今回からヘアカラートリートメントについて特集記事(ヘアカラートリートメントの総評や、各ヘアカラートリートメントの解析)を書いていきます!!

 

お問い合わせでとても多い質問に

「ヘアカラートリートメントと通常のカラーリングの違いは?どのカラートリートメントがおすすめ?」

という質問があります。

 

以前は「通常のヘアカラー(サロンカラー・ホームカラー)と、ヘアカラートリートメントは相性が非常に悪いので併用はおすすめしません。」というスタンスでしたが、これだけ世の中で流行ってくると「おすすめしません」で終わらせるわけにはいかなくなってきました。

 

そして実際の美容院の現場でも、ヘアカラートリートメントと同じ染料である塩基性染料を使うようになったり、お客さんでも美容院でのヘアカラーの合間にヘアカラートリートメントをされる方も増えてきて、ヘアカラートリートメントの経験値が上がってきた結果「うまく使えばまるっきりおすすめじゃないわけでもないな」と思うようになりました。

ということで、今回の記事は

  • ヘアカラートリートメントとは?
  • ヘアカラートリートメントの歴史
  • ヘアカラートリートメントのメリット・デメリット
  • ヘアカラートリートメントがおすすめの人
  • 美容院でのヘアカラーとの併用について

等に分けてヘアカラートリートメントについてご案内していきますね。

 

◆各種ヘアカラートリートメントの毛髪実験始めました
「カラートリートメント(白髪染め)のおすすめは?実験口コミレビュー♪1回目」

◆実験結果を元にしたヘアカラートリートメントおすすめランキング

 

 

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ヘアカラートリートメントはおすすめか?美容師の解析 

 

 

ヘアカラートリートメントとは?

まずはヘアカラートリートメント(ヘアカラーリンス・ヘアカラーコンディショナー)についてです。

ヘアカラートリートメントとは、シャンプー後に通常使用するコンディショナーやトリートメントの代わりにつける染料の配合されたトリートメントのことです。

 

5分~10分ほど置くことでうっすらと表面に着色します。それを繰り返すうちに「白髪が自然と染まる」というものです。(黒髪は明るくなりません。黒髪にもカラー剤はつきますが、黒が強いので染まっていないように見えます)

 

ここ最近流行りのヘアカラートリートメントでよく使われている染料(塩基性染料・HC染料)は化粧品成分で、これらにアレルギーがなければ頭皮・毛髪へのダメージはありません。

 

※塩基性染料・HC染料も、すでに30年ほど前から使用している海外では「ジアミン(通常のヘアカラー剤で利用される染料)と同等の感作性を有するものがある」という報告はあります。日本ではまだ歴史が浅いためにそこまで取り上げられていません。そのため、もともとアレルギー肌の方はお気を付けください。
「ヘアカラートリートメントのHC・塩基性染料はアレルギーがなく安全?」

 

 以下の記事では、多くのカラートリートメントで利用されている塩基性染料+HC染料の組み合わせで作られているカラートリートメントの話が中心になっています。

 

ヘアカラートリートメントの天然染料はおまけ

上記で「塩基性染料+HC染料の組み合わせ」と書いていますが、「あれ??メーカーの説明を読むと、天然染料がを配合と書かれているのをよく見かけるけど??」と思う人もいますよね。

ヘアカラートリートメントのメーカー説明では、各社「ウリ」として天然染料について書かれています。

 

しかし実際は、天然染料は「おまけ成分」というか「宣伝用の成分」でほとんど染色には影響を及ぼさない成分です。

 

ヘアカラートリートメントで

  • メインになるのは塩基性染料
  • 補助的に配合されるのがHC染料

です。

そして宣伝用に天然染料が配合されています。

 

要は「入っていてもいなくても仕上がりにほぼ影響がない!!」

 

でも「天然染料を配合しているというアピールができるのでイメージ戦略として必要な成分」というのが本音でしょうか?

 

仮に天然染料だけのヘアカラートリートメントがあったとして、毎日繰り返しとはいえ、5分~10分塗布して放置してもほとんど染まらないと思います。

 

だって天然染料の中では染まりが良い方のヘナですら、本当に100%天然ヘナなら「加温して30分」とか「自然放置して1時間」と置いてようやく染まるんですよ。

5分・10分で染まる場合は、天然染料のおかげではありません。

 

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ヘアカラートリートメントは美容師おすすめ? 

 

 

美容師的ヘアカラートリートメントの歴史

日本でのここ最近のヘアカラートリートメントブームのきっかけになったのは、ヘアカラートリートメントでメインで配合される染料「塩基性染料」「HC染料」が化粧品原料として2001年に規制緩和されたことから始まります。(欧米では古い歴史のある染料です)

 

規制緩和されて数年後には、美容院専売メーカーもヘアカラートリートメントの前身になるような商品を次々と出していました。

 

その当時の使い方は、今現在の白髪をぼかすためのものではなく、

  • 前回施術したヘアカラーの褪色部に色を簡単に補うメニュー

として売り出されていました。

「根元の伸びてきた黒髪部分はリタッチ処理をして、中間・毛先の既染毛の褪色部にカラートリートメントを利用する」という使い方ですね。

あとは、2回の来店に1回カラーをされるお客様の、今まではカットだけだった回に「シャンプー台で簡単に褪色部をカバーできますよ。しかも値段は1000円です!!」と提案できる単価アップメニューとして出回っていました。

 

でも結局そこまで流行ることはなく、塩基性染料やHC染料は忘れられた成分となっていました。(一部の美容師さんはうまく利用されていた方もいらっしゃるようですが)

 

が、、、、何年前でしょうか?

突然通販の商品としてヘアカラートリートメントが爆発的にヒットしましたよね。

「そう!!利尻ヘアカラートリートメントのことです」

◆以下は僕が実験した白髪毛束を実際に染めた実験結果です。

 

僕の記憶のある限り一番最初にこの製品のことを聞いたのは10年前くらい?ですかね・・・。

 

良い話ではなく、「利尻昆布ヘアカラートリートメントで染めた髪はその後普通のカラーをするとムラになりやすい。場合によってはヘアカラーやパーマをすると緑色っぽくなるので要注意!!」という話が美容業界で駆け回ったんですよね(>_<)

 

 

特にこの当時は、もっと確実に緑になってしまう曲者「光で染まるカラー剤」というのが通販サイトでよく売られていました。これと一般的なカラー剤やパーマ剤が反応すると緑になるんですよね(>_<)

 

このような商品も多く出回っていたので今思えば街で見かけていた緑になっていた人々は利尻昆布カラートリートメントだったのか、「光で染まるカラー」だったのか・・・結構情報があいまいで混同しているところもあったと思います(>_<)

 

まあいずれにせよ利尻昆布カラートリートメントに限らず、何らかのタイミングで緑になってしまう可能性はカラートリートメントには少なからずあるんですよね。

 

ちなみにここは重要なポイントですが、利尻ヘアカラートリートメントが緑になる話が一番多いのは、使用されている人が圧倒的に多いだけで、カラートリートメントのジャンルでは最も歴史がある分、最もうまく作られている製品ですよ。当ブログでの実験結果でも優秀な結果が出来ました

「白髪用利尻ヘアカラートリートメントの成分解析と口コミレビュー」)

 

 

最近はヘアカラートリートメントも進化したので昔ほどトラブルは聞かないし、カラートリートメントをされている方に美容院でカラー剤を染めても大丈夫なことが多いです。(そもそも「ダメだ」と思ったときは染めないんですけどね)

 

で、この利尻昆布ヘアカラートリートメントの爆発的ヒットをきっかけに、その後多くのヘアカラートリートメントが世に出てきました。

 

今ではPOLA等の化粧品大手も参入する巨大市場になりました。

 

そして、美容院の現場レベルでも、ダメージ部分に傷めずにきれいに色が入るこの塩基性染料やHC染料をうまく活用しているサロンも増えてきています。

 

※2001年の規制緩和前にも、マニキュアで使用される酸性染料を使用したカラーリンスというものは存在していました。酸性染料は手などへの吸着性も強く、且つ、塩基性染料よりも手触りがよく作れないなど使い勝手の悪さから今のヘアカラートリートメントほどの普及はしませんでした。

 

と歴史はこの辺で、以下では

  • メリット
  • デメリット
  • おすすめか?

などについて書いていきます。

 

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◆各種ヘアカラートリートメントの毛髪実験始めました。実験結果を元にしたおすすめヘアカラーランキングはこちら
ヘアカラートリートメントおすすめランキング

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ヘアカラートリートメントのメリット

  • 手軽
  • ダメージなく染められる
  • サラサラに仕上がる
  • ヘアカラーのジアミンアレルギーがある方でも染められる(パッチテストは必須)

 

ヘアカラートリートメントのデメリット

  • 「パーマ」や「美容院のカラーやホームカラー」と相性が悪い(カラーがムラになりやすい)
  • 何かの拍子に緑っぽくなってしまうことがある(髪質等によって?なる人とならない人がいます)
  • すぐに色が取れる(逆に言えばカラーチェンジが容易なので色を遊べる?)
  • ノンジアミンだが、アレルギーを発症しやすいHC染料・塩基性染料もあるので、それらに対するアレルギーの有無には注意が必要
  • 今まで普通のトリートメントやリンスで頭皮の炎症やかぶれ・かゆみを起こしたことがある人は注意が必要

 

ヘアカラートリートメントはおすすめ?

条件さえ合えば悪いものではありません。

だって通常シャンプー後にするコンディショナーやトリートメントとほぼ変わらないベースに化粧品登録されたカラー染料が配合されているだけですので。

  • 色は染まるし
  • サラサラするし
  • 傷まないし
  • 美容院で染めるより全然安いし
  • 手軽だし

etc、、、と良いことづくめのように感じます。(トリートメントやHC・塩基性染料にアレルギーがなければ)

 

しかしながらヘアカラーやパーマと相性が悪いという欠点も持っています。(個人差があります)

 

もちろん褪色も早いカラー染料ですので、ちょっと我慢しているうちにすぐに色味は取れて普通に染められるようになりますが・・・。

 

これらのことを十分にご理解したうえで、うまくヘアカラートリートメントと付き合えないものかというのが僕の最近の課題でもあるのですが、前述したようにヘアカラートリートメントを美容院カラーの合間にされている人も増えてきて、なんとなくケーススタディというか、経験値も増えてきましので以下ではおすすめの利用方法を紹介します!

 

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◆実験結果を元にしたヘアカラートリートメントおすすめランキング

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ヘアカラートリートメントがおすすめの人は?

「ヘアカラートリートメントをおすすめ出来る人」は、

  • 今後、ヘアカラーもパーマも予定していない人
  • カラーはいつも根元リタッチ。そんな人が既染毛の褪色部分や浮いている白髪を自宅で簡単にカバーするとき
  • 通常のカラー染料ジアミンにアレルギーを持っているので通常の白髪染めが出来ない人。
  • 白髪はカバーしたいけど薄毛細毛の悩みがあるので毛髪の負担になる通常のカラーはしたくない。

こういうケースに当てはまる人には、「おすすめ」できます!!

 

他にも、通常のカラーとカラーの合間で使用しする場合でも、ヘアカラートリートメントが完全に取れてから、美容院でカラーリングをする分にはそこまでトラブルなく染められると思います。

(その際は必ず美容院でカラートリートメントをしていることを伝えてください)

 

ピンポイントでおすすめの層

以上のことを踏まえつつ&美容院での実例などを加味していくと「ピンポイントでおすすめの層」が出てきます。

それは・・・↓↓

おすすめ層1:30代~40代ほどの通常のヘアカラーはしたくないけど白髪が気になるお客様

30代~40代で今まではカラーをせず黒髪だったが、まばらに白髪が出てきた。

カラーリングで傷めたくはないけど白髪をカバーしたい。

しかもカラーリングを一度しちゃうと永遠にしないといけない気がして今までカットだけで済ませていた私には普通にカラーをするのは抵抗がある。

こういう方にはヘアカラートリートメントはドンピシャです!!

なんとなくまばらに出ている白髪がぼかされて、見た目上は今までと変わらず黒髪・・・という感じですね。

 

これなら白髪の量がそのうちかなり増えてきて、「そろそろ美容院でしっかり染めてもらおう!!」と思ったときにも、日にちを2週間~1月も開けていただければ大抵染料は落ちていますので、問題なく染めてもらえると思います

(色の落ちるペースは髪質・染色の濃さなどに違いがありますので一概には言えません)

 

或いはかなり白髪が増えてきて、「もういいや!!」というタイミングでヘアカラートリートメントを辞めれば、普通のカラーからグレーヘアにするよりも容易にグレーヘアになれます。

 

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おすすめ層2:白髪は気になるけど薄毛に悩んでいて、カラーを辞めようか検討中のお客様

薄毛に悩んでいてカラーも止めたいけど、白髪が目立つのは嫌だという人。

カラーリングは経験上細毛の原因になります。

過去にもヘアカラーを止めたら髪質が著しく改善された方もサロンの現場でいらっしゃいました。

「ヘアカラーで薄毛・抜け毛・くせ毛になる?」

 

通常の白髪染めをずーっと繰り返していて、今現在薄毛が気になる方で、「白髪はある程度染まっていればいいからそれよりも薄毛対策をしたい!!」ということであれば、ヘアカラートリートメントに変更するのも有りだと思います

(ヘアカラートリートメントに育毛効果があるわけではありません。ヘアカラーを止めることで本来の髪質に戻るかもしれないということです。)

 

※この条件の場合ヘナという選択肢もありますが、より手軽さを求めるならヘアカラートリートメントだと思います。

「ヘナの白髪染めの効果は?」

 

おすすめ層3:白髪染めが面倒になってきたけど、白髪はカバーしたいご高齢者のお客様

ほとんど白髪のおばあちゃんで、今までずっと白髪染めをされていた人が、「もう染めるのが面倒になって」、ヘアカラートリートメントに変更する場合。

よく美容院で聞く話です。

「年取るとヘアカラーをするのも疲れちゃってめんどくさくなるのよね。でもまだ白髪頭にはしたくないし・・・」

このような場合にヘアカラートリートメントは、自宅のお風呂場でちゃちゃっと出来るのでお勧めです。

※失礼ながらご高齢の方だと、手軽と言っても「自分で自宅でする」という行為が面倒と感じる方もいるので、そういう方は結局は美容院でされるのですが・・・(;^ω^)

このパターンも実際よくあります<m(__)m>

 

おすすめ層4:白髪染めを止めてグレ―ヘアにするときの卒業ステップとして

もう一つ美容院で働いていてよく聞く話が、ご高齢の方で本当は白髪染めをもうやめたいけど、どのタイミングで止めていいかわからない!!

だって完全に白髪だけになるまでの過程で汚らしく見えるときがありますからね(>_<)

 

このような方々が白髪染めを止めるステップとして、ヘアカラートリートメントをうまく使用することであまり汚くならずに、最終的に白髪染めを止めるステップとすることができます。

 

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◆実験結果を元にしたヘアカラートリートメントおすすめランキング

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上記の「おすすめの層」に当てはまる方で、ヘアカラートリートメントを検討しているようでしたら、試してみても良いですよ♪

おすすめはやはり最初は一番歴史もノウハウも持っている利尻ヘアカラートリートメントです。

「白髪用利尻ヘアカラートリートメントの成分解析と口コミレビュー」

 

美容院でのカラーリングとの併用は?

 最低限の条件として「美容院でヘアカラートリートメントをしているという申告は必ずしてください。できれば予約の段階で。」

そのうえで、美容師さんと相談して、「カラーをするどれくらい前までにカラートリートメントを休憩するのか」とか「そもそもカラートリートメント毛の人のカラーをしてもらえるのか?」などなどを確認する必要があります。

仮にですが、僕のサロンでは以前はお断りしていました。だってムラになるかもしれないですからね。今は説明&染めたい色によってはヘアカラートリートメントをしている毛髪にもカラーは施します。

 

ただ、今でも基本的には併用をおすすめする美容師は少ないと思います。まあ僕もできることなら避けていただきたいですしね・・・。

※正確に言えば使用することはOKなんです。だって美容院でも使用することが増えてきたジャンルですから。でも、普通のカラーの直前にしちゃったり、あまりにも繰り返しの使用で深く入りすぎているとムラになるのでそういう時はカラーを断られるかもしれません。

 

ただほんと「ヘアカラートリートメントというジャンルの製品が傷むからダメ」とかそういう話ではなく、相性の話ですので、条件さえ合えば、製品自体は良いものですよ。

 

今回はヘアカラートリートメントの大枠の話をしました。次回以降より細かくそれぞれの事項について記事にしていきますね<m(__)m> 

 

「HC染料・塩基性染料・酸性染料・酸化染料の違いとは?」

「ヘアカラートリートメントのHC・塩基性染料はアレルギーがなく安全?」

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◆各種ヘアカラートリートメントの毛髪実験始めました
「カラートリートメント(白髪染め)のおすすめは?実験口コミレビュー♪1回目」

◆実験結果を元にしたヘアカラートリートメントおすすめランキング

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