タイトルがかたっ苦しいですが(;^ω^)
最近あったある出来ことと絡めて、シャンプーなどの誇大広告についてツラツラ~と<m(__)m>
この広告どう思いますか?
以下の広告は”とあるメーカー”のシャンプーの広告の一部を抜粋したものです。
===========
頭皮、髪にやさしい植物由来の界面活性剤を使用しています。
植物由来の界面活性剤(「わたしのきまり」はコレ!!)
- ステアラミドプロピルジメチルアミン
- ポリソルベート―60
- ココイルグルタミン酸TEA
===========
どうですか?
普通にこのシャンプーには、上記3つの界面活性剤が配合されていると解釈しますよね??
(もう一度見てみてください)
だって「吹き出し」で「コレ!」って書いてあるし・・・。
そんで実際成分表を見るとですね、、、
アミノ酸系で低刺激・低洗浄性で有名な「ココイルグルタミン酸TEA」だけ記載されていない(>_<)
???
ってことで、メーカーさんに問い合わせてみたんです。
そしたらですよ↓↓
==========
ココイルグルタミン酸TEAと書いてあるのですが、こちらは植物由来の界面活性剤の例としてあげております。
実際に入っている界面活性剤は、ステラアラミドプロピルジメチルアミンとステアルトリモニウムプ
==========
ということだそうです( ゚Д゚)
わかりづらすぎというか、若干の悪意すら僕は感じてしまうんですが・・・(;^ω^)
ちなみにメーカーさんが「界面活性剤の例として挙げているだけ」と言っている3つの成分のうち、2つの成分は配合されているんですよ。
で、ココイルグルタミン酸TEAというアミノ酸系洗浄成分で一番有名な成分だけが、実際には配合されていないけど例として書き出されているんです。
こういうのをミスリードというんでしょうね(>_<)
実際このシャンプーを紹介しているサイト・ブログを見るとココイルグルタミン酸TEAが配合と書いちゃっているブログのまー多いこと(;^ω^)
しかし、、、これらのブログを書いている人たちは、成分表をチェックすることもなく記事にしちゃうんですかね??
こんなの成分表を見てココイルグルタミン酸TEAが配合されているか確認するだけの作業なんですけどね・・・(>_<)
しかもココイルグルタミン酸TEAはシャンプーで一番大事な洗浄成分です。これを確認しないで記事にするなんてちょっとひどすぎる気が・・・(;^ω^)
さらに疑っちゃうのは、実際はこのシャンプーには「ステアルトリモニウムプ
正確に言うと、配合されている3つの界面活性剤のうち2つは記載されていますが、この成分だけ記載されず、代わりに配合されていないココイルグルタミン酸TEAが記載されているんです。
「ステアルトリモニウムプ
んで記載されなかったステアルトリモニウムプ
4級カチオン界面活性剤というジャンルの成分で、シャンプーできしんだ毛髪の緩和のために、リンスやトリートメントに配合されます。毛髪表面に吸着する効果があって、それで毛髪コンディションを向上してくれるんですね。
リンスでもコンディショナーでもトリートメントでもそっち系の商品には必ずカチオン界面活性剤のいずれかが配合されています。
で、特にステアルトリモニウムプ
「”リンスやトリートメントは頭皮に付けない”と言われているのはこの4級カチオン界面活性剤が配合されているからです。」
※中には低刺激に作られている4級カチオン界面活性剤もあります。
まあ普通に考えて、配合されていることを強調したい成分ではありません・・・。
刺激を感じる人もいる上に、普通に市販商品でよく利用される凡庸な成分ですので。(悪い成分ではありません。凡庸なよく見かける成分なだけです。)
で、その反面、アミノ酸系洗浄剤の代表格でもあるココイルグルタミン酸TEAはアピールがしやすい界面活性剤です。
ですので、実際に配合されている”この成分”を記載するより、参考例としてココイルグルタミン酸TEAを記載した方がイメージが良いことは間違いないです。
その点なども考えてしまうと、「ただ単に表現方法がわかりずらくなってしまっただけでミスリードするつもりがなかった」と言われても、個人的には信じがたい内容ではありますよね(;^ω^)
ちなみに、僕がメーカーさんに出した「問合せメール」への返信をいただいた時にはすでに書き直されていました。
ちゃんとステアルトリモニウムプ
一消費者(僕のこと)の指摘に対してすぐに対応したところは好感が持てます。
でもやっぱり2つの界面活性剤は実際に記載されている成分で、もう一つの界面活性剤だけ配合されいないココイルグルタミン酸TEAを記載していて、でも「この3つは植物由来の界面活性剤の例として記載しただけです。」と言われても、、、ちょっと疑惑はぬぐえないですよね(>_<)
「確信犯っしょ!!」
と思われても仕方がないですよね。
まあ繰り返しますが、ステアルトリモニウムプ
まあこのシャンプーはほかにも、宣伝に突っ込みどころが満載なんです。
合成化学物質不使用と書いてあるのですが、合成成分は配合されているし(僕は合成がダメなんて思っていませんよ。メーカーでそう書かれているということです。しかし、合成化学物質と合成成分は違うんですかね??)、
石油系界面活性剤フリーとかいつの時代の話ですか?
なんて・・・。
まあ別にいいんですけどね。
ちょっとくらいの誇大広告や、”とある成分”を悪者にして「うちにはそれが配合されていないから安全ですよ♪」という手法はどこでもしていることですし。
でも、、、、、配合されていないものを、あたかも配合されているように見せかけるのはさすがになぁ・・・(>_<)
結構芸能人も宣伝しているシャンプーなんですけどね。
こういう宣伝手法のメーカーさんだと、有名人がどういう経緯で宣伝することになったのかも気になってしまいますよね・・・お金目的かな・・・
ラウレス硫酸Naは石油由来?ヤシ油由来??
よくある誇大広告?ミスリード広告??の代表例として、ラウレス硫酸Naを挙げておこうと思います。
ラウレス硫酸Naというと「石油由来の界面活性剤で~」と叩かれまくっている成分です(>_<)
まあ確かに僕も洗浄力が強いので、「毛髪や頭皮の負担になるかなぁ~」と思い、あまり評価してはいませんが、それは「石油由来だから~」みたいな理由ではありません。
だって、ラウレス硫酸Naは今はほとんどヤシ油由来ですから。
そうなんですよね。
今ってラウレス硫酸Naってヤシ油由来がほとんどなんですよ。
今ってのはつい最近って話ではなくて、もっともっと前からの話です。
もともと廃油を有効活用しよう!!ということで1970年代にラウレス硫酸Naを石油から抽出していました。
でも、廃油から抽出するのって大変らしいです。
逆にヤシ油から抽出するのは簡単なんだそうです。
で、驚きなのが
廃油から抽出されたラウレス硫酸Naよりもヤシ油から抽出されたラウレス硫酸Naの方が手間がかからない分、原料代が安いんです( ゚Д゚)
ですので、わざわざイメージも悪いし、原価も高い石油由来のラウレス硫酸Naを使用することなんてほとんどないそうです。
(この話は原料メーカーの社長さんに直接会った時に伺いました。)
でもでもでもでも、自分のメーカーのシャンプーを売るためには、ラウレス硫酸Naは石油系じゃなくちゃ困るんですよ(笑)
で、「石油系の洗浄剤を当社では使用せず、頭皮にも毛髪にもやさしい植物由来の洗浄成分を利用しています。」という宣伝をしたいんだもん。
でもね。
そもそも論として、ラウレス硫酸Naがヤシ油由来だから優しいとか、石油由来だからダメとかそういう話ではないわけですよ。由来はどうあれラウレス硫酸Naはラウレス硫酸Naなんです。
ラウレス硫酸に限らず、植物由来だから良い???
これも幻想ですね。
「まぼろしーーー」
ってやつです(笑)
とこの辺のお話は以下の記事で詳しく書いていますので興味のある人はこちらをどうぞ
⇒「石油由来のラウレス硫酸Naに発がん性の危険?経皮毒に注意??ヤシ油由来なら安全???」
=============
シリコンも似たような感じで、悪者にすることで、「当社はノンシリコンで~」っていう宣伝をいまだに見かけますしね(;^ω^)
「シリコンの真実をまとめました!!(おすすめノンシリコンシャンプーランキング付き)」
まとめ
宣伝で書かれている「●●フリー」とか「○○オーガニック認証取得」なんて表記は、ほとんどシャンプーを評価するうえで参考になりません。
シャンプーは汚れを落とすために使うんです。ですので汚れを落とすための洗浄成分の良し悪しが判断基準のほとんどを占めると思います。
だって、「とっても強力でダメな洗浄成分を使用しているオーガニックシャンプー」と、「とっても優良な洗浄成分を使用している普通のシャンプー」ではどちらがいいか?
なんてそんなの一目瞭然。「とても優良な洗浄成分が配合されている普通のシャンプー」の方が良いと思いませんか??
ですので、「オーガニック認証だからなんなの??それって汚れを落とすことに関係あるの??」って僕は思う。
※勘違いしないでいただきたいのはオーガニックシャンプーがダメと言っているわけではなく、オーガニックであることと、シャンプーの質の良し悪しは全く別の話ということです。⇒「ボタニカルシャンプー?オーガニック?ノンシリコンの違いは?」
だってこのブログでおすすめしているシャンプー「haru kurokamiスカルプ(成分解析)」、「ハイビスカスヘアシャンプー(成分解析)」はオーガニックを謳っているし(笑)
===========
そして防腐剤フリー??パラベンフリー???
いや、防腐剤あった方が良いでしょ!!
「パラベン、ダメ??」いや適切に使用すれば問題ないでしょ!!
防腐剤が足りなくて、容器の中で雑菌が繁殖しているのに気づかずに使用する方が数倍問題じゃないですか?
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とか・・・。
===========
植物だから安全??
いやいや、そのままだと酸化して毒になるなどのデメリットもあるから、その成分のメリットは残したまま合成してデメリットを除去して優良な成分に変える。
だから合成しているのに、それがダメ??
酸化したら肌や頭皮に悪いものに変異するのに???
それでも自然のままが良いと???
===========
こういうのって
「まぼろしーーーー」
です(笑)
で、繰り返しますが、僕は誇大広告、ミスリードは好きではないけど、そのメーカーが生き抜くためには必要悪だとは思っています。
しょうがないですよね。他メーカーとの差別化を図ってちょっとでも自分の商品が売れるようにしたいですからね。
こんなのネット広告だけの話じゃなくてCMでもそうじゃないですか。
「男を上げるシャンプースキャルプD」って・・・誰も毛が生えるなんて書いていないんですよ。
「薄毛が気になる」と言っている人に、「君もスキャルプDを使って男を上げてみないか?」と言っているだけです。それを消費者が勝手に深読みして「毛が生えるんだ」と勘違いしているだけです。
とか
とか
とか
こんなのいっぱいあります。
==========
何を隠そう僕も以前は、美容室で宣伝目的でオーガニックカラー剤を利用していました(笑)
だってイメージはいいじゃないですか?
しかも普通のカラー剤より劣っているわけではなく、普通のカラー剤と大して変わらないだけですので、使用して悪いわけでもありません。
それなら名もない普通のカラー剤を使用するよりも、オーガニックカラーという響きのものを利用するメリットはありますもんね。
僕はどうしても経営者目線になってしまうので、消費者目線ではないかもしれませんが、まあそういうことで誇大広告・ミスリードはちょっとはしょうがないかなと思っています。(>_<)
ただ、、、、
今回のミスリードはちょっとやりすぎだなぁ・・・と感じて記事にしました。
今後このような宣伝方法が当たり前になったらそれこそ消費者にとても不利益ですもんね。
またこのようなネタがありましたら記事にしたいと思います<m(__)m>
※誇大広告ではありませんが、勘違いを起こしやすいワードに以下のようなものがあります。
⇒「「髪の毛を極力傷ませない」の罠」
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