最近からヘアカラートリートメントの成分解析を始めて気づいたのですが、ヘアカラートリートメントには旧表示指定成分が配合されてるものがボチボチあります。
成分に敏感な人の中には「旧表示指定成分が配合されているのに安心安全なの?」と思う方もいると思いますので、その辺に関する話をまとめて書いておきます<m(__)m>
※毎回各カラートリートメントの成分解析で旧表示指定成分について書いていると文字数が大量になってしまうのでこちらの記事でまとめておきます。
【先に結論】
先に結論だけ。
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大前提ですが、過去にシャンプー・トリートメントで「かゆみ」「炎症」などのトラブルが起きたことがない人は、旧表示指定成分などはあまり気にしなくていいと思います。
ちょっと気を付けたいのは過去に化粧品トラブル(かゆみ・炎症)が起きた人です。
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ここだけ読んで「よしっ大丈夫!!」という人は以下を読む必要はありませんので、どうぞ各カラートリートメント特集の記事や解析記事にお戻りください<m(__)m>
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旧表示指定成分とは
詳しくは過去記事「旧表示指定成分とは」を併せてお読みください
旧表示指定成分について簡単にまとめると
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1980年に薬事法によって、
ごくまれに重篤なアレルギー等の皮膚トラブルを起こす恐れのある成分として製品への表示を義務づけられた102種類の成分(香料も含めると103種類)
のことを「表示指定成分」と言います。
ですので、その当時に商品パッケージをみると
表示指定成分・・・〇〇、〇〇
と書いてありました。
(食品で重篤なアレルギーリスクのある卵や小麦について記載されているのと同じようなイメージですね)
その後、2001年4月から化粧品は全成分表示が義務化され、そのために『”旧”表示指定成分』といわれるようになりました。
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というものが旧表示指定成分です。
旧表示指定成分は危ない成分?
結構勘違いというかネットで大げさに書かれることが多いですが、基本的に旧表示指定成分は「発がん性」「環境ホルモン」が疑われるから指定されたわけではなく、食品の卵や小麦のように、ごくまれにですがアレルギーリスクがあるから、「アレルギーを持っている人は注意しましょう!!」ということで表示が義務化されていた成分です。
で、もう一つ言いたいのは、「旧表示指定成分には発がんや環境ホルモンが疑われているものがあります」とネットなどで書かれていることがあり、まさにその通りなのですが、これも表示指定成分を悪者にすることで自分の商品をよく見せようとするトリックとして使われる一文です。
というのも、旧表示指定成分であろうがなかろうが、発がん性・環境ホルモンの疑われている成分はあるんです。で、旧表示指定成分は香料を除いて102種類ありますので、当然その中にも疑われている成分はある。それだけのことなんです。
旧表示指定成分だから疑いがあるのではなく、旧指定成分の中にも、ほかの化粧品成分と同じように疑いのあるものがある。
ということです。
でも、「旧表示指定成分の中には発がん性・環境ホルモンの疑いがある成分があります」と書かれると、旧表示指定成分は「悪」でそれ以外は「正義」だという勘違いを起こしますよね?
まあ自然派化粧品メーカーがよく使うトリック?言葉遊び?ですよね(笑)
ですので、僕的に「旧表示指定成分は危ないか危なくないか」と聞かれれば、単純にアレルギーリスクがあるから気をつけようねって成分のわけですので、その成分にアレルギーがあるならその人にとっては「危ない成分です」
※表示指定成分が指定された1980年当時まだあまり使われていなかった原料や、1980年以降に生まれた新化粧品成分の中に旧表示指定成分以上のアレルギーリスクのあるものが見つかっても、その後、表示指定成分は加筆修正されていませんので、そもそも旧表示指定成分だから気を付けなくてはいけないということでもないんですよね(>_<)
ですので「旧表示指定成分であろうがなかろうが、人それぞれアレルギーリスクがあるので、自分にとってのアレルギー成分を回避すれば良い」ということだと思います。
カラートリートメントに含まれる旧表示指定成分は?
カラートリートメントに含まれる旧表示指定成分は「ベースとなる油剤」か「カチオン界面活性剤」に含まれることがあるようです。
例えば、
- 油剤としてはステアリルアルコール・セタノールなど
- カチオン界面活性剤としてセトリモニウムクロリドなど
です。
で、実際これらはアレルギーリスクがそんなに高いのかと言われれば特に油剤となっているステアリルアルコール・セタノールなどはかなり低刺激で安全性も高いと言われています。
その証拠に、ステアリルアルコールは1000製品以上に利用され、セタノールは2000製品以上に利用されています。
これだけ多くのメーカー・製品で利用されている成分であるということが安全であるという何よりの証拠だと思うんですよね。
だって、あまりにもアレルギーリスクが高い成分であるならば、これだけ多くの製品で使うことはないと思うんですよね。
メーカー側もクレームがいっぱい入って大変なんじゃないですかね(^^;)
その点からもこれらは旧表示指定成分ではあるし、ごくまれにアレルギーを起こす人はいるけど、そこまで多くの人にアレルギーリスクがある成分ではないから、そこまで気を使う必要はないと思います。
で、まあちょっと懸念されるのはカチオン界面活性剤であるセトリモニウムクロリド等が配合されている場合です。
これに関しては改めて記事にしますが、シャンプーでかゆみや炎症は起きないけど、そのあとに使う「リンス・コンディショナー・トリートメント」の使用後にかゆみが出る。なんて場合はこのカチオン界面活性剤に反応している可能性が高いです(絶対ではないですが)。
で、皮膚刺激性も若干ある成分ですので、過去にトリートメントで皮膚刺激を感じたり、トラブルを起こしたことがある人は気を付けた方がいいかもしれませんね。
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