「シャンプー売るならウリになる肩書が欲しい!!」
どこのメーカーさんだって思うことですよね。
で、最近の風潮かなぁ(昔からありましたが)と思うのが、「海外の○○で1位!!」みたいなやつ。
「それって本当にすごいの??」と思ったことはないですか?
正直、今まで興味がなさ過ぎて、、、、というか「海外1位って大体はあーいうことだろうなぁ」と想像がつくし、「だから優れている製品」ということではないので、成分解析の時には完全スルーしてきました。
・・・
が、「一度触れておこうかなぁ」と今回の記事になった次第です<m(__)m>
※2つの製品「アミノメイソンとボタニスト」を例にとって記事にしていますが、批判しているわけではなく、いずれも1500円ほどの価格帯のシャンプーの中では悪くない製品だと思っています。
ですので、今回は製品の出来とは関係ない話です<m(__)m>
各製品の海外ランキング受賞歴
まずは、「海外ランキング1位」的なウリでピンとくる二つの製品
を例に挙げて書いていこうと思います。
以下、各製品の海外1位受賞歴を列挙してみます。
アミノメイソンの海外ランキング一覧
「COSMEIST Canada シャンプー・コンディショナー区分 週間ランキング1位」
「COSMEIST England シャンプー・コンディショナー区分 週間ランキング1位」
◆要は
- 「COSMEIST」
- 「selectier」
という2つのサイト?の中の区分で1位を獲得したということですね。
ボタニストの海外ランキング一覧
ボタニストは楽天のいろいろな区分でのランキング1位を強く押し出しているので、海外ランキングは控えめですね。
とりあえず、
- TOP RANKED SHAMPOOS
- Mode&beaute
というワードがキーワードですね。
海外サイトを探してみた!!
探してみましたよ。
どれくらいすごい規模のサイトで1位なのかと。
まずは
アミノメイソンのCOSMEIST
サイトはこちら⇒「COSMEIST」
アメリカのネットショップのようですね。
アミノメイソン公式では、アメリカ・カナダ・イギリスで1位を取ったとアナウンスされていますが、サイトを見ると本国アメリカ以外に「今現在カナダ、オーストラリア、ドイツ、イギリスに出荷している」旨が書かれています。
調べたところCOSMEISTカナダ版とかイギリス版というのは検索しても出てこないので、このサイトからカナダに出荷された本数で1位という話なんですかね?
で、で、で、COSMEISTのシャンプー欄を見ていただけるとわかると思いますが、この記事を書いている現在(2018年2月)でシャンプーのラインナップは49件( ゚Д゚)
・・・
少な!!
しかも、ほとんどレビューはついていません。唯一4件のレビューがついている商品が一つと、あとは1件のレビューがついている製品がちょこっとあるくらい。
ちなみにアミノメイソンのレビューは1件だけです(;^ω^)
レビューをみんながみんな書くわけではないことは重々承知していますが、それにしてもレビュー数が少ない・・・「ほとんどこのサイトは売れていないのではないのか?」という疑問が湧きます。
さらに、「海外配送について詳しく説明するページ」が「Page not found」つまり「ない」というのも気になりますしね。
しかもアミノメイソンは「ステラシード」という会社が手掛けていますが、同じステラシードのほかのブランド「アハロバター」も一緒に販売されていますし、それ以外を見ても「いち髪」「ヒマワリ」「エッセンシャル」「アジエンス」など「ん?これは日本人向けの販売店なのかな?」というラインナップです。
実際「COSMEISTサイト」内のQ&A(FAQ)に
What is Cosmeist?
Cosmeist is a curated cosmetics shop selling cosmetics with an emphasis on Asian Cosmetics. Our line-up will continue to grow continuously so you can enjoy more effective, fun, cute cosmetics in one store.
「アジアの化粧品をメインに扱っていますよ」と書かれています。
つまり、
「COSMEIST USA週間ランキング1位」という肩書は、「アジアの化粧品を中心に販売している”COSMEIST”内のシャンプー49種(今現在のラインナップでは)の中で”ある時期”の1週間の売上がアメリカでセールス1位!!」
ということですね。
これを”すごい”と思うかどうかは人それぞれですね。
ちなみに、アミノメイソンにはアメリカ版のサイトもあるのですが、その「アメリカの公式サイト」から購入しようとすると「COSMEIST」に飛ぶようにリンクされています。
日本版アミノメイソン公式サイトの場合は、同じ流れで「@コスメ」の販売サイトに飛びます。
ちなみに、アメリカ版アミノメイソン公式サイトでは、「COSMEIST」「selectier」で1位という宣伝はしていません。
不思議ですね。アメリカで有名なサイトなら宣伝すればいいのに・・・。
アミノメイソンのselectier
続いて「selectier USA シャンプー部門 ウィークリーセールスランキング1位」というやつですね。
selectier USA・・・いやぁ探すの苦労しました(>_<)
全然検索しても出てこない(>_<)
いろいろググってようやく見つけ出しましたよ!!
⇒「selectier USA(https://selectier.net/index_en_eur.html)」
※2020年1月29日現在このサイトは削除されました。ついに当ブログで謎に迫っていることに誰かが気づいたんですね(意味深…)
コスメ系のセレクトショップのようですが、なんとシャンプーのラインナップは2018年2月12日現在10件のみ!!
(上記画像のラインナップが全てです)
し・しかもアミノメイソンは今現在販売していないではないですか( ゚Д゚)
ランキング1位になるくらいの人気シャンプーなのに??
販売を辞めちゃったの??????
なんでだろう・・・もったいないですね。
それともこのサイトではないのか?
「アメリカに住んでいた日本人のブログ」でこのサイトでアミノメイソンを販売していると紹介しているのでそうだと思ったのですが・・・。
仮にこのサイトで合っているとしたら
「selectier USA シャンプー部門 ウィークリーセールスランキング1位」は、「過去にアメリカの”とあるセレクトショップ”の扱う10種類ほどのシャンプーの中で週間セールス1位獲得!!」
ということですね。
やはりこれがすごいかどうかは、人それぞれですね。
【Amazon USA】でのアミノメイソンの評価は?
「海外○○ランキング1位」に僕が全く興味がないことがわかってきましたか?
ここまでの展開は予想通りです・・・というか、批判する気はないので今までこれについては触れてこなかったんですよね(;^ω^)
そもそも仮にアマゾンなどのビッグサイトでセールス1位だとしても、”売れ行き”と”中身の良し悪し”は関係ないので、そもそも「○○1位」というのにはあまり興味がないというか・・・。
とか言いながら一番でっかい「Amazon USA」も見てみましょう!!
アミノメイソンのレビューは・・・あれ?一件もない( ゚Д゚)
日本のアマゾンも一応・・・ってあれ?日本でも0件??
⇒「日本のAmazon」でのアミノメイソン
なぜか定価1512円(税込)なのに、アマゾンでは2052円??
そりゃだれも買わないですよね・・・(;^ω^)
ただ日本の場合はドラッグストアを中心に勢いよく宣伝しているイメージがあるので、店頭では売れている気もするんですけどね・・・アメリカでもそうなんですかね?
基本ネットではなく、店頭で売れている????
その割にはアメリカのグーグルで検索かけてもアミノメイソンについて書いているブログなどは出てこないんですよね。
「西海岸を中心に話題となっている」「アメリカで大人気」などと綴っているブロガーの方々はアメリカの店頭の目立つ場所で大々的に宣伝されている姿を見ているか、或いはそういう情報をどこからか得ているんですかね?
「大人気なんですよ♪」とか書いているくらいだから、根拠があると思うのですが、僕にはそれは見つけられませんでした(>_<)
すいません<m(__)m>
少なくとも「ネットの世界」ではあまり売れている感じはありませんでした。
※決して批判しているわけではなく、僕が調べた限りでは「大人気」だということはわからなかったです<m(__)m>
ボタニストのMode&beauteとTOP RANKED
これらは見つけることができませんでした(>_<)
だって、フランス語で「Mode&beaute」は「ファッション&ビューティー」だし、アメリカの「TOP RANKED」なんてそのまんま「トップランキング」という意味ですからね。
これはサイト名なのか・・・どこかしらのサイトの中の「ファッション&ビューティー部門1位」ということなのか・・・。
それすらわからないので、探しようがないんですよね(>_<)
と言いつつ、目星はつきました!!
おそらくこのサイトかな?というのは見つけました。
今回の記事では触れませんでしたが、「海外1位」をウリにしているシャンプーでもう一つ「エコロヴィスタ」があります。
このメーカーはアミノメイソンと手法がほぼ同じ・・・会社があるビルも同じ・・・なので敢えて今回はもっと離れている会社ということでボタニスト(大阪)とアミノメイソン(東京)で記事にしました。
で、ヒントがないかとエコロヴィスタのサイトを調べたらあったんです!!
「Mode&beaute1位」の記述が。
しかもそこには「price ministerのMode&beaute1位」と書かれていました。
で、この「price minister」ですが、これは楽天が買収したフランスのECサイト。
で、エコロヴィスタはほかにも「アメリカ版楽天で1位」と言う記述もあります。
(見えないと思いますが、上記赤枠に書いてあるんです(;^ω^))
このつながりを考えるとボタニストの
- 「フランスMode&beaute1位」はフランス版楽天で1位
- 「アメリカ TOP RANKED SHAMPOOS”NO1″」はアメリカ版楽天で1位
と推理してみたんですがどうですかね?
ただ残念ながらどちらでも今現在「ボタニスト」は販売されていません。
海外志向派の方にとっては、せっかく「海外1位」の肩書があっても、それが「海外版の楽天」だとわかると嫌がる人もいそうですもんね。「海外って言っても結局楽天かよ!!」って。
「日本での楽天1位」は別にして、「海外1位」も楽天となるよりも、そこには触れずに「フランス1位」と書いた方が印象良さそうですもんね。
アメリカ&フランスの【Amazon】でのボタニストの評価は?
上記は推察ですので、確実なAmazon USAで見てみましょう!!
ボタニストモイストシャンプーで11件・トリートメントで6件
(2018年2月現在)
アミノメイソンの0件よりは多いですが、11件。
まあアミノメイソンとは年期が違いますからね。
一番古いレビューが2016年8月で合計11件です。
多いとは言えませんよね。
そしてフランスのアマゾンも確認してみましたが、アメリカのアマゾンでの11件のレビューが掲載されているだけで、フランス発のレビューは「0」件( ゚Д゚)
これだけを見ると、ボタニストも「海外のネットショップで売れている」というイメージはないなぁ。
こちらもアミノメイソンと同じく、店頭ではとっても売れているんですかね?
調べてもそういう情報は得られませんでした。
繰り返しますが、もちろん製品の良し悪しとは関係ないんですけどね。
◆ボタニストの場合は、「日本のアマゾン」でかなり売れています。レビューいっぱいついていますからね。2018年2月現在350件ほどありますので。
一旦まとめ
【海外ランキング1位】は、いかがでしたか?
僕が調べた限りではこのような結果になりましたが、みなさんのイメージした通りの「海外1位」でした?
僕的には、この結果を見ると「少なくとも海外ネットショップでの人気はどちらの製品もあまりないかな・・・」と。
繰り返しますが製品が悪いと言っているわけではないし、店頭でバカ売れしているのかもしれませんが、調べてもわかりませんでした(>_<)
とりあえず「アメリカ1位・フランス1位」などの肩書が大好きな日本人への「ウリ」のために「ランキング1位」というブランドを手に入れる施策を施した。と僕の目には映りました。
否定する気はないんですよ。
ただちょっと馬鹿にされているだけかと・・・(>_<)
「海外1位と書いておけばお前ら買うんだろ?」と・・・。
今の時代、シャンプー戦国時代ですから(僕が勝手に命名しました)
良いシャンプーが売れるのではなくて、上手な宣伝をしたシャンプーが売れますので。
メーカーさんも生き残るためには、良いシャンプーであることは当然として、そのうえで上手な宣伝をしないといけませんからね。
そんなことはわかっているので、今まで「海外1位」という宣伝にはあえて触れずにきたのですが、ちょっと気が変わって書いてみました(;^ω^)
しかし最近増えてきた「海外1位」のキャッチコピー。
なぜでしょう?
海外1位の宣伝手法が増えてきた理由は?
これは僕個人の勝手な見解です。
今のシャンプーのキャッチコピーは
- オーガニック成分配合~
- ボタニカルエキス配合~
- ノンシリコン
- 石油系界面活性剤フリー
- パラベンフリー
などなど、よく見かけますよね。
あとは楽天に出店している場合は、「楽天ランキング1位を獲得しました!!」とか。
こんな宣伝ありすぎてもう「ウリ」にならないですよね(>_<)
※今回の記事では、そもそもこのウリだから「良いシャンプー」ということには全くならない。関係ない。という話はスルーです。(「ボタニカルシャンプー?オーガニック?ノンシリコンの違いは?」)
ということで、新たな「ウリ」になる宣伝文句が「海外1位」だったのではないかと・・・。
オーガニックでボタニカルでノンシリコンでパラベンフリーで楽天ランキング1位なうえで、「海外でも1位」「海外で人気」なんて「ウリ」をもうひと乗せすることで他社製品との差別化を図っているのかなと。(だからこそボタニストは海外楽天1位だとその「ウリ」がぼけちゃうので、楽天と書くのを避けたのかなとか・・・。)
日本人が「海外ブランドに弱い」というところを上手くついた宣伝手法だなと思います<m(__)m>
しかもさらに上手いと思うのは、以前僕の記事で以下のようなことを書いています。
「日本製の方が海外製コスメよりも日本人の肌には向いている。だって日本人の肌と向き合って作っているんですから。だから日本人が日本で使用するシャンプーや化粧品をあえて海外製にする理由がわからない」
という部分もちゃんと汲んでいるところだなと。
だってアミノメイソンもボタニストも日本製でしょ?日本製のこれらの製品がアメリカやフランスで1位を獲得しているという「体」なわけですので。
「海外で人気がある」うえに「日本製の安心感もある」
上手です・・・本当に上手・・・。
なんか時計の「Gショック」みたい。日本製なのに先に海外で流行って、「海外志向派の日本人」はそれに倣って逆輸入的に日本でもGショックが普及したみたいな・・・。
今回の場合も「”海外1位”の日本製品が日本でも発売された!!」という演出を加えることで「日本での販売に爆発力を付けた」という感じですかね。
近々発売されるアミノメイソンスムースなんかも、日本製なのに日本で発売されるよりも先にアメリカ(正確には先ほどのCOSMEIST)で発売されて、去年中に「COSMEIST USA1位」の肩書を獲得して、それをウリに今度日本で発売されるんですからね。
ほらっ!!USA1位の肩書がついています↓↓
ただCOSMEISTのアミノメイソンスムースを見ると、レビューは「0」件なんですよね。
「月間ランキング1位」を獲得しているのですが、何の月間ランキングなのかは記載されていません。
売上本数とは違うのかもしれませんね。
いずれにせよ、こういう販売手法を編み出した宣伝マンは超優秀ですね。
勉強になります<m(__)m>
ただまあ逆に考えると「日本人なんて”アメリカで人気””フランスで人気”ってキャッチコピーを付ければ「どんなサイトで1位なのか」なんて考えもせずに飛びついちゃうんでしょ(笑)」ってバカにされてる気も・・・(;^ω^)
まあ事実だからしょうがないか(笑)
ちょっと違うっちゃあ違いますが、自分たちで外部機関として協会を作って、「その協会で認定を受けた〇〇」という宣伝方法と通づるものがあるのかな・・・なんて⇒「協会の作り方」
最後に
最後になりますが、そして記事中でも何回も書きましたが、これは製品の良し悪しや販売手法を批判しているものではありません。
うっすらとわかってはいましたが「海外1位」というキャッチコピーに対して、興味本位でどんなサイトで1位なのかを調べて見ただけです。
そしてその結果を綴っているだけです。
ですので、既に使われていて気に入っているのであれば全く問題なく使用していただいて良いと思いますし、使ってみたい場合にそれを否定するものではありません。
アミノメイソンとボタニストは、僕のサイトの「おすすめシャンプー一覧」には掲載していませんが、どちらも1500円ほどの価格帯の中では悪くないシャンプーですよ。
1000円以下の市販シャンプーからちょっとだけステップアップしようと思った場合は選択肢になるシャンプーだと思っています。
成分解析では、「宣伝手法が~」とか「美容院専売品のくせにネットで売りやがって<`~´>」などの感情は基本的には入り込むことなく解析していますのでご安心下さい<m(__)m>
※あまりにも宣伝手法が悪質で「メーカーの体質自体が薄汚れている」と感じるメーカーもありますので、その場合は少なからず成分解析に影響している場合もあるかもしれませんが・・・それは本当にごく一部です<m(__)m>
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コメント
コメント一覧 (4件)
どおりでUSA住みの知り合いが店頭で見ないはずぅ(笑)
売れたら今度は「日本で売り上げNo.1」って売り文句で販促するのね 勉強になるブログありがとうです
ちょぱみさん
コメントありがとうございます!
やはりUSAの店頭では見ないんですね(笑)
まあ海外ランキング1位の肩書は真っ黒ですよね・・・。
コメントありがとうございました。
最近あまりにも「アメリカやヨーロッパで売り上げ一位」と称したヘアケア・化粧品が多く、違和感を感じていたため、このページを見て腑に落ちました。
(ついこの間までフランスに住んでいたのに、全くフランスで見たことないし調べても出てこないから変だなと思いました。)
今回の二つの商品以外にも、同様の手法で広告している商品はたくさんありそうです。
今後の商品選びの参考になりました。ありがとうございました。
ぽんさん
参考になったようで良かったです♪
海外ランキング1位の闇は深いですよね。
そしてやっぱりフランスで全く見たことなかったんですね♪
この記事の内容はやはり正しいと確信が持てました!
教えていただきありがとうございました!