美容院でデジタルパーマをかけたら「かかりが左右違う!!」という経験をしたことはありませんか?
これって美容院側でも悩みの種というか・・・どこの美容院でも議論になるところなんです。
というのも、これは「左右均一に施術ができなかったから左右で違くなるのではなく、左右で均一に施術をすると左右が違くなっちゃうという問題なんです(>_<)」
※ただ単に下手で左右のカールが違っちゃうってこともあると思いますが・・・その話は今回は”なし”でお願いします<m(__)m>
特に多いのは「右のかかりが弱い問題」
- なぜ左右のかかりが違くなるのか?
- 左右で違うかかりになった場合、そんな下手な美容院にはもう行かない方がいいのか?
- そもそもデジタルパーマ以外のパーマでは左右のかかりの違いの現象は現れないのか?
等について書いていこうと思います。
※今回の話は美容師の言い訳的な部分もあります(笑)
ただ、この話はご理解頂きたいなと思っています<m(__)m>
左右のかかりが違くなる原因
左右のかかりが違くなる原因ははっきりとはわかっていませんが、誰にでもなる問題ではありません。
ほとんど気にならずにかけられる人もいれば、ちょっと違っちゃう人・だいぶ違っちゃう人と様々です。
美容師の中では2つの説があり、以下2番の説の方がより有力と考える人が多いです。で、僕はというと1,2さらにほかの問題などが複合した問題だと思っています。
- つむじが原因
- 毛髪内部のたんぱく質のらせん構造の問題
ひとつづつ見ていきますね。
つむじが原因で左右のかかりが違くなる?
まずは一つ目の原因は、「つむじの右巻き・左巻き」問題です。
↑これだと右巻き
つむじが右巻き(時計回り)になっていると、右サイドの毛髪は後方に流れ、左サイドの毛髪は前方に流れていますよね。
デジタルパーマを仕上げるときって多くの場合、前に向かってクルクルっと巻きますよね。
そうすると右サイドはつむじの毛流れは後方に向かっているものを、前方に巻くのでウェーブが相殺されやすいんです。逆に左側は前方に流れているものを前方に巻くので、相乗効果で簡単にクルクルとなります。
ただ、この場合で説明がつかないのが「つむじが左巻きの人」はどうなるのか?
調べると日本人のつむじの左巻き率は48%なんだそうです。(世界で一番左巻き率が高いようです)
ということは右巻きと左巻きはほぼ半々。なのに、あまり「左だけ掛かりが弱くなる」ということは聞きません。
こういう説明のつかないこともあるので以下の説の方が有力だと言われているのかなと思います。
毛髪内部のたんぱく質のらせん構造の問題で左右の掛かりが違くなる?
つむじの「右巻き・左巻き」だと確率的に半々になってしまうので、この毛髪内部のたんぱく質のらせん構造の問題を有力と考えている人が多いです。
毛髪内部に存在するたんぱく質は、らせん状の構造をしているのですが、このらせんが右巻きなんです。
つむじの場合は毛髪全体の大きな毛流れの話でしたが、今度は毛髪1本1本の構造が右巻きという話です。
右サイドの掛かりが弱くなる理由はつむじの時と同じ感じで、右回転(時計回り)ということは右サイドは後方に向かって回転しているということですの、一般的に前方に回転させるデジタルパーマとは逆回転になるので相殺されてウェーブが弱くなります。
左サイドの場合は、その逆になるので相乗効果できれいにクルクルします。
この毛髪内部のたんぱく質のらせん構造は、全員が右回転ですので、つむじの毛流れよりもこちらの説明の方がしっくりくるので、こちらを原因と考えるのが主流なんだと思います。
左右違くなる問題の原因をまとめると
ここからは、僕の個人的な考えを含むのですが、僕は上記2つの理由が”かけ合わさって”右サイドの方が緩くなる問題が起きているのだと思っています。
「デジタルパーマで右サイドが緩くなる」というのは、必ずしも全員に起こる現象ではありません。
- ほとんど差がない人
- ちょっと差がある人
- 顕著に差が出る人
がいます。
これこそ、上記2つの原因の掛け合わせによる問題だと思っていて
===============
●たんぱくのらせん構造が右巻き
+
- つむじが右巻き=「右巻き+右巻き」で顕著に差が出る人
- つむじが左巻き=「右巻き+左巻きで相殺されるので」ちょっと差が出る、或いは、ほとんど差がない人
===============
という構図になるのではないかと。
さらにプラスして、僕の感覚では「元々くせ毛の人ほど差は出ず」、「元がストレートの髪質の人ほど差が出やすい」と思います。
これらの要素が複合されて
- ほとんど差がない人
- ちょっと差がある人
- 顕著に差が出る人
に分かれるのだろう。
というのが僕が考えるデジタルパーマの左右の掛かりが違くなっちゃう問題の今のところの答えです。
で、問題は
- 「左右が違くなっちゃう問題は解決できるのか?」
- 「左右が違くなっちゃうのは下手だからで、その場合その美容院にはもう行かない方がいいのか?」
が、気になりますよね。
左右が違くなっちゃう問題の解決方法?
これは各サロンの対応方法があるでしょうし、一般の人向けのこのブログで細かい話をしてもしょうがないのでザクッと書きますが、対処法としては、
- 右側のロッドを左側のロッドよりも少し細くする
- 右側のロッドを巻くときだけ、スライスを細くとってロッド本数を多めに巻く
- 1液のお薬を塗布するときに右側から塗布する。(若干の時間差ですが、左から塗布するよりは右側から・・・という感じ。)
まあ、オーソドックス?なのはこのあたりの対処法だと思います。
一番最初に書きましたよね↓↓
これは「左右均一に施術ができなかったから左右で違くなるのではなく、左右で均一に施術をすると左右が違くなっちゃうという問題なんです(>_<)」
これのことですね。
ですので、「左右均一ではない施術をする」ことでウェーブがなるべく均一になるようにするってことです。
※人によっては特に意識せずに施術しても左右均一にウェーブが出る人もいます。
左右で掛かりが違ったらほかの美容院に行くべき?
仮に「左サイドは思った通りにかかって、右側だけが弱い」のであれば、それは下手な美容師ではありませんので、ほかの美容院に駆け込む必要はないと思います。
だって、左側が普通にかかったのであれば、普通にかけるスキルは普通にあるということですので。
それならやり直しで右側をもう少し強く巻いてもらえればOKだと思います。
もちろんお客さんによっては、「左右で掛かりが違っちゃう原因がわかっていて、且つ、対処法があるのに、それでも左右違っちゃうのはスキル不足なだけだろう!!」と思う人もいると思いますが、人それぞれどれくらい左右で差が出るかは、ある程度の想像はついてもあとはやってみないとわからないところもあるんですよね。
細かく言えば、その人のクセの具合や毛髪の太さなど、いろいろな要素が複合されていますので。
ですので、そのお店で初めてパーマをかけて結果として左右で違くなっちゃったとしても、片側はイメージ通りであるなら、次回も同じお店でかけた方がいいと思います。
その時に「左はイメージ通りだったけど右は掛かりが少し弱かったのでそちらはもう少し強くかけてください」と言ってもらえればカルテですべて確認できますので、「じゃあ右側だけ前回よりもロッドを強くして~」と対策ができますので。
これが一回だけそこの美容院で施術してもらって、「はい、ダメ~。左右の掛かり違う~。もう行かない~。次行ってみよう!!」を繰り返しているとどこ行ってもずーと左右違う問題に悩まされるのではないかと思います。
左右違う問題に対応できる美容院の見分け方
ただ、左右違う問題にしっかりと対応できるのかを判断しなくてはいけませんよね。
2回目言っても対応できなかったら何度やっても同じ結果になるだけですので。
僕はそれを見極めるポイントは、美容師側が自己申告しているかどうかでわかるような気がします。
自分から、「右側の方が弱くなりやすいですので~」とアナウンスしているとか。
仮に美容師側から言ってこなくても、お客さん側が「どこで掛けても右が弱くなるんです」と伝えたときに、「実は○○という理由で右側が弱くなりやすいんですよね。」なんて言ってくれる人なら、この問題を理解している人だと思いますので、対応もしてくれるのではないかなぁ・・・と思います。
あとは美容師によってはその辺の話をブログで書いている人もいるので、そういうサロンなら安心ですね♪
※勘違いしないでいただきたいのは、そういうサロンなら必ず左右対称になるということではなくて、仮になってしまっても、原因を理解しているのでかけ直しや、次の施術の機会に「良い具合に」対応してくれるということです。
他のパーマは左右で掛かりに違いは出ないのか?
本当は出ているのだと思います。
ただデジタルパーマは一番リッジ(カール)がきれいに出るし、毛髪がまとまっているので一番左右の掛かりの違いが目立つのだと思います。
逆に普通のパーマは、元々があまりまとまらずばらけるので左右の掛かり違いが気になりづらいのかなぁ・・・と思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
左右のかかりが違うことについて納得できました。長時間かかるのでお直しもする気がしなくて次回からは別なパーマをかけようと思います。ありがとうございました。
荒川様
ご理解いただけて良かったです♪
コメントありがとうございました!