今年はワンレン気味のボブが流行っています。
あなたは「似合う髪型」と「流行りの髪型」どちらをしたいですか?
多くの人は「似合う髪型」と答えると思いますが、若い方ほど似合わなくても、流行りのスタイルにしたい!!という願望もありますよね。
それは痛いほどわかります。
ですので否定は全くしませんが、「似合う髪型」ではなく「流行りの髪型」をチョイスすることで美容院ジプシーになっている人もいると思うので、思い当たる人は読み進めてみてくださいね。
前回の続きです。⇒「ボブにイメチェン芸能人多数。流行るの?」
の最後に↓
特に広瀬すずさんの髪型、黒髪でクラシカルなボブで前髪が揃い気味。
で、眉毛もちょっと濃い目?
これって最近の流行り気味な要素がすべて入ってるスタイルな気がするのですが
よく見て下さいね。
この子には似合ってる?のかもしれませんが、
かなり幼い感じに仕上がっていますよね。
幼く見せたいならいいけど、そうじゃないならいくら流行っていてもオススメできない髪型にもなりますしね。
と書きましたが、これについてです。
まずはゼクシーのCMを見てください。
■ゼクシーCM(何本かのCMがまとめられています)
ゼクシーCMの1本目は前髪はあるのですが、ボブの形に段とそぎが入っているスタイルになってますよね。
ゼクシーCMの2本目は重めのボブスタイルなのですが前髪が斜めになっています(これポイント)
これで童顔な雰囲気を結構変えられます。
それに対して最近の広瀬すずさんの髪型。
前髪もボブもぱっつんって切られてるじゃないですか?
この広瀬すずさんが一番童顔に見えませんか?
ゼクシーのCMの方が前に撮影されたものなのにこちらの方が大人っぽい雰囲気ですよね。
それくらい前髪もボブスタイルもぱっつんって言うのは童顔で子供っぽくなります。
言い方変えれば「芋っぽく(・_・;)」「田舎くさく・・・(>_<)」って見えちゃう人もいるかも((+_+))
ですので
と言われたら、
とゼクシーの広瀬すずさんの髪型をスマホで「ヒョイヒョイ」と見せて
とカウンセリングをしてカットをスタートさせます。
こう言っておけば、万が一切った後に「童顔になって変だな」とお客様が思ったとしても「takaさんが言ったとおりだった。」となりますよね。
何も言わずに(心では童顔になるなと思っていても)カットして、結果、お客様が「童顔で変な感じで嫌」と思った時に、
●先に言っておけば「takaさんの言うとおりだ」と信頼されて、
逆に
●なにも言わずに切った場合、「広瀬すずさんの髪型は良い感じなのに、この美容師が下手だからこんな感じにされた!!」と思われちゃうこともあるんです(-。-)
これのことを僕は店長時代、カウンセリングの仕方を下の子に教える時に
「予言をしなさい」
っと言ってました。
そう、僕は「預言者」(笑)
だって切る前にそのお客様が、希望のスタイルにしたら変になるってわかっていますから、先に予言してあげるんですww
でも、「似合いません」なんて言ったらだめなんです。
だから
「もしかしたらこうなるかもしれませんね。でもね、こうなっちゃったとしても、お客様の場合ここにちょっと変化つければ一気にいい感じになりますので安心して下さいね。」
って言っておくんです。
で、結果、希望通りのスタイルに切って「良い感じ」になれば、予言は外れたけど問題はないですよね?
僕もそういう場合は、「僕の思っている以上に似合いましたね♪」とか言っておけば嫌な気にはならないので(^^♪
で、ポイントは「予言が当たった時」なんです。
つまり希望の髪型にしたけど似合わなかった時。
この時に始めに「予言をしておく」ってのはちょー大事で、さっきも言いましたけど、切り始めに何も予言せずに切って、結果、似合わなかった時って、「苦笑い」か「ムスッ」ッとされちゃいますよね。
でも、予言しておけば「ホントだ。すごい。言ったとおりだ」って。
もうこうなれば掴みはOK なんですね。
あとは、予言の時に伝えていた通り、
そうなってしまった時の対処法をして似合うようにしてあげればいいんです。
もうこれで信頼関係バッチリです(笑)
なんかこれ、占い師が「悪い予言」をして、運気アップのために高いツボを売る詐欺的商法に似ているかも(;^ω^)
まあこれは良い利用方法ですけどね!!
で、僕たち美容師も信頼されていると感じれば粋に感じますので、
「よーし。今日もいい感じに仕上げるからねぇ♫」
ってなりますよ。
猜疑心丸出しでいらっしゃるお客様相手にするより・・・
だって・・・。
人間だもん・・・。みつを
(笑)
結構前に書いた記事でも、「信頼関係」に関する記事がありましたが、やっぱり信頼関係はちょー大事ですよね。
(どれか忘れちゃった(・_・;))
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僕が今までで一番モンスターだと思った以下のような事例がありました。
●小学校2年生の女の子のお父さん。
お父さんがかわいいなって思ったヘアカタの写真見せてきて「これにして」とおっしゃりました。
それは「菜々緒さん」のようなちょーサラサラの長めの髪型。
で、その女の子も元々長めの結構なくせ毛(・_・;)
いや、カットだけでは無理でしょ・・・。
だからお伝えしました。
「希望のデザインとお子様の髪の長さはほとんど同じなのであまり切るところがありません。髪質もモデルさんとは結構違うのでカットだけではこのサラサラは表現できませんがよろしいでしょうか?」
お父さん
「あ??出来るだろ??お前プロだろ??だったらやれよ!!!」って言ってきたんですよ。
「まあ無理だろー」と思いつつカットは始まりました。
カット中も横に付きっきりで「あーでもないこーでもない。」
僕は大概の事では心にさざ波すら起こらないタイプなんですけど、この時はピークでしたね<`ヘ´>
後で店の外で見かけたら・・・くらいに怒りが沸点に近づいていました。
(雇われ店長時代もスタッフに一度も怒鳴ったこともないし、スタッフに「切れることってあるんですか」と聞かれるくらい平常心が常な私でも我慢の限界なくらいのよくいる「高圧的なおっさん」タイプでした)
まぁこの時は”おらおらお父さん”に遅れて、優しいお母様が登場して「恥ずかしいことするのやめなさい」と諌められていました。
それ以来子ども連れてくるのはお母さん。
「あーーよかった」
・・・
って、なんの話でしたっけ??
あっ、
信頼関係の話でしたね(・_・;)
例えば、上記の「おっさんタイプ」みたいな人にまた来店していただきたいと思いますか?
思えないですよね。
人間だもん(笑)
こういう場合、
もう氷の心で(笑)、一切の提案もせず、ただただ言われたとおりに任務を遂行しますよ。作業的な感覚で・・・しかもいつもよりもとってもスピーディーに(・_・;)
だってもう来店いただかなくていいですもん。
とか書いてたら、もっとひどいお客様のことも思い出してしまった・・・(・_・;)
まぁこれはまた次の機会にm(__)m
こんな感じで信頼関係ってすごい大事なんですよね。
美容師的にもなるべくお客様は平等に見ようとは思いますが、また来店してほしいと思えるお客様に対していい技術と接客が提供されるのは至極当然のことではないかなと思います。
で、当然美容師側も信頼されないといけないんです。
初めていらっしゃるお客様に信頼して頂くのって難しいです。
通常はお客様がその美容師を信頼するのって切り終わった後の結果で判断すると思うんです。
(接客態度は大前提の話として)
でも、カウンセリング段階で色々信頼させるテクニックはあって、でもそういうテクニックを利用するには少し時間が必要なんです。
安いサロンだと、安い理由はお客様一人に充てられる時間が短いからですので、当然カウンセリングも短くなります。
つまりまだ信頼関係が構築されないまま施術が始まる可能性が高いです。
同じ仕上がりになったとしても、カウンセリングでしっかりと悩みを引き出して信頼されている状態と、そうじゃない状態の場合、お客様の仕上がった髪型に対しての満足度が全然変わります。
そもそも、最初から信頼されている方がこちらの提案も通りやすく切りやすくなるんですよ!(^^)!
切りやすくなるということは、良い髪型になる可能性が高まるということです。
そう考えるとやっぱり美容院ジプシーの人が来店すべきサロンは価格の高いサロン、ということになるんですよね。
だって、「価格が高い」=「お客様一人に対する時間が多くある」わけですので。
⇒「価格が高い美容院と安い美容院の違いは?」
⇒「価格の高い美容院にうまい美容師はいるのか?」
やっぱり美容院ジプシーにおすすめのお店のタイプってどうしても、ちょっと高いお店になっちゃうんですよ。
今回だって記事の書き始めのゴールは「高いお店を勧めること」だったわけではありません。
記事を書いているうちに勝手に話が進んでいって、結果今回の結果になったんです。
いつも安いお店の中で美容院を探してジプシーになっている皆さん。
一度騙されたと思って高価格帯のサロンに行ってみて下さい。
美容院ジプシーから脱却できるかもしれませんよ!!
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