下手な美容師が増えた理由を自分なりに考察してみました。
美容院ジプシーのお客様には参考になるかと思います。
■まずは前回の記事がまだな方はこちらからお読みください。
→美容師は下手になったのか!?
前回書いたように、
下手な美容師が増えた理由は、新人がスタイリストデビューするまでの期間、ハードルが低くなったから
だと思いますが、他の業界と同じくデフレの弊害が結構影響していると思います。
そこがわかれば、下手な美容師・美容院を回避する方法がわかってくると思います。
マクドナルドの混入問題
まずは題名にもなっているマクドナルドの混入問題。
過去に遡れば、北海道ミートホープや、色んな大手ホテルのメニュー偽装事件。
それ以外にも「中国」で加工している食品のずさんな管理体制等々あるわけですが、
これって「デフレの影響?」って言うか消費者が「より安いもの」って傾向が強いので各業界で価格競争が起きて、
- 「コストの安い外国で加工しよう」
- 「安い外国産の食材を調達しよう」
- 「そもそも表記とは違う食材入れてコストダウン」(ミートホープ)
- 「表示している車エビに似たコスト安めブラックタイガーで料理しよう」(メニュー偽装問題)
ってなっていったんですよね。
で、最近は消費者も
- 「自分の身は自分で守らなきゃ」
- 「ちょっと高くてもいいから安心なものを買おう。」
- 「ちょっと手間だけど冷凍食品に頼らず自分で作ろう」
って食の安全意識が高まっていますよね。
この流れと美容業界の流れも非常に似ていると思うんです。
安売りチェーンの台頭が下手な美容師を量産している
下の表はh25年に厚生労働省が作った資料の一部をまとめたものです。
【美容業の改善と経営改善の方策】
【経営上の問題点】 | |
客数の減少 | 65.7% |
客単価の減少 | 28.7% |
複合店舗の新規出店 | 28.1% |
全国の美容院経営者に【経営上の問題点は?】ってアンケートをとった結果の上位3つです。
ちなみにこの下の4位は18%で施設・設備の老朽化でした。
この結果すごいなぁと思うんですよね。
このアンケートに答えた経営者の頭の中覗いたら「”複合店舗の新規出店”で”客数の減少””客単価の減少”が起きて経営状態厳しいです(>_<)」って書いてありそう・・・。
この複合店舗ってのは大型チェーン店の事ですね。
何度も記事で書いている”高級そうな外観で定価も高いのに、クーポン発行で実は安売り美容院”のことですね。
→騙されないで!!高そうに見せて実は安売り美容院
(最近は景品表示法に抵触するので「高級そうな外観で期待値を挙げて、でも低価格の結局安売りサロン」にシフトチェンジしています)
高価格帯の美容院と同じような外観・雰囲気のまま低価格にしているので、お客様は「同じくらいの技術レベルのサロンなのにこっちの方が価格が安い」と勘違いしてそちらに行ってしますので本当のこだわりサロンからお客様が取られてしまうんです(>_<)
そして、客数が減ることで「うちも集客しないと!」と単価下げると、向こうももっと下げてくる・・・。
相手は大型チェーンの薄利多売のシステムを構築しているサロンですから、その内、価格競争では対抗できなくなってきますね。
で、「もう価格競争するのはやめよう」って気付いた時には、自分のお店もかなり値下げしちゃってて今更昔の料金に戻せない(>_<)
って、負のスパイラルですね・・・。
この価格競争で飲食関係で何が起こったかはさっき書きましたね。
美容院の場合は、混入事件みたいなことは起きませんが(笑)
その結果、薄利多売で技術の低下・品質の低下が起きてるんですね。
飲食業界のこの流れを見ればわかると思うんですよね。
安いのには裏があるって。
最近は安い美容院でも薬はまぁまぁ良いの使っているので、ホームページの表記では「オーガニック」とか「コスメパーマ」とか耳障りの良い言葉が並びますが、その代わりにお客様たちが犠牲にしているのが自分に使ってもらえる時間ですよ。
一人一人に費やす時間が短くなるので単純に技術の低下が起きます。
さらに!!
薄利多売の美容院だと、何もできない新人の子っていらないので、「せっせと技術を教えて」、まだまだ未熟なまま「ぱっぱとデビューさせる」って流れが生まれるし
キャリアのあるうまい美容師も途中入社した薄利多売店では、決められた時間の中で技術を使うわけですので、本来の技術力を100%発揮できるわけではないんですよね。
こうして技術の低下が起きるんですね。
美容業界はこだわり美容院と安売り美容院の2極化が進んでいます
ここも、食品の世界と同じ流れが起きていると思うんです。
つまり、安いお店・安い食品で嫌な目にあったお客様が「ちょっと高くてもいいからこだわってるお店・食材を探そう!!」って。
ここまで書いておいて”アレ”ですが、僕は大型チェーン店を批判しているわけではないんです。
(批判しているように聞こえましたか(;一_一))
いつもカウンターのお寿司屋さんなんていけないから「100円の回転ずし」は正義だし、いつも高級イタリアンなんて行けないからサイゼリアは正義だと思うんですよ。
なので、
- ”髪型にあんまり興味がない”とか、
- ”あんまり髪質で悩んでいないから下手すぎなければどこでも大丈夫”
って言う多くの方には、「大型チェーン店」や「この手法を真似て大型チェーン店から独立した個人店」ってのは、正義だと思うんですよね。
そして、「大型チェーン店のせいでうちのお店は潰れそう・・・。」って言ってるお店のオーナーさんは、結局「経営努力が足りない」か「努力の仕方が間違っている」ってだけですよね。
だって、上の表見ると
”客数の減少”65.7%
”客単価の減少”28.7%
って逆に言ったらその他のサロンはそこまで悩んでいないですからね。
薄利多売のお店と価格競争してない”こだわりサロン”もまだまだいっぱいありますよ。
やはり美容院ジプシーの方が探し当てるべきサロンは、薄利多売スタイルではない、今でもこだわってやっている美容院だと思います。
上手い美容院の探し方でも書きましたが、ちょっと視点を変えれば、確かに価格はちょっと高いかもしれませんが、その分スタイル持ちが良いので来店周期はのばせるし、いつでも”お気に入り”の髪型でいられるんですよ。
そんなの
プライスレスじゃ、あーりませんか!?
ただ×3、その為にはお客様の協力がいることも事実。
だってホームカラーしまっくてダメージ負った髪の毛は思い通りになりませんので、「私は高そうなこだわりサロン何箇所か言ったけどダメだった」って人でホームカラーしているならそれは控えて頂きたい。
「高いこだわりサロンでカットする為に節約でカラーは家でします。」ってなったら本末転倒なんです(;一_一)
問題は髪の傷みなんですがその辺の事はその内記事にしますね。
※更新しました
⇒「注文した髪型と違う髪型になる原因はダメージにある?」
⇒「ホームカラーや市販シャンプーが美容院ジプシーの原因になる?」
最後になりますが
美容師の環境改善の為には、こういう美容院が繁栄しすぎるのはどうなのかなぁと・・・。
実際、僕の知り合いの個人で経営している”高級に見せて安売り店”のオーナー達は高い確率で悩んでいましたよ。
「この営業スタイルじゃいつか体が壊れる(>_<)何歳までやれるか(;一_一)」って。
だってお昼なんかとる時間ないですからね。
朝10時~夜20時くらいまでぶっ通しじゃないですか。
大型チェーン店のオーナーの方々は、実際に働いていないからわからないんですよね。
居酒屋〇タ〇の社長みたいにね。(結局ちょっと批判してしまった(;一_一))
美容院ジプシーに終止符が打てるかもしれない裏技教えますw
⇒「美容師に上手いカットと丁寧な接客をしてもらえる裏技♪」
⇒「人気美容師を見つける裏ワザ(禁じ手?)」