「洗い流さない(アウトバス)トリートメントって必要なの?」と思っている方もいますよね?
実際お問合せで質問されることもちょいちょいありますし、美容院でお客さんにもその様な質問はされるんですよね。
で、結構使っていない方が多い。
多分「ちょっとめんどくさい。」って感じなんだと思うんですよね。
そしてさらに「そんなに効果あんの?」って疑念も湧いているんだと思うんですよね(;^ω^)
で、冒頭の質問
「洗い流さない(アウトバス)トリートメントって必要なの?」
ってことですが、
「必要だと思います!!」
じゃあ何のために必要なのか?
を考えてみようと思います。
アウトバストリートメントはなぜ必要??
まずは結論から言えば、「アウトバストリートメントは見た目のツヤやまとまりの良さを一日中持続させるため」に重要なアイテムになります。
大体の場合、皆さんこの理由でアウトバストリートメントは付けていらっしゃるのだと思います。
でも、僕目線では「アウトバストリートメントの一番重要な部分はそこではありません。」
僕の思う一番重要な「アウトバストリートメントが必要な理由」は毛髪を色々な「何か」から守るためです。
もちろんそのうえでさらにツルツルサラサラになったらうれしいですけどね♪
以下では「何から毛髪を守るのか」をまとめていきます。
ドライヤーやコテの熱から髪を守る
まずは、これ。
「ドライヤーやコテの熱から髪を守るためですね。」
熱ダメージは毛髪に対して非常に深刻なダメージになります。
そして非常に特徴的なダメージなので、カウンセリング時の乾いた毛髪を見れば、すぐに熱ダメージがあるかはわかります。
特に熱ダメージは深刻になると毛先の方からチリチリとしてきますので、見た目も非常に汚くなってきます。
(チリチリまでのダメージはコテやカーラー。ブラシやクルクルドライヤーの間違った使用方法の時に起こるもので、ドライヤーを手で乾かす程度では起こらない熱ダメージです。⇒「ドライヤーで髪が傷む理由」 )
で、アウトバストリートメントには「熱から毛髪を守ってくれる成分」や、逆に「熱を利用して毛髪に吸着する補修成分」等が配合されているものがあります。
こういう成分が配合されているアウトバストリートメントを利用することで、熱から毛髪を守ったり、むしろ熱を有効利用できるようになります。
これがアウトバストリートメントを利用する理由の一つですね。
※すべてのアウトバストリートメントがそうなわけではありません。
摩擦から髪を守る
次はこれ。
摩擦から髪を守るためです。
特にドライヤー時の摩擦からです。
ドライヤーをするときは当然毛髪が濡れていますよね。
髪の毛は濡れているときに、キューティクルが少し開いた状態になっています。
僕の言い方で言うと「オナモミ状態」(^^♪
(このトゲがキューティクルが開いた状態ってことです)
◆詳しくは以下の記事でm(_ _)m
このキューティクルが開いたオナモミ状態のままドライヤーをかけ続ければ、隣り合ったオナモミ(毛髪)同士のトゲ(キューティクル)が絡み合ってしまいます。
さらに、その絡んだ状態を無視して擦り続ければ、トゲ(キューティクル)が取れちゃう(゜レ゜)
つまり毛髪表面にダメージを負うってことです。
パサつくってことです。
これを防ぐために、
- アウトバストリートメントでオナモミ状態を落ちつかせる
- 滑りを良くすることでドライヤー時の摩擦から毛髪を守る
ってことですね。
これが2つ目の
アウトバストリートメントが必要な理由ですね。
これは特別なものではなく、大体のアウトバストリートメントが備えている能力だと思います。
まあシリコンとかオーガニックオイルとか、各種油脂の効果ですね。
紫外線から毛髪を守る
紫外線で毛髪ダメージを負うというのはよく知られていますよね。
その紫外線ダメージや酸化ダメージから毛髪を守ってくれるのも必要な理由の3番目です。
毛髪を酸化ダメージから守る事は非常に重要です。
※真夏のレジャーの紫外線対策としてUVスプレーも重要です!!
⇒「髪のUVケア(紫外線対策)。おすすめはスプリナージュUVシャワー」
取りあえずこれが3つ目のアウトバストリートメントが必要な理由です。
外出時の外敵刺激から毛髪を守る
まあ最後はざっくりと(-_-;)
外出時のいろいろな外的刺激から毛髪を守るために必要になります。
例えば強風。
強風の日に外にいると、かなりパサパサごわごわになりませんか?
あれは上記でも説明した、風による摩擦とか、いろいろな埃が付着してパサパサごわごわになるんです。
その摩擦から守ったり、汚れが付かないように表面を守ってくれるためだったり。
或いは冬に起きる静電気(>_<)
毛髪が帯電してバサバサになるのから守ってくれます。
(僕は真夏でも静電気が起きるんですよね(>_<)なぜだろう・・・(-_-;))
etc
ざっと思いついたのはこれくらい。
取りあえず読んでいただいて分かったと思うんですが、
アウトバストリートメントは何かから毛髪を守るために必要なんです。
そしてついでにつやつやサラサラ~のうれしい効果もありますよね♪
アウトバストリートメントの重要度
アウトバストリートメントはダメージ対策としてとても重要です。
それこそシャンプーの記事でいつも洗浄成分が一番大事。
その理由は毛髪は死んだ細胞。一度負ったダメージは元に戻る事はない。
だからいかにダメージを負わせないかが一番大事。
⇒「シャンプー/コンディショナー/洗い流さないオイル/大事なのはどれ?」
⇒「市販のCMシャンプーのおすすめ度」
⇒「シャンプーを評価するときに考慮していること」
と繰り返し書いている”わたくし”ですが、アウトバストリートメントも同じように、ダメージは一度負うと元に戻ることがないからこそ、ダメージを負う前にアウトバストリートメントで毛髪を保護することが大事になります。
そのうえでプラスアルファ「毛髪補修剤も配合されているか?」などの細かいこだわりが足されると尚うれしいですよね♪
いかがですか?
こうやって考えていくと「アウトバストリートメントって結構大事かも。」って思いませんか?
過去に書いてきた日常に潜むダメージの原因になるモノの数々。
一つ一つは一見些細なことですが、それらを一つ一つ改善していってみると確実に今までとはダメージレベルは変わってくると思いますよ。
今まで美容院で有料トリートメントをいつもされてきた皆様。
そしていつも有料トリートメントしているのにいつもダメージしている方々。
それって、根本的にダメージの原因になるものを解消していかない限りずーっと「いたちごっこ」ですよ。
それなのに美容院で有料トリートメントをするなんてお金の無駄使いです(>_<)
過去にも書いているように、美容院でする有料トリートメントは、家でのケアがある程度のレベルでやれているときにそこに相乗効果を期待してするならいいと思いますが、
- ご自宅のシャンプーが市販シャンプー
⇒「美容院シャンプーと市販シャンプーの違いを美容師が徹底解説!」 - いつも濡れたまま寝ちゃう
⇒「ドライヤーは使わず自然乾燥の方が髪に良い?」 - タオルドライはゴシゴシ拭いちゃうし
⇒「傷まないタオルドライの方法」 - ドライヤーでの乾かし方もよくない
⇒「ドライヤーで髪が傷む理由」
⇒「市販のドライヤーと美容院のドライヤーの違いは?」
etc
であれば、お金をかけて美容院でトリートメントする理由ってないんですよね。
だって、
- 洗浄力の強いシャンプーで
- 濡れたまま放置していることで
- タオルドライ時にゴシゴシ拭くことで
etc
美容院でしたトリートメントはすぐとれていってしまいますので(-_-;)
ですので是非、アウトバストリートメントの利用も含め毛髪をダメージさせないためのケアに力を入れていただければ美容師としてはありがたいなと思います。
だって、ダメージ毛は「希望通りの髪型にならない理由」になる時もありますので。
※アウトバストリートメント。オイルタイプ・クリームタイプ・ミストタイプどれがいい??
⇒「おすすめのアウトバストリートメントの種類とは?」
⇒「美容院で使用中の洗い流さない(アウトバス)トリートメント一覧」