美容院でカラーリングをする前にパッチテストをしたことはありますか?
カラーメーカーは「必ず毎回パッチテストをして下さい」とカラー剤に注意事項として記載してありますが、実際問題、毎回パッチテストをしている美容院なんてあるのでしょうか?
というか、
カラーメーカーが説明しているそのパッチテストの内容は本当に可能な内容のモノなのでしょうか?
ってこの記事は
「決められたパッチテストをちゃんとしていない美容院って酷い美容院ですね(=_=)」
ってことを書きたいんじゃなくて、
それって無理じゃない??(-_-;)
って話です・・・。
うちの美容院でも毎回パッチテストはできません。
パッチテストをするとしたら、初めてカラーリングをする場合くらいです。
その場合48時間以上前(2日前)に来店いただいて、「問題なければ施術」というのが理想ですが、なかなか2回も来店するのが難しいという方も多いですので
実際は、
アレルギーリスクを説明して、念のため興味がある人にはパッチテストをしておいて、問題なければ次回以降するとか。
そんな感じで対応するくらいで、正直毎回パッチテストを正確にすることはできていません。
というか無理があると思いますね。
以下でも書いていきますが、本当にそれを徹底するなら法律で規制して「必ずしなければいけない。しなかったら罰せられる」というくらいにしないと、、、。
美容院は今、価格競争時代です。いかに時短で終わらせるかが美容専門書でも書かれています。
そんな中で自分の美容院だけ融通利かせずに「2日前にパッチテストをしないとカラーは出来ません」なんてなかなか言えないですよ。
そんなことしたら、相当の数のお客さんが当日施術をしてくれる美容院に取られちゃいますよね(>_<)
と、
自分でもこの記事の着地点はまだ見つかっていないのですがまぁとりあえず、徒然なるままに書いていきますねm(__)m
★カラーのアレルギーについてはこちらの記事も参考にしてください
⇒「カラー剤で頭皮がヒリヒリ痛い・かゆい時の対処法」
★すでにカラーアレルギーを発症している方には、アレルギーを持っている方でも染められるヘアカラートリートメントとノンジアミンカラーがあります。
⇒「ヘアカラートリートメント特集」
⇒「カラーアレルギーにおすすめのノンジアミンヘアカラーとは?」
※追記
こんなニュースも飛び交いました
⇒「ヘアカラー剤で皮膚炎多発。消費者庁が注意喚起」
基本的に美容院のカラー剤は、カラー剤の箱を分解すると裏面にいろいろな注意事項が書いてあります↓
この赤枠で囲ったところは全て
「パッチテストをして下さい」とか「パッチテストのやり方」が書いてあります。
とくに矢印(→)の引いてあるところがパッチテストの仕方の説明なのですが、以下に抜粋してみますね。
↓↓↓↓↓
①染毛の2日前(48時間前)には次の手順に従って毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行って下さい。パッチテストは、染毛剤にかぶれる体質であるかどうかを調べるテストです。テスト部位の観察はテスト液塗布後30分くらい、及び48時間後の2回行います。過去に何回も異常なく染毛していた方でも、体質の変化によりかぶれるようになる場合もありますので、毎回必ず行って下さい。
- 使用する薬液を使用法で定められた割合で混合しテスト液を数滴つくります。
- テスト液が出来ましたら腕の内側に10円硬貨大にうすく塗り、自然に乾燥させて下さい(塗った部分が30分くらいしても乾かない場合は、ティッシュペーパー等で軽く拭きとって下さい)。
- そのまま触れずに48時間放置します(時間を必ず守って下さい)。
- 塗布後に発疹・発赤・かゆみ・水疱・刺激などの皮膚の異常があった場合には、手等でこすらないで直ちに洗い落とし、染毛しないでください。途中、48時間以前であっても、同様の皮膚の異常を感じた場合には、直ちにテストを中止し、テスト液を洗い落として、染毛しないでください。
- 48時間後、異常がなければ染毛して下さい。
- パッチテスト中は入浴やシャワーをひかえてください。
正確な結果を得るためには、48時間のパッチテスト中に、テスト部位を濡らしたり、擦ったり、シールを貼ったりしないことが必要です。やむなくシャワー等をする場合は、テスト部位を濡らさないようにご注意ください。
↑↑↑↑↑
大体どこのメーカーもこのような内容のことがカラー箱の裏面に書かれています。
全て読まれた感想はいかがですか?
(ちなみに以前記事にした内容。眉毛を染めてはいけない。って内容の事も書かれていますね⇒「美容院で眉毛を染めるのは違法?」)
っていうか無理じゃないですか?
特に黄色いマーカーを引いたとこ(;^ω^)
至極真っ当なことが書かれているように感じますし、安全第一と言う感じですが現実的じゃなさすぎません?
っていうか、この場合の安全第一って、
メーカーの保身のための安全第一なだけな気がするんですよね。
勿論それが消費者の方にとっての安全につながる訳ですが。
だってここまで書いておけば、アレルギーが出て訴訟とかになってもメーカー側は「ここまでちゃんとやって下さいよって通達しているのに、していなかった美容院が悪い!!」
って逃げられますからね。
メーカーとしては社員を守るための当然の対処であるともいえますが。
実際、「これを書いておくことで責任から逃れられるんですよ。」なんて、薬剤を卸す業者さんも言ってたことあるし・・・。
とは言ってもこの記事を読まれた方の中には、
「そうやって書かれているんだからちゃんとパッチテストをやった方がいいんじゃないの?」
って思う方もいると思います。
それはよくわかります。
僕も実際はちゃんとやった方が良いと思います。
でもですよ、これをちゃんとやるとしたら、お客さんも「今染めたい!!」って突然思っても、48時間以上は染められないってことですからね。
しかも、腕の内側にテスト剤を塗布するわけですが、その間、シールで押さえておくことも禁止です(絆創膏のことですね)。
しかも、擦れないようにしないといけません。
・・・
・・・
ってことは「真冬でも半袖でいろっ!!」てことですよね(>_<)
お風呂も禁止です。
はい、真夏にガンガン汗かいていてもお風呂に入らないでくださいね。
汗の臭いが気になったままご来店ください(-_-;)
そうなると、
- まずは美容院にカラーリングをする日の予約を入れる。
- その予約日の2日前にパッチテストの薬を塗りにご来店する。
- そのまま、48時間以上の間お風呂に入らず、半袖で過ごして頂く。
これで、何の異常も出ない時に晴れて”あなた”はカラーリングが出来ます♪
これをカラーをする度に毎回しないといけません。
いかがですか?
これはお客様の負担も相当なものですから、これを実践している美容院があっても利用する方はかなり限られた方(かなりの敏感肌だと自覚している方)だけだと思います。
ということはですよ・・・
集客力が弱まり・・・
「はい、潰れますね(゜o゜)」
全美容院が必ずこのようにしないといけない。
じゃないと違法で犯罪で訴えられます。
ってくらい法律でやってくれれば喜んで従いますよ。
でも、今現在「この方法を出来るわけない」ってのが現実ではないでしょうか?
だって多くの美容院がこんなことやっていないのに、自分の美容院でだけ「うちはちゃんと決まり守ります」なんて頑固なこと言ってたら、今の激戦の美容業界で戦う事なんてできないですからね(-_-;)
その辺のことを承知の上で、カラーメーカーは自己保身のためにあそこまで丁寧にパッチテストをやるように書いているとしか思えないんですよね。
(当然メーカーは自己保身のためなんて言わないでしょう。お客様の為と言うでしょうけどね)
ただ、本当にお客様の為だと思っているのなら、あのような現実的じゃない方法ではなく「違う方法」を提示してもいい気がするんですよね。
まあ実際「それではテストとしての意味がない」なんて言う事情もあるのでしょうが。
まあ、消費者庁も”本気”で消費者のためを思うなら、しっかりと法律で規制すべきなのでは?なんて思っちゃいますね。
そうすれば、適当な美容院は淘汰されていくでしょうから、美容院ジプシーが自然と減る事になるかもしれませんね♪
まあ僕的にはそれが理想なんですけどね。
って、、、ホント話は全くまとまっていませんが、、、(-_-;)
まあこういう話ってどの業界でもあるグレーゾーンな話なんでしょうね。
敢えて掘り起こす必要もないっていう。
でも、実際にカラーでアレルギーが起きて、さらにそれで訴えられる可能性って超少ないと思いますが、ありえない話ではないんですよね。
で、当然その可能性があるからこそ、上場企業のようなカラーメーカーさんはリスクマネジメントをちゃんとしているんですよね。
ちゃんとパッチテストをするようにってね。
美容院の危機管理能力は低いのかもしれませんね。
というか、わかってても上記のような理由で「うちだけまじめにやるなんてことが出来ない」のが実情ってところですよね。
結局下請が損するみたいな感じでしょうかね。
まあ今後もこの部分が改善されるとは思えないので日本中に何十万件くらい?ある美容院のどこかがババを引いちゃう(カラーアレルギーで訴えられる)(゜レ゜)
ってところですよね。
ホント徒然なるままに書いてしまいましたm(__)m
※追記
こんなニュースが飛び交いました
⇒「ヘアカラー剤で皮膚炎多発。消費者庁が注意喚起」
もうすでにカラーアレルギー症状がある人にも染められるものにヘアカラートリートメントとノンジアミンカラーというものもあります。
⇒「ヘアカラートリートメント特集」
⇒「カラーアレルギーにおすすめのノンジアミンヘアカラーとは?」