パーマ失敗の原因は毛髪コンディションにあり?

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まずは初めに、パーマ失敗の原因は、美容師にあります。

 

これは大前提なのですが、思ったようなパーマデザインにならない原因に毛髪コンディションがあるのも事実です。

 

今回はその辺について説明しますね。と、その前に、パーマの薬剤選定方法をご理解ください(簡単に書いてると思います・・・多分(^_^.))

「パーマダメージに超重要な薬剤選定の話」

 

 



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前回の記事の最後に書きましたが、問題は一人の毛髪の中でダメージレベルがバラバラな場合に起こります。

 

例えば、胸辺りのロングスタイルで、毛先20cm程が以前明るくした状態のまま。そして根元・中間側はバージン毛(健康毛)だったとします。

 

前回の記事で話したように毛髪コンディションを数字化すると、

  • 毛先20㎝のカラー毛の状態は「3」
  • 根元・中間の健康毛(バージン毛)は「10」

だとします。

 

で、そんなお客さんが「なるべく根元からパーマをかけたい」と希望を持っているとしますよね。

その場合、毛髪コンディションが「3」の部分には「―3」になるだけの強さのお薬。「10」の部分には「-10」になるほど強い薬を使いたいわけですが・・・(毛髪のコンディションを数字化した話はこちらをご確認ください⇒「パーマダメージに超重要な薬剤選定の話」)

パーマ剤って液体なんですよね(^_^.)

ですので、毛髪コンディションに合わせて塗り分けることができません。

 

という事は、

毛先の「3」のコンディションに合わせて薬剤を選べば健康毛側は「10」から「―3」されて「7」になるだけ・・・。これではパーマはかかりません。毛先の20㎝だけにウェーブが付くだけです。

これでは希望の髪型ではないですよね。

 

逆に健康毛「10」の部分に合わせて「―10」される薬をチョイスした場合は、毛先は「3」の状態から「―7」になってしまいます。

という事は根元からウェーブ掛かってるけど、毛先20㎝はヤバイくらい傷んだ。傷みすぎてウェーブもきれいにかかっていない・・・パサパサ(>_<)

みたいな・・・。

 

そんな経験をした方いるんじゃないですか?

 

パーマがかかる仕組み

 

で、この場合の対処法として、処理剤を使用することで「毛先」と「根元・中間側」のコンディションの差をなるべく縮めるようにもっていきます。

「美容室の前処理トリートメントってした方がいいの?おすすめ?」

 

要はコンディションが悪い「3」の毛先部分に保護剤を付けることで「10」に近いレベルの薬まで耐えられるようにする。そうすることで「10」に近い薬を塗布しても均一にパーマ・狙ったウェーブができるようになります。

 

 でも、当然限界があるし、希望のウェーブスタイルとお客さんの毛髪コンディションが合わなければ結構苦戦します(>_<)

 

どうにもならないときってあるんです。

 

僕はそんなときは言っちゃいます。

 

丁寧に説明します。

 

上記に書いたような内容をトクトクと話してご理解いただいたうえで、そのお客さんの毛髪コンディションに合ったパーマスタイルを検討し直します。

 

 

或いは、例えばカラーもする予定があるなら、先にカラーをすることで毛髪コンディションをなるべく均一になるようにします。

毛先20㎝がカラー毛で根元・中間側がバージン毛であれば、バージン毛を毛先に合わせてカラーリングすれば根元側も、毛先と同じ「3」に近いコンデイションになりますので、それからパーマをすればデザインはしやすくなります。

等々。

※美容師さんへ・・・こんな方法もあるじゃん。とかの突込みはいりませんので。一般の方にもわかる範囲で書いていますので。

 

いずれにせよ、僕は出来ないものは出来ない。と言っちゃいます。

 

昔「お客様の希望に対して、”出来ない”と言うのはプロじゃない。プロなら絶対に”出来ない”と言ってはいけない」と言っている美容師がいました。

そして「なるべく希望のスタイルに近づける努力をしないと」と・・・。

言っていることはわかります。

 

でも、現実問題出来ないのに、「出来る」と言って失敗するってこんな不親切なことってなくないですか?

 

僕的には、出来ないことがなるべく少なくなるように練習などでレベルを上げる努力は必要ですが、実際の現場で出来ないのに出来ると言ってやるのは「ナシ」だと思うんですよね。

 

まあこういう場合「出来ない」と伝えることで「じゃあカットだけにする」って言われて売上が減るのが嫌だから危険なのわかっててやっちゃう美容院ってのも多いんですけどね(>_<)

低価格帯のサロンに多いと思いますが・・・(-_-;)

 

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こんなコンディションも大変です↓↓

 

バージン毛に明るいメッシュが入っている方・・・最近は見かけることも減りましたが・・・。

中々、メッシュ部分だけをすくって、処理剤を塗って保護するって出来ないですから(>_<)

 

ですので僕は黒髪にメッシュを入れたいと言われた時は、「パーマをかける予定はありますか?もしある場合は・・・・・・・・・・。」と上記の話を説明します。

 

その上で「メッシュをしたい」と言う希望があればしますし、「パーマもかけたい」と言われれば勧めません。というか違う方法を提案します。

 

まあそんな感じで、毛髪コンディションにばらつきがあると、狙ったウェーブは出しづらくなります。

 

そして美容院によっては、わかっていても売上至上主義で言われたとおりにパーマをかけて、失敗する・・・(>_<)と言う美容院も結構ありますよね。

 

ここまでを読んで、過去にパーマをかけて失敗した理由に合点がいった方もいるのではないですか?

 

ですので、もしパーマをかけたくて、自分の毛髪コンディションが上記の話に当てはまりそうなときは、まずは毛髪コンディションを一律にすることを考えた方が良いですよ。

 

もちろん通っている美容院を信用されているのであれば、そこの美容院で相談しながらデザインを決めればいいと思いますが、このサイトは美容院ジプシーの方のためのサイト。

 

美容師を信用できないのであれば、失敗されないように自己防衛をするしかないと思うんですよね。

 

例えば上記で書いたように、まずはパーマの前に毛先のカラーに併せて根元側を染め直してもらうとか。もう染める気がないのであれば、その染まっている毛先に合わせるように毛先だけに1カールのウェーブをかけるとか・・・。

etc 

ちょっと今回は、上手く説明できている自信がありませんが、言わんとしていることだけでもご理解いただければと思いますm(__)m

 

※縮毛矯正やデジタルパーマは、お薬がクリームタイプでハケで塗れますので、毛髪コンディションに差があってもそのダメージレベルに合わせてお薬を塗り分けることが可能ですので、この限りではありません。でも、コンディションが整っていた方が施術しやすいですのでイコールきれいに仕上がりやすいと思いますよ。

 

パーマがかかる仕組み

「パーマがかからない・かかりにくい理由?」

「ダメージ毛にパーマをかける。失敗されたいなための処理剤とは!?」

「パーマダメージに超重要な薬剤選定の話」

 

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