ヘナカラーって聞いたことありますか?
ヘナカラーは、髪を染めながら「髪のトリートメント効果とヘッドスキャルプ効果」があってハリコシボリュームの出るすぐれもの♪
でも、デメリットもいっぱい(>_<)
結構誤解している方が多いヘナカラーについて今回は書いていきますね。
ヘナとは
ヘナカラーは、インドを中心に育つヘナという低木の葉を収穫・乾燥させた後、粉末状にし、その粉末を、お湯でペースト状にしたものを髪に塗布して染めていきます。
上の話だけ読めば100%草木染めですね。
今まで書いてきたオーガニックカラーやハーブカラーとは話が違いますね。
でも、天然100%ヘナは、白髪がオレンジ色に染まるんです(-_-;)
(黒髪は黒のまま)
だから、あんまり白髪が多いとすごいファンキーな色に・・・(-_-;)
インドの人がオレンジの頭してるの見たことないですか?
あれがヘナ。
ヘナは髪の毛のトリートメント効果
(通常の美容院のトリートメントと違って、ツルツルではなくキュキュッと健康な疎水毛になる感じ。子供の髪が濡れてるとごわごわ?キュッキュしてるのに乾かすとツヤツヤ天使の輪♫ってイメージですかね。わからなかったらすいません(>_<)スルーして頂いても構いませんので!!)
と頭皮のスキャルプ効果もありますので、ハリコシ&ボリュームアップまで期待できます。
だからヘナは髪を傷めずに染めたついでに、髪のトリートメント&頭皮のスキャルプまで出来ちゃうんですね♪
天然ヘナの染まり方
先ほども書いたように、天然100%のヘナは白髪だけオレンジ色に染まります。
そして黒髪は黒のまま。ですのでメッシュになるイメージです。
ただ、オレンジになるのは嫌って人も多いですよね?
そんな時はインディゴを使います。
ジーパンを染色するときに使うインディゴです。つまり青。
インディゴをヘナと混ぜると、オレンジと青が混ざって茶色っぽくなるんです。
(王道はヘナ終了後オレンジの髪にインディゴを塗布する2回工程です。混ぜて1発でやるパターンもありますが、ちょっと染まりは薄くなります)
ただ、インディゴ×ヘナでも、染まり方に癖があるので好みは分かれます。
(染めたては、あんまり染まってなかったり、ブルーっぽかったり。洗髪後数日間かけて色が発色して茶色くなっていきます)
この方法で染めれば茶色っぽくなりますので(白髪のみ)、皆さんが想像するところのホントのハーブ・香草カラーに近いものかなと思います。
で、もう1つ。
ジアミン入りヘナの染まり方
ヘナは天然ヘナの粉末に数%のみ人工色素(ジアミン)を配合することで、”白髪”をダークブラウンやライトブラウンにすることも可能です。
この場合も傷みのリスクはあまりありませんが、「通常のカラーにアレルギーがある」っていう場合は、このジアミンにアレルギーを起こしてることが多いですので、カラーでアレルギーが出た方は、ジアミン入りヘナはやってはダメです。
※茶色系に染まるヘナをしていて頭皮がピリピリする方は、このジアミンに反応している可能性が高いのでお気を付け下さいm(__)m
その場合は天然成分だけのヘナ&インディゴで染めるしかないと思います。
(ヘナをしているお店も少ないですが、さらにインディゴもやっているお店はさらに少なくなりますので、予約の際は要確認してください。)
※カラーアレルギーがあるのでヘナを検討している方は、ノンジアミンカラー剤も検討されるといいと思います。
⇒「カラーアレルギーにおすすめのノンジアミンヘアカラーとは?」
※ヘナと同じようにダメージ0で且つ、ノンジアミンで天然ヘナ×インディゴの染色に抵抗がある人は(コストも時間もかかります)、自宅でお風呂の中で利用できるヘアカラートリートメントが扱いやすいと思います。
⇒「ヘアカラートリートメント特集」
ヘナの注意点
- 市販のヘナで天然と書いてあっても、インディゴの事に触れていないのに染まり上りがダークブラウンやブラウンと書いてある場合は、天然というのは嘘で実際はジアミンが少量入っている場合があります。普通のカラー剤でアレルギーを起こしたことがある方は使用しないで下さい
(10年ほど前に消費者センターに多くのクレームが入り、ニュースになったこともある事例です)
- 最近は美容院でも「当店のヘナは、ヘナなのに黒髪も茶色くなります」と謳っているサロンもありますが、この場合のヘナカラーというのは、過去に記事にしたオーガニックカラーやハーブカラーと同じケースで、ほぼ普通のカラー剤の中に数%のヘナの成分が混ざっているだけのヘナのメリットはほぼ享受出来ないものですのでお気を付けください。
ヘナは元々やっているお店も少なく、美容院のスタッフでも詳しくない方も多いですので、メーカーの口車に乗せられてって知らずに宣伝しちゃってるパターンもございますので、自分の事は自分で守ってくださいね。
ここまではいいでしょうか?
ヘナが染まる仕組み
では、ここで「海苔巻き理論」の登場です。
「海苔巻き理論」を知らない方は、まずはこちらを読んでくださいね。
ちょー簡単に「髪が染まる仕組み」が書いてありますので。
海苔巻き想像してくださいね(笑)
普通のカラー剤の場合、海苔を開いて、中のお米をブリーチするんでしたよね。
で、開いた海苔の隙間から人工色素(ジアミン)が浸透するんでしたよね。
ヘナの場合は、海苔とお米の間に、ヘナが入り込むだけ。
入り込むためには、キューティクルを広げなくてはいけませんが、髪が加温されるとキューティクルが少し開きますので、ヘナを塗布後、機械で温めてキューティクルを開けます。
そうするとその隙間からヘナが浸透して海苔と米の間に入り込みます。
だから基本的にダメージを伴う施術ではないので、ヘナは傷みません。
その代り、お米を抜かないので黒髪は茶色くならずそのまま。
正確には黒髪も、海苔とお米の間に白髪の毛と同じようにヘナが入り込むんですけど、「黒髪にヘナの色素が入っても、元の黒の色が強いので黒のままに見えるんですね。」
ここまで大丈夫でしょうか?
ヘナはかなり説明が難しいので、文章だけで伝えられるのか不安なのですが。
ここまではご理解いただけている前提で、次に進みますので。
ヘナのデメリット。ヘナ後の髪にカラー剤は染まりません
これがヘナの最大のデメリット。
ヘナをした部分の毛は、その後に普通のカラー剤をしてもほぼ染まりません。
ブリーチ剤を使うと辛うじて茶色くなりますが、きれいな茶色には染まりません。
なぜかというと、上記ヘナの染まる理由で書いているように、海苔とお米の間にびっしりとヘナは入り込むんです。
カラー剤の場合は海苔を開いて、お米をブリーチするのですが、お米の表面にヘナがびっしり張りついていますので、ブリーチ剤が入り込めないんです(゜レ゜)
だから茶色くならない・・・。
よく言えばそれだけ髪の毛を守ってくれているとも言えるのですが・・・。
ですので、一度ヘナをしてしまうと、「やっぱり嫌だから次回カラー剤に戻します」ってことが出来ないんですよね。
ですので、ヘナは軽い気持ちでやれないんです。覚悟が要ります(゜レ゜)
しかも、白髪にしか染まりませんので、白髪の量で染まり上がりの雰囲気は変わります。
ですので、完璧な仕上がりのコントロールは出来ません。
その辺の事をすべて理解したうえでも、ヘナのメリットを強く感じられた場合は「ヘナはおすすめです!!」
ヘナのまとめ
混乱してませんか?
最後にヘナの事をまとめていきますね。
ヘナの染まり方
- 天然100%ヘナはオレンジに染まる
- オレンジが嫌な場合は、天然色素だけで染めるならインディゴを混ぜるとオレンジと青が混ざって、茶色っぽい色になる
- 人工色素ジアミンが数%配合されているヘナならダークブラウンやブラウンにすることも可能。
ただし、通常のカラー剤にアレルギーがある方には使用できない。
※上記いずれの場合も黒髪はそのまま黒。
仮に黒髪も茶色くなるというキャッチコピーが書いてある場合は、それはほぼ普通のカラー剤にヘナの成分がちょっと混ざっているだけ。
ヘナのメリット
- 傷まない
- 毛髪のトリートメント効果がある。ハリコシアップ。
- 頭皮のスキャルプ効果。ボリュームアップ。
ヘナのデメリット
- 一度ヘナが染まった場所は、普通のカラー剤を塗布しても染まらない。茶色くならない。
- 白髪の量によって染まり具合が変わるので、通常のカラー剤ほど美容師側で色をコントロールできない。
- トリートメント効果があるが、濡れているときにごわつき、きしみが出るので嫌う方もいる。(乾けばつやが出ます。)
- 個人差がありますが、染めた後1週間前後、濡れているときにオレンジ色の水が滴ります。
ですので、洋服の襟やタオルにオレンジの色素が付着します。
その場合、もう洗っても取れません。
- 頭が草の匂い。
- 通常のカラー剤よりも値段が高いことが多い
- 通常のカラー剤より、天然成分の分、時間がかかる
(カラーの放置時間が長い)
・・・etc
こんな感じ。デメリットの方が多く出てしまいましたが(゜レ゜)
デメリットを補って余りあるほど、メリットが大きいとは思います。
特に普通の白髪染をずーっとしていて、「最近髪にハリがない。ボリュームほしい。色は白髪が染まっていれば、色にはそこまでこだわりがない。」って事でしたら、ヘナおすすめです♫
お分かりいただけたでしょうか?
ほんとヘナは説明が難しい(-_-;)
最後まで読んでいただきありがとうございました<m(__)m>
※カラーアレルギーがあるのでヘナを検討している方は、ノンジアミンカラー剤も検討されるといいと思います。
⇒「カラーアレルギーにおすすめのノンジアミンヘアカラーとは?」
※ヘナと同じようにダメージ0で且つ、ノンジアミンで天然ヘナ×インディゴの染色に抵抗がある人は(コストも時間もかかります)、自宅でお風呂の中で利用できるヘアカラートリートメントが扱いやすいと思います。
⇒「ヘアカラートリートメント特集」
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