ヘアカタログから、希望の髪型を決めて、美容院で「こんな感じにしてください♪」って注文したのに、
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「何だこの髪型(-_-;)」
って経験をしたことがある方は多いですよね。
ここにはいろんな理由がありますが、今回はそのうちの一つについて書いていこうと思います。
※そのほかの理由はこんなものも
⇒「ヘアカタログと違う髪型になる”衝撃”の理由」
⇒「マクドナルドの混入問題と美容師が下手になった理由は同じ?」
⇒「騙されないで!定価は高いけどクーポンで安い美容院」
僕の奥さん(美容師)は、かなり硬い髪質です(;^ω^)
ですので、ヘアカタを見ながらいつもこんなこと言っています。
「結局、私の様な髪質のモデルを起用していないからどれも参考にならないんだよねぇ。モデルに起用されている人って皆同じ髪質だもんねぇ。私の髪質でなるわけないじゃん!!」って。
はい、そうなんです。
サロンモデルをしているモデルさんの髪質は大体良い髪質をしています。
要は写真映えしやすい、
- ロングのウェーブスタイルにしたときにツヤっぽくみえたり
- フワッと無造作な感じにしてもバサバサに見えないような・・・
そんな髪質だからこそサロンモデルとして需要があるわけです。
写真映えをしない髪質のモデルさんをわざわざ使う理由がないですからね(>_<)
しかも、雑誌撮影でモデルさんを起用するときは
- 「今回作りたいヘアスタイルに合うモデルさんを起用する」
或いは、
- 「先に起用するモデルさんを決めて、そのモデルさんに似合う髪型にする」
という感じです。
どちらにせよ結局は、そのモデルさん&そのモデルさんの髪質に似合う髪型なわけです。
まとめると、
元々サロンモデルに起用されるような写真映えをする髪質のモデルさんを、さらにそのモデルさんに似合うように作ったヘアスタイルで掲載されるわけですので、ある程度近い髪質でないと同じ髪型にはならないですよね(>_<)
※もちろんどこまで似たら「同じ髪型になった」と思ってもらえるのか、というお客さんの尺度の違いもあるのですが。←これ結構重要です。
基本的には、希望のヘアスタイルに似たような感じで、あとはその人それぞれに似合うようにするしかないんですよね。
で、よくヘアカタログを見ていても、髪質別のコーナーがありますよね?
「硬い髪だ」、「細い髪だ」と・・・。
あれも結局起用されているモデルさんは、上記で言うところのサロンモデルにふさわしい髪質の幅の中で
- 「毛量が多いとか少ないとか」
- 「髪が太いとか細いとか」
- 「クセがあるとかないとか」
と、言っているだけで、一般的に見たら「良い髪質」の人が起用されているんですよね。
ビフォー写真は分かりやすくデフォルメした写真になっているだけです。
多分ビフォー写真のモデルさんが濡れた状態から普通にハンドドライで乾かしたら、大体みなさんいい感じに仕上がっちゃうんじゃないですかね(笑)
だって、元々そんなに困った髪質じゃないモデルさんを、困った髪質に見えるように作って写真を撮っているのがビフォー写真なわけですから。
こんなこと書くと「なんで本当に髪が太くて膨らんじゃって困ってる人をモデルにしてくれないの<(`^´)>」って思いますよね。
でも、これはしょうがないんですよね。
だって、それじゃ本売れないじゃないですか?
本当に「髪が太くて硬くて、言う事聞かない髪質」だったら、「スゴイ良い感じのヘアスタイルになりづらい」です。
※なっているとしたらコテやアイロンの力を借りていることがほとんどでしょう
⇒「ヘアカタログと違う髪型になる”衝撃”の理由」
そうなると売れないですよね。その本。
しかも美容院的にも、仮に「太くて硬い髪質のヘアカタ特集」があったとしても、髪質が太くて硬いモデルさんかどうかは各サロンのさじ加減ですので、うちの美容院よりもあちらの美容院がより髪質のいいモデルを「太くて硬い髪質の人向け特集」コーナーで起用して、よりいいヘアスタイルを作られちゃったら、結局見てる方はそっちの美容院に来店しちゃいますよね?
正直者が馬鹿を見るんです(-_-;)
ちなみにホットペッパーはポータルサイトの中で圧倒的なシェアを誇ります。
地域性はあると思いますが、僕は、ホットペッパー以外のポータルサイトも多く掲載していた時代がありましたが、新規のお客様の9割はホットペッパー経由です。
それくらいの圧倒的な集客力なわけですが、そのホットペッパーでより上位に掲載されるかどうかは「金がモノを言います!!」
「お金を多く払ったサロンが上位に表示されるんです!!」
多分想像をはるかに超えるような額です。
だって月額でウン十万円しますので(゜レ゜)
10万とか20万っとかってレベルじゃないですよ。
もっとウン十万円です(-_-;)
(地域によって違います。安いところは5万くらいじゃないでしょうか)
ですので、そんなウン十万円も支払しているわけですから、その額を回収しようと思ったら新規のお客様に「刺さるヘアスタイル」を作って来店して頂くしかないんです!!
そうなると見栄えが大事ですので、
- 写真映えするモデルさん
- 写真映えする髪質
の人を起用して、且つ仕上げでコテなどを使用して仕上げる。
という事になってしまうんですよね・・・。
良い事だとは思いませんけど、同じ美容業界にいるものとしてそういうサロンを否定もできないんですよね。
みんな生きていくために必死ってことですからね。
という事で、どんな特集があったとしても、結局は写真映えするモデルさんの髪質の中で「太め」等に分かれているだけで、本当に太くて悩んでいる方にどこまで参考になるかは難しいところです(>_<)
こういう悩みは、信頼できる美容師を見つけ出して、その方に解決していただくのが一番です。
ヘアカタログはあくまでもイメージを伝えるものであって完全に同じものになるわけではない。
という事を理解しておくといいかもしれません。
以前の「ヘアカタログと違う髪型になる”衝撃”の理由」の記事と、今回の記事をまとめて読むと「じゃあどうすればいいの!?」と救いようのない話になってしまいましたが・・・(;^ω^)
次回は「じゃあ何を参考にすればいいのか?」を記事にしてみようと思います。
勿論僕の主観ですが・・・。
※更新しました
⇒「ヘアスタイルを参考にするならテレビドラマがおすすめ?」