最近はハーブカラー・オーガニックカラーに続いてボタニカルカラーというのも出てきましたね。
実際のところ髪に良いのか?
気になるところですね。
まずはボタニカルカラーについて触れる前に、カラーの種類について考えてみたいと思います。
ヘアカラーの種類
ここで言うヘアカラーの種類とはオーガニックカラーとかハーブカラーとかの話ではないことを先に断っておきます。
カラーの種類はざっくり分けると以下に分けられると思います。
- 黒髪が明るくなる(ダメージ)+ジアミン色素=一番一般的なカラー剤
- 黒髪が明るくなる(ダメージ)+ノンジアミンの色素
- 黒髪は黒髪のまま(ノンダメージ)+染料
細かく分ければもっと細分化されると思いますが、簡単に分ければこんな感じです。
ジアミン色素とノンジアミンの違いは、普通のカラー剤でアレルギー症状が出た場合、ほとんどの原因はジアミンという色素にアレルギーを起こしています。
ですので、ジアミンを配合せずに、違う染料を配合しているのがノンジアミンです。
※ジアミンが一番多彩にしっかりと色が入ります。ですので、ノンジアミンですと「色味が少ない」「褪色しやすい」等のデメリットもあります。
⇒「カラーアレルギーにおすすめのノンジアミンヘアカラーとは?」
⇒「ノンジアミンカラーが出来る美容院一覧」
で、どのジャンルにボタニカルカラーは組み込まれるのか・・・。
ボタニカルカラーの種類は
実は・・・ボタニカルカラーはすべてのジャンルに組み込めます(;^ω^)
というか、「ボタニカルカラーとはどのようなものか」という定義はありませんので、各メーカーの解釈でボタニカルカラーということができます。
そもそも「ボタニカル」というのは「植物」のことです。
ですので、
1、黒髪が明るくなる(ダメージ)+ジアミン色素=一番一般的なカラー剤
この場合は、
- 少量添加される植物エキスを称してボタニカルカラー
- 植物由来90%とかと称してボタニカルカラー
というケースがあります。
【植物エキスが少々添加】の場合は、説明するまでもないですが(笑)
これはもう普通のカラー剤です・・・。
少々エキスを添加しても何も起きません(笑)
【植物由来90%】とかこういうのがやばい奴ですよね(笑)
(90%でも87%でも96%でも何でもいいんですよ)
だって由来とかどうでもいいんですよね。結果として髪の毛が茶色くなるなら、それだけダメージがあるということですので・・・。
植物由来90%なら「かなり明るくしても低刺激」なんてことはありませんので。
そもそもほとんどの原料って植物由来のような・・・。
そして、もっとそもそもなのが植物なら安全ってどゆこと??
だって、植物トリカブトは超猛毒ですよ・・・。
「植物だから」「植物由来だから」安全とは全くならないと思うんですよね。
ということでこの場合のボタニカルカラーも要は普通のカラー剤です<m(__)m>
2、黒髪が明るくなる(ダメージ)+ノンジアミンの色素
この場合は、色素「ジアミン」にアレルギーがある場合に、ジアミン以外の染料で作られているパターンです。
この場合でボタニカルカラーというと、色素がボタニカル(植物染料)というパターンが多いです。(正確に言えば植物染料だけでは染色力が弱いのでHC染料や塩基性染料も含まれています。)
この場合は、髪の毛自体は茶色くなる染色力がありますので、ダメージ力は普通のカラー剤と同じリスクです。
ただ、ジアミンを配合していないのでジアミンアレルギーの人にとってはとても利用価値のあるカラー剤です。
「ノンジアミンカラー=ボタニカルカラー」なのではなく、「ノンジアミンカラーの中にボタニカルカラーと呼ばれているものもある」という感じです。
黒髪は黒髪のまま(ノンダメージ)+染料
この場合は、脱色力が全くありませんのでノンダメージです。
その代わり黒髪は黒のままで明るくなりません。
そして染料が配合されています。
その染料がボタニカル染料(植物染料:ヘナやインディゴetc)の場合にボタニカルカラーと呼ばれます。
※ヘナやインディゴなどは香草カラーなんて言われることもあります。
※このパターンでボタニカル染料が配合されず、HC染料・塩基性染料で作られている代表的なものがヘアカラートリートメントです。
⇒「美容師が徹底検証!ヘアカラートリートメントおすすめランキング」
⇒「ヘアカラートリートメント特集」
オーガニックカラー・ハーブカラーとの違いは
オーガニックカラー・ハーブカラーは、【1、黒髪が明るくなる(ダメージ)+ジアミン色素=一番一般的なカラー剤】の話をボタニカルカラーじゃなくオーガニックカラー・ハーブカラーに置き換えて読んでいただくと説明が付きます。
つまり「普通のカラー≒オーガニックカラー・ハーブカラー」です。
※詳しくはこちら
⇒「オーガニックカラーとは。普通のカラーとの違いは?」
まとめ
いかかでしょうか?
ボタニカルカラーというだけでは、「ほとんどどういうカラーなのかわからない」ということがわかりましたよね。
ボタニカルカラーの使いどころは
- ジアミンアレルギーがあって通常のカラー剤は利用できないけど、脱色するだけじゃなくて、色味も加えたいときに「2、黒髪が明るくなる(ダメージ)+ボタニカル色素」
- ノンダメージで白髪を染めたい(黒髪はそのまま)+ジアミンアレルギーがあるときなどに「3、黒髪は黒髪のまま(ノンダメージ)+ボタニカル染料」
です。
ボタニカルカラー=どのタイプのボタニカルカラーかを見極めて、且つ自分の希望するものに当てはまるのかを検証する必要がありますね(;^ω^)
※カラー剤などのケミカル施術についてはこちら。
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