前回、ご新規のお客様でこういう髪型の注文方法をされると困るんだよな・・・なんてことを書きましたが
今回も、ヘアスタイルの困る注文方法についてです。
記事タイトルにすでに書かれていますが、
そう!!
「おまかせ!」
って意外と困るんです!
「自由にカットできるから楽しいんじゃない?」
なんて思うかもしれませんが、いやいやいや、意外と皆さん「おまかせ」と言いつつ「おまかせ」ではないんですよね…
と、今回はそんな話です。
「おまかせ」なのに「おまかせ」じゃない!?
冒頭文を読んで「えっ!?おまかせって駄目なの( ゚Д゚)」と思う方も多くいらっしゃいますよね。
「おまかせ」の何が困るのか・・・
それは、
実はおまかせと言っておきながら、全然おまかせじゃないことが多いからです。
こんなことがあります↓↓
仮に胸下くらいの長さのお客様
じゃあ肩下の長さにしますね。
前髪作るのも似合いそうなので、作っちゃいましょうか♪
・・・
了解しました。じゃあ前髪は作らない方向で行きますね。
ちなみに今はほとんど段が付いていないスタイルですが、季節も暑くなってきましたしちょっと軽やかにレイヤーをお付けしましょうか♪
・・・
(こころのさけび)
もうほとんど希望スタイル決まっとるやないけぇ!!
お任せじゃないじゃん!!!?
これは極端な例ですが・・・。
このお客さんって「おまかせ」ではないですよね?
元々胸下の長さのこのお客さん。
この人は、イメチェンしたいけど、
- 短くしても肩下まで
- 前髪は作りたくない
- 段も入れたくない
この条件の中で「似合うようにして」と言っているんですよね。
こういう「条件付きのおまかせ」っていう方が、実はほとんどです。
「条件付きのおまかせ」とは!?
ですので、最初に「おまかせで!!」と言われても、ほとんど僕は信用しません(笑)
「そうですねぇ・・・どんな髪型がいいですかね・・・。」
なんて考えるふりをしながら、
「例えば最低これくらいは切りたいとか、逆にこれ以上は切りたくないとかってありますか?」
なんて聞くと、
多くの場合「5㎝くらいは切りたいけど、アゴよりは短くしたくない」とか、そんな感じで大体のイメージがあることが多いんですよね。
ですので、結局普通のカウンセリングのように質問していく感じになるんです(=゚ω゚)ノ
で、大体のイメージが出来た時点で、「その条件の中でおまかせ」なんですね。
ここを美容師側が理解していないと、、、つまり「本当におまかせのお客さんは実はほとんどいない」ということを理解していないと、「失敗された!!」と悪い口コミを書かれる原因になるんです(>_<)
「おまかせ」の何が困る?
で「おまかせ」だと何が困るのか?
というと、僕はもうすでに、「本当におまかせの人はほとんどいない。」ということを理解してカウンセリングをしているので問題ないのですが…
昔は「おまかせ」だから、ある程度のデザインイメージを伝えて切り始めていくと、途中途中で、
とか
などと注文がつくことが多くて・・・
ってことが多かったんですよね。
美容師は、切り始める前に最終的な仕上がりをイメージして切り進んでいるので、途中で注文をあんまり出されると、
- もうその希望は叶えられない方向に進んじゃっているんだよな・・・
- ここから軌道修正するとおかしくなっちゃうぞ・・・
ということが起こるんですよね。
ね??
これは困りますよね??
当然美容師も困るんです(◞‸◟)
ホント「おまかせ注文」ってのはこういうことが多いです。
美容師にとっては「あるある」の一つなんですよね。
「おまかせ」ならどうされても文句なし!?
なので、
「おまかせ」
この4文字で注文を終わらせるなら、どうされてもかまわない覚悟を持ってご注文下さいね(笑)
「おまかせ」だから、超ロングヘアをベリーショートに切ったら怒る人って結構いますよね?
「おまかせ」ならそれはナシでお願いします。
ベリーショートが嫌なら、しっかりと「切っても何㎝以内」とか「肩下の長さまででおまかせ」とか条件を付けたうえで「おまかせ」と言ってくださいね。
短くされすぎて悲しい思いをしないためにも、しっかりと希望を伝えることが大事だと思います。
こんな注文方法がおすすめ!!
仮に「ある程度のおまかせ」でカットしてほしい時は
- ○○㎝以上は切りたい。でも、●●㎝以上は切らないでほしい
- あんまり梳かないスタイルが好き。あるいはいっぱい梳いてほしい
- 段はつけてもいいけど、あんまり極端には入れないでほしい
- 前髪は~~
etc
ある程度の上限下限の条件を指定したうえで、その中でおまかせでお願いします。似合う感じにしてください。
という注文方法がおすすめです♪
先ほども書いたように、「おまかせ」の場合、バッサリとベリーショートになる可能性だってあります。
それで満足ならいいですが、そうじゃない場合、もうどうすることも出来ません。
でも、「おまかせ」と言ってしまったのは”あなた”・・・。
そのような悲劇から自分の身を守るためにも、ちゃんと自分の希望・好みを整理して、美容師に伝えたうえで「条件付きのおまかせ注文」をしてくださいね。
【追記】TV「月曜から夜更かし」やっぱり「おまかせ注文は困る」は美容師あるあるだった
2016年3月14日放映の「月曜から夜更かし」で、美容師が同じことしゃべっていました(笑)
色々なハラスメントについて町で質問するというコーナーだったのですが・・・。
↓↓
美容師をしているこちらの男性↓
おまかせって言ってくるお客さんを切るじゃないですか?
でも、こだわりを後で言ってくるじゃないですか?
全然おまかせじゃないじゃん!!
という事で、「おまかせなのに全然まかせないハラスメント」
いざ前髪とかを切り始めると「ちょっと切りすぎじゃないですか?」
俺を信じろよ!!みたいな
と言った内容でした。
美容師だったら「はい×3、わかる×3」
と思ったんではないでしょうか?
その辺についてもう少し詳しく書いたのが以前書いたこの記事です。
⇒「美容院で困るおまかせ注文」
つまり「おまかせ」と言っているけど、実は漠然と頭の中にはイメージがある人の方が多いんですよね。
で、カットしていると途中でそのイメージを小出しにしてくる方って多いので、「それなら初めから言ってほしい・・・。もう違う方向性で切っちゃっているんだけどなぁ」なんてことになりかねません。
ただ、このインタビューにも少し突っ込みたいところもあるので個人的な意見を・・・m(__)m
こだわりを後で言ってくるじゃないですか?
全然おまかせじゃないじゃん!!
この美容師さんも当然わかっていて、ノリとしてこういう言い方をしていると思いますが、「おまかせ」でもあとでこだわりを言ってくるのは経験則でわかっていますので、その「おまかせ」がどこまでのおまかせなのかをカウンセリングでしっかり読み解く、というのが普通のカウンセリングです・・・多分・・・少なくとも僕は・・・。
いざ前髪とかを切り始めると「ちょっと切りすぎじゃないですか?」
俺を信じろよ!!みたいな
これも、この場のノリだと思います。いや、そう信じたい。
この話だと、「おまかせ」だからどういう仕上がりになるかを説明せずに勝手に切り始めちゃっているという事ですよね。
通常は「おまかせ」でも、ちゃんと「それではこういう形にさせていただきます」と伝えると思いますので、勝手に前髪を短く切っちゃうってことはないと思うのですが・・・多分・・・少なくとも僕は・・・。
まあこの場のノリだと思います。そう思いたいですm(__)m
でも、この方々大丈夫なんですかね。次の日店長に怒られてそうですよね・・・(-_-;)
だって、この内容をしゃべっているという事はスタイリストでしょうから、お客様もついているはずだし、その中には「おまかせ注文」をしている方もいるわけで・・・。
そんな方がたまたまテレビ観ちゃっている可能性もあるのに・・・。
いやぁ危険ですよね(-_-;)
僕は匿名で書いているこのブログじゃないと
「よー言わんです」
・・・
「はい」
・・・。
いずれにせよ、「おまかせ」と言う注文には、美容師側にもお客様側にも注意が必要という事ですね。
コメント
コメント一覧 (1件)
「美容院で困るおまかせ注文」という記事を見たいのですが、
このページは前の記事「美容院で困る注文の仕方」と同じ内容になっていませんか?
それともわたしが見たいページは存在してなかったのかな?