というお話です<m(__)m>
まああまり一般の人には関係ない話ですが、実はヘアカラーって裏でこんなこと計算しているんですよ!!
って話です<m(__)m>
と思っていたら、2023年現在、何気にこの記事が人気記事に・・・
ちなみに以前は美容室でブリーチ後にまだ赤みが残っている場合に、紫シャンプー(通称ムラシャン)を使っていましたが、今ではホームカラーでも使用されている方が多いみたいですね。
ということで
- 補色って何?
- ヘアカラーで赤みと黄みを消す方法
- 褪色を目立たなくさせる裏技
- 紫シャンプー(ムラシャン)について
に分けて書いていきますね!
補色(反対色)とは?
補色(反対色)とは、その色味を打ち消す色のことです。
???
ですよね(;^ω^)
「色相環」をご存知ですか?
こういうの↓↓
赤い矢印の方向がまさに「補色(反対色)」と言います。
お互いに色味を打ち消しあう色です。
まずは、色相環を見ながら想像してください。
- 「黄色」と「赤」を混ぜると、「橙」になりますよね。
- 「黄色」に「青緑」を混ぜると、「緑」になりますよね。
それに対して、真裏同士の色
- 「黄色」に「青紫」を混ぜたら何色になるでしょう??
「赤」にも「青緑」にもならないのは想像つきますよね(色相環をご確認ください)
この場合、お互いの「色み」を打ち消し合って濁った黒に近い色になります。
打ち消しあって色味がなくなる=無彩色に近づく(白・グレー・黒などのこと)
こういうお互いの色味(赤み・黄み・青みなど)を消しあう色を「補色・反対色」と言います。
で、色相環でいうと赤矢印の方向が補色関係になります。
色料の3原則とは
一応興味のある人だけもう少し詳しく説明しておきます。
(もう十分という人はここはすっ飛ばして下にスクロールしていただくと美容院での活用法について書いてあります。)
「色料の3原則」をご存知ですか?
「シアン・マゼンダ・イエローの絵の具を混ぜると黒になる。」という原則のことです。(下記画像右側の図)
一応ですが、左の画像は「色光の3原則」と言います。
「赤・緑・青紫の光が混ざると白になる」という原則のことです。
演劇の世界のスポットライトが「色光の3原則」を使ったアイテムですね。
赤・黄色・緑の光をいっぺんに出すとホワイトのスポットライトになります。
メイクの世界ではこの原則を利用して、お肌を美肌に導く下地アイテムなどもあります。
と話は脱線しましたが、
- 「黄色」に「青紫」を混ぜたら何色になるでしょう??
この答えは「色料の3原則」を見ればわかります。
右の図。黄色と青紫を混ぜると・・・
ほぼ「黒」だとわかりますよね?
他の補色関係の色も確認してみましょう!!
赤と青緑の補色関係。
これを「色料の3原則」に当てはめると
ほぼ「黒」だとわかりますよね?
これが補色(反対色)であり、「色料の3原則」です。
で、これを美容院ではどのように活用するのかというと・・・
赤みを消す方法
美容院での補色の活用方法はというと・・・。
仮にですが、初めてのカラーリング。色見本(カラーチャート)で希望色を決めるとします。
希望色はゴールドブラウン(イエロー)。
でも、髪質的に赤みが出やすそうな髪質。
(地毛が真っ黒で硬く太い毛髪ほど、明るくすると「赤みのあるブラウン」になります。)
この場合、希望のゴールドブラウン単品で染めると、本来持っている「赤み」と「カラー剤のゴールド(黄色)」が混ざってオレンジっぽい仕上がりになります(゜o゜)
ですので、赤の補色である青緑系の色味をゴールドブラウンに加えるんです。
(詳しくは「直接染料が~」とかあるのですが詳しい話はナシで)
そうすると地毛の「赤み」が、補色の「青緑」で打ち消されて(相殺されて)、ゴールドだけが残る・・・。
きれいなゴールドブラウンになるように実は裏でこんなことをしているんですね。
黄色みを消す方法
赤みを消す方法がわかれば、それを黄色に当てはめるだけなのですが、一応「黄色みを消す方法」も解説しておきます。
また色相環をご確認ください。
「黄色」の補色は「青紫」です。
ですので、単純に言えば「希望色+補色の青紫」の調合で「黄み」を消せます。
「黄みを消したい!!」というのはアッシュ系の時が多いと思います。
そういう場合は「アッシュ系の希望色+補色の青紫」で「青紫」と「黄色み」が相殺されて、希望色のアッシュだけが浮きでる。
こんな感じでお客さんの希望する色になるように、
- 補色(反対色)の色味を追加したり
- 希望の色味を強調したり
などを駆使して美容室ではヘアカラーリングをしているんですね。
■そんな美容師がおすすめしている「カラーダメージにおすすめのシャンプー」もご確認ください
■ヘアカラーはほどほどに!?白髪の原因の一つにヘアカラーがあることが解明されました。
「色料の3原則・補色」の褪色への活用方法
「色料の3原則」や「補色」の考えは、褪色防止にも活用できます。
色料の3原則で、補色の色同士を混ぜると黒に近づいていくのがわかりましたよね。
例えば明るいオレンジブラウンの毛髪を、暗めのブラウンに染めたいとき。
同じオレンジブラウンの色味で暗くすると褪色が早いです。
逆に、オレンジの補色(反対色)である「青(アッシュブラウン)」でダークブラウンにすると褪色しづらい・・・
正確には「褪色しても補色同士の関係性で色が沈んで見えるので褪色しているように感じづらい」んです・・・
こういう理論を使うことで褪色を目立たなくすることもできるんですね。
■褪色防止にはシャンプー選びが超重要!
赤み・黄色み対策のまとめ
ということで、カラーリングって結構色々考えて染められているんですよね・・・どこのサロンもそうかはわかりませんが・・・。
かなり簡潔に書きましたが、実際は
- 髪本来が持っている色み
に加えて、
- 毛髪に残留している前回のカラーの色み
のことも考えながら、「希望色+補色+強調色」などを組み合わせて希望色になるように調合しているんですね。
で、最近流行っている
などのカラー剤。
なぜ流行っているかと言うと、以前は「希望色+補色+強調色」の組み合わせを美容師側でかなり細かく調合する必要がありました。
が、上記のカラー剤は、そのまま塗布しても結構良い感じに染まるように「いい塩梅」に調節してある美容師にとって「素敵なカラー剤」なんですね♪
要は簡単ってことですw
昔は細かい”調合の妙”できれいな色が発色したりしなかったり・・・
つまり美容師の腕にかなり影響されるカラーだったのですが、最近はイルミナカラーなどを利用しちゃえば、ある程度誰でも簡単に色味を出せちゃうんですよね!!
僕の周りでは尊敬の念を込めて?「初心者カラー」と言っています。
要は誰でも簡単に透明感のある外国人風カラーを作れちゃうから!!
しかし、、、美容師にとっては残念ながら最近はアマゾンなどでもイルミナカラーが売っているんですよね(>_<)
本当に残念です!!
残念なんですが、ホームカラーで外国人風アッシュを作りたいなら・・・「イルミナなどを駆使するのが一番きれいに染まると思いますよ。」
◆ホームカラーをされるならせめてシャンプーはカラーダメージケアできるものを使用してあげてください。
ホントダメージケアは大事ですので・・・はい。
紫シャンプー(ムラシャン)について
以前はブリーチ後に黄味が強く残ってしまったときの対策として「紫シャンプー(ムラシャン)」が使用されていました。
ムラサキの色素が少し配合されているシャンプーで、泡立ててそのまま数分放置する。
そうするとムラサキの色素が、黄味を打ち消してきれいなシルバーが発色するんです♪
今ではナプラというサロン専売メーカーから、ムラシャンが販売されていますので、ご自宅のホームケアとして利用することが可能です。
興味がある人は使ってみてくださいね!
※正確にはナプラのエヌドットカラーシャンプーは「シルバー」「パープル」「ピンク」等がありますので、先ほどの補色の関係を参考にご自分の利用したい色を選択されればいいと思います。
シルバーにしたいけど赤みが強いならパープル。赤みがないならそのままシルバーを利用する。という感じですね。
あとは最近記事にした外国人風カラー用の褪色防止アイテムとして新登場したカラートリートメント「いろもち」も外国人カラーを維持するのにおすすめのアイテムです♪
「アッシュグレー等の外国人風カラー(イルミナ)の褪色対策に「いろもち」」
◆白髪の原因の一つがヘアカラーであることが科学的に解明されました。そのメカニズムや原因・そして白髪予防対策におすすめのシャンプーもご確認くださいね。
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