帽子をかぶると「はげやすい」「薄毛になりやすい」とよく言われていますよね。
な、なんと・・・
そんな疑問に科学の目で挑む研究会が発足されたそうです( ゚Д゚)
その名も
「帽子内環境研究会」
(笑)
「帽子内環境研究会」のチームとは?
「帽子内環境研究会」のメンバーは以下です。
- 「東京メモリアルクリニック・平山」の佐藤明男院長・・・毛髪・脱毛症治療の専門家
- 小西直樹・九州工業大准教授・・・医用電子工学が専門
- 和田裕雄・順天堂大准教授・・・公衆衛生学
帽子と頭皮、毛髪の関係性について研究を進め、「健康的な帽子のかぶり方」を探求すること
を目的に掲げているみたいです。
それでは今回公開されたデータを紹介しますね。
頭皮・毛髪がさらされる過酷な環境を示す計測データ
「帽子内環境研究会」は今回、長時間帽子を着用すると、頭皮・毛髪にどの程度の影響があるのかという科学的な検証を行いました。
【実験方法】
簡易実験は今年4月13~17日、東京都内で実施した。成人男性51人が新品のヘルメットをかぶり、3時間、自転車型トレーニングマシン有酸素運動を行った。運動中はヘルメット内部の温度と湿度をリアルタイムで計測し、さらに運動前、運動後、そして運動後に洗髪した後の計3回、頭皮の血流と汚れ具合、付着している細菌の量をそれぞれ測定した。
【実験結果】
実験当日の都内の気温が最高19~23度だったのに対し、ヘルメット内部は運動開始後30分程度で約30度に達した。湿度も外気は平均31~96%(気象庁観測値)と幅があったにもかかわらず、約80%~100%で一定していた。また頭皮は運動前の状態でも、食品工場や厨房(ちゅうぼう)などで行われる手指の汚れチェックで不合格となる基準よりも汚れていることが判明。それが運動によってさらに悪化する傾向にあることが分かった。また細菌検査では、ニキビの原因となるアクネ菌や呼吸器感染症を起こす肺炎桿菌(かんきん)など13種を確認。これも運動によって量は増える傾向にあった。汚れ、細菌とも洗髪によって大幅に減少することも確かめた。
小西准教授は、ヘルメット内の温度・湿度は熱帯のシンガポールやマレーシア・クアラルンプールの年平均、国内で猛暑で話題を呼ぶ埼玉県熊谷市の8月の平均とほぼ等しいことを指摘。不快指数で換算すると「ほぼ全員が不快と感じる」80台に相当し、「運動中、ヘルメットや帽子の中は明らかに不快環境にある」と分析した。
【結論】
「今回は帽子、ヘルメットと脱毛の関係を明確には突き止めていないが、実験で明らかになった過酷な帽子内環境が頭皮や毛髪に悪影響を及ぼす可能性は十分考えられる」と話し、「今夏は猛暑が予想されており、時折、帽子を脱ぐこと、適度に洗髪をすることが大切だろう」と結論づけた。
■出典:日刊工業新聞より
takaの帽子と薄毛の関係性に関する妄想
この結果、どう思いますか?
おそらく「予想通り」って思った方が多いのではないでしょうか?
問題は、「結局それがハゲにつながるのかどうか?」
ここですよね。
ちなみに僕はごく一部に限る話。結局ハゲの原因はAGAなんだから・・・要は遺伝。
だから帽子をかぶっていても剥げない人ははげないし、かぶらなくても剥げる人ははげる。
もちろん、「帽子内環境研究会」でも今のところ「帽子、ヘルメットと脱毛の関係を明確には突き止めていない」ということのようです。
ただ、
脱毛症を起こした柔道部員の女子高校生の症例を紹介し、「ニキビの原因菌が繁殖し、頭皮が炎症を起こして髪の毛が抜けていた。このように炎症がある患者さんが帽子をかぶり、(高温多湿の)不快環境にさらされるとさらに悪影響が出るだろう」と指摘した。
という症例を紹介していました。
確かにそうで、「シャンプーのせいでハゲる?薄毛になる?」という記事の中で「シャンプーのせいではげることはない」と書いていますが、例外として「シャンプーで炎症が起きた時にはそれが原因で薄毛になることもある」ということを書いています。
やはり頭皮トラブル(炎症・フケ・かゆみ)が原因で薄毛になるケースというのは、ごくまれにですがあるんですよね。
実際、美容院での現場での経験上から言うと、お客さんでヘルメットをいつもかぶる仕事をしていることが原因で「ツルツルのはげ」とか「M字ハゲ」「頭頂部ハゲ」になるというパターンは見たことがありません。(元々薄毛だったというパターンは外しています)
ですので、仮に影響を受けているとしても、「細毛」になったり「びまん性脱毛症(ピンセットで間引いている感じ)」になって、頭皮が透けて見えるような薄毛のなり方かなぁ、と思います。
そして、繰り返しますがヘルメットや帽子をよくかぶっている人みんなが上記のような症状が出るわけではなく、ごく一部の方でトラブルが起きるだけですので、頭皮環境を衛生的にしておくというのは大前提ですが必要以上に心配する必要はないと思いますよ。
逆に神経質になりすぎたほうが精神衛生的に良くない思いますので<m(__)m>
ヘルメットや帽子の長期間の着用で頭皮トラブル(炎症・赤み・かゆみ・ふけ)になった場合、いつもと頭皮の感覚が変わりますのでそのようなときは早め早めの対策(医薬部外品のシャンプー)をしていけば、リスク回避していけると思います。
■当ブログ記事⇒「スカルプDボーテ」
逆にヘルメット・帽子をかぶっていても頭皮に何のトラブルも起きないようであれば、その状態で脱毛が始まるというのはあまり考えられないですのでそこまで心配しなくてもいいのかなぁ・・・と思います。
あくまでもわたくしtakaの個人的な見解でした。
今後も「帽子内環境研究会」では、研究がおこなわれていくみたいですので、また発表されましたら続報をお知らせしますね。
■更新しました。2017年9月現在、「帽子内環境研究会」からのその後の活動報告は一切ありません。
■更新しました。2019年現在、「帽子内環境研究会」のホームページは削除されています。
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