僕のブログの検索ワードを見ていると
- 髪の毛、梳きすぎ
- 髪の毛、梳かれすぎ
- 髪の毛、梳かなすぎ
- 髪の毛、梳いてくれない
etc
コレって両極端なワードですよね。
一方は「梳きすぎ」だと感じ、もう一方は「梳かなすぎ」と感じているんですもんね。
でもこれって
”あなた”にとって「梳きすぎ」とか「梳かなすぎ」と感じるだけで、他の誰かにとっては「丁度良い梳き加減」かもしれないってことですよね。
これって料理の「濃い」「薄い」に似ていると思いませんか?
”あなた”の味覚では「濃い」「薄い」と感じるだけで、他の誰かにとっては丁度いい味付けかもしれないですよね。
(勿論極端に「濃すぎ」「薄すぎ」ってことがある様に、極端に「梳きすぎ」「梳かなすぎ」ってこともあるかもしれませんが)
味付けが濃い薄いで料理人の腕の判断が出来ないように、カットの削ぐ量で美容師の腕は判断できないと思うんですよね。
これは好みですので。
(とはいっても無暗に削ぐのは下手な証拠だったりはしますが・・・。スタイル持ちが悪くなりますので)
よく口コミであるじゃないですか?
「あまり梳かないでください。って言ったのにチョー梳かれた<(`^´)>」って口コミ。
口コミで書いた人は「言ったのに!!」って思うのかもしれませんが、担当した美容師的には、自分の標準の削ぐ量よりも控えめだったかもしれませんよね。
削ぐ量に正解とかってありませんので、各美容師が自分の中で標準の削ぐ量があって、それよりも多めに削ぐかそんなに削がないかって基準になると思うんです。
年配の美容師さんなんかは、あんまり削ぐ文化がない時代に育っているので、「基準の削ぐ量が少なめ」だと感じるし、僕が美容師になったころは、ちょうどウルフヘアーでペラペラに軽くするようなスタイルが流行っていた時代なので、僕の世代は「基準の量が多めの削ぎ」って人が多い様な気もします。
ラーメン屋でもあるじゃないですか?
「おいしいけどここのスープ濃いんだよなぁ。」って時に「薄め」を頼んでも結局濃いってこと(>_<)
逆もまたしかりで・・・。
これってそのお店の基準より濃いか薄いかってだけで、僕にとって「濃い」か「薄い」かではないってこと。
そしてこれって、腕のあるなしを見分ける条件にはならないってこと。これは”あなた”の好みと合うか合わないかって話ですよね。
ですので、料理屋さんの口コミでも美容院の口コミでも「そんなに強く文句を言わないで上げてほしいなぁ」なんて思っちゃいます(>_<)
勿論梳かれすぎて、「トップに短い毛が出来てツンツンしちゃった!!」とか明らかな失敗削ぎの時は、単純に美容師の腕がないわけで、それならきつい口コミ書かれても仕方ないと思いますが(>_<)
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ちょっと話がそれますが、
以前、削ぎ関係の話で、梳きバサミを使う美容師について書きました。
削ぎバサミを使うから下手。ストローク(ハサミを振りながらカットする総称)をするから上手なんてことは一切ありません。
ドライカットで有名なエフィラージュカットという技法。
これもストロークカット(ハサミを振るカット)なわけですが、結構この方法を使うことでトップツンツンにしちゃう人もいます(>_<)
僕の知り合いのお店で、「カリスマブームの時は新規は1ヶ月先まで予約できない」っていうエフィラージュカットの講習を開くくらいのお店がありました。
そこに僕の後輩が働いていて、アシスタントとしてその美容院の店長についていましたが、結構な頻度でロングスタイルなのに、トップにツンツンしちゃう毛が出ちゃったりして・・・。
「私は絶対自分のお店では切りたくない」って言ってましたよw
これで勘違いしてほしくないのはエフィラージュをしたらそうなるわけではないってこと。
現に僕がやってもそんなことは起きません。
いや、僕以外がやってもちゃんと考えて切ればそんなことは起きません。
じゃぁ何でその店長が切るとトップがツンツンするのか?
その店長はデザイン上とか、セットして撮影するならいいスタイルを作るのでお客さんは結構来るんです。
でも、お客さんが自分で家帰ってからセットするときの事、考えてないんですよね(-_-;)
今自分が切って良い感じになればそれでいいみたいな・・・。
結局この店長さん。独立して途中まで順調でしたが、混んでいるときの接客がひどすぎることが評判になって潰れてしまいました(-_-;)
要は、マスターベーション美容師(自己中)だったんですね。
ってだいぶ話が逸れましたね(>_<)
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まとめ
取りあえず「梳き過ぎ」「梳かなすぎ」と感じても、スタイル的に間違いがあったわけでないなら、次回のカットは他の美容院に行かずに、同じ美容院に行かれて「前回、ちょっとそぎが多すぎたのでもう少し控えめでお願いします」って言えばいいんですよ。
そうやって好みを知ってもらうことで、長い付き合いができるような美容師に育てることも大事なのかなと思います。
これも美容院ジプシーを脱却するための近道だと思いますよ♫
あっ、「梳かなすぎ」ってのは、「梳きようがない」っていう美容院側の事情があることもあります。
⇒「美容院で髪の毛スカスカ。すきバサミで梳かれすぎた髪はカットが大変」
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