほかの記事からのコピペです↓↓
メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノンという2つの防腐剤がBOTANISTには共通して配合されていますが、この2つの混合物は、欧州では洗い流さない化粧品への配合が禁止になっている成分です。洗い流す場合も配合上限が決まっています。
===========
2013.12.13付けでCosmetics Europe(ヨーロッパ化粧品工業会)はメチルイソチアゾリノンを洗い流さない化粧品(ウエットワイプを含む)への使用を中止する勧告を発表した(https://www.cosmeticseurope.eu/news-a-events/news/647-cosmetics-europe-recommendation-on-mit.html)。
2014.9 欧州委員会は2016年7月15日からメチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン混合物をリーブオン製品中では使用禁止、リンスオフ製品中では15ppm以下へ変更(http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32014R1003)
===========
ちなみに、日本でも自然派の人が毛嫌いする防腐剤パラベン(僕は嫌いじゃありません(笑))は、配合上限が1%未満。
それに対して上記2種は「メチルイソチアゾリノン」は0.01%・「メチルクロロイソチアゾリノン」は0.001%までの配合上限があります。
つまりそれだけ毛嫌いする人が多いパラベンよりも刺激が強い成分です。
とはいっても「上限が決められている=それ以内では安全な成分」と僕は解釈しますのであまり気にしてはいないのですが、「欧州では洗い流さない化粧品では使用自体が禁止された」と言われちゃうとさすがに「ちょっと大丈夫かな??」とは思いますよね(;^ω^)
ということで、そもそもこういう話が気になる人にはBOTANISTは向きませんm(_ _)m
だってボタニカル=植物というイメージとはかけ離れた成分ですからね。
ボタニカルとは??
以前、BOTANISTボタニカルモイストシャンプーの時にも説明しましたが、ボタニカルという言葉に特別な意味はありません。
⇒「BOTANISTボタニカルシャンプーの成分と解析。おすすめ?」
だって、ボタニカルとは植物のことですので。
僕はオーガニックという響きにも特別な意味はあまりないと感じていますが、オーガニック以上に何の意味も感じないのがボタニカルという響きです。
だって、オーガニックは植物の中でも厳しい条件で栽培された植物(有機栽培)のことを指すのに対して、ボタニカルは植物全般のことですので、オーガニックという響きを謳えない商品に「良い響き」を与えるために考えられたのがボタニカルという言葉ですよね。
広告代理店の力の見せ所ですね(笑)
※上記はBOTANISTシリーズの成分がダメという話ではなく、ボタニカルという言葉についての話ですのでご了承ください。
⇒オーガニックシャンプー=低刺激は勘違い!?オーガニックの本当の姿公開中(おすすめランキング付き)
⇒「ボタニカルシャンプー?オーガニック?ノンシリコンの違いは?」
植物性由来成分と水で90%以上ってすごいの??
で、BOTANISTについてですが、商品説明に「植物性由来成分と水を90%以上配合」と書かれています。
ここがボタニカルという言葉に当てはまると思いますが、ぶっちゃけそこまで特別なことではありません。
シャンプーのほとんどは水と洗浄成分で作られています。シャンプーによってはそもそもこれだけで90%くらい配合されていることもざらです。
というか、そもそも論として、植物由来じゃない成分ってあんまりないような・・・
だって、ほとんどの成分は何かの植物から抽出されたものを科学的に何かと合成して作られているものが多いと思うんですよね。
(合成というと響き的に敬遠される方も一定数いますが、優れている成分でも天然のままだと成分的に不安定で逆に危険だから、科学的に合成することで安定した物質に作り替えるということは多々ありますので、合成だから安全な成分もいっぱいあるんですよ)
んで、その洗浄成分についてですが、植物由来と書いてあるとやさしい成分だと誤認しますが、そういうことではありません。
洗浄力が強く頭皮刺激性もそこそこあるのであまりお勧めされることが少ない洗浄成分であるラウレス硫酸NA。(ボタニストに配合されている成分ではありません)
実はこれも植物由来です( ゚Д゚)
今でも「ラウレス硫酸は石油由来で~」みたいな書き方をしている方々がいますが、それは遠い昔の話です。
今現在はヤシ油から抽出されたラウレス硫酸NAの方がそもそも原材料費が安いので、わざわざ石油由来のラウレス硫酸NAを使用しているメーカーはないです。
ってことは、世の中で非常に嫌われている成分であるラウレス硫酸NAだってヤシ油由来ですのでボタニスト成分です(笑)
まあそういうことですので植物成分が90%以上配合されていても、「別に・・・」とは思うのですが、まあいつも言うことですが、今はシャンプーも乱立していますので、
「優れたシャンプーが売れるのではなくて、宣伝がうまいシャンプーが売れる時代」なんですよね。
だからしょうがないんですよね。
いかに消費者にキャッチ―な言葉を発信できるかが売れ行きに大きく影響していきますので。
そういう意味ではBOTANISTは非常に宣伝がうまいメーカーなんだろうなぁ、、、と思います。
(もちろんボタニストは宣伝が上手い上で価格相応の良いシャンプーを作っています。)
このブログでは「宣伝がうまいシャンプーではなく、優れたシャンプー」をおすすめしています
◆BOTANISTシリーズ解析一覧
◆BOTANISTシリーズ解析一覧◆
「BOTANISTボタニカルシャンプーモイストの成分と解析。おすすめ?」
「BOTANIST ボタニカルシャンプー スムースの成分解析」
「BOTANIST ボタニカルスカルプシャンプーの成分解析」
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コメント
コメント一覧 (2件)
気になっていたシャンプーでした。解析いただいてありがとうございました!!
さいさん
わざわざご丁寧にコメントいただきましてありがとうございます。
励みにしますね(^_-)-☆