毛髪のダメージケアにこだわろうと思ったらいろいろなアイテムがあります。
◆美容院でカラー・パーマ施術時に利用する前処理剤
⇒「美容室の前処理トリートメントってした方がいいの?おすすめ?」
◆美容院で施術する有料サロントリートメント
⇒「美容院でトリートメントってオススメ?」
◆自宅で使用するシャンプー&コンディショナー
⇒「おすすめシャンプー解析」
◆洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)
などなど。
どれに最もこだわった方がいいのでしょうか?
優先順位はどれでしょう?
どうですか?
ついつい、美容院でやるなら前処理剤ではなくサロントリートメント。
自宅だとシャンプー後のコンディショナーやトリートメントに重きを置いてしまいませんか?
これらのトリートメントに重きを置いた方が瞬間的なツルツルサラサラ感は増しますからね!
でも、これ間違いです!!
こだわるべき優先項目は、
- 毎日のホームシャンプーにこだわる
- 美容院でケミカルメニュー(カラー・パーマなど)をするときは必ず前処理剤をする
↑これです。
ですので、
この記事のタイトル「美容院で前処理剤と施術後のトリートメントどっちが大事?」の答えは、「前処理剤(前処理トリートメント)が大事。」です。
では、なぜ前処理剤の方が大事なのかを解説していきますね!
髪のヘアケアの優先順位の考え方
ヘアケアの考え方で一番大事なことは、傷ませないことです。
毛髪は死んだ細胞ですので、一度傷んでしまうと再生することはありません。
なので、傷んだ髪にトリートメントをしてツルツルサラサラになったとしても、それは本当に健康毛に戻ったわけではありません。健康毛に見えるように誤魔化しているだけです。
ですので、
いかに傷ませないかが一番大事です。
以前の記事でも書いていますが、
前処理剤はカラー・パーマなどのケミカル施術前に専用のトリートメントを付けることで、ケミカル施術のダメージを軽減させることができます。
⇒「美容室の前処理トリートメントってした方がいいの?おすすめ?」
そしてトリートメントは施術後のダメージ補修です。
ですので、カラー・パーマ前に処理剤を使わず、施術後にトリートメントをした場合は、すでにカラー・パーマで毛髪を傷めてしまったあとに、サロントリートメントでそのダメージを誤魔化しているだけなので、日々の生活の中でトリートメントが取れてくればカラーパーマで進行したダメージレベルまで毛髪のコンディションが落ちていきます(/ω\)
逆に、前処理をしておけばケミカル施術のダメージを極力抑えられますので、その方が長い目で見たときに毛髪のダメージの進行は抑えられます。
サロントリートメントは、処理剤をしたうえでプラスアルファでするメニューだと認識ください。
(「ダメージを極力抑える」というのは「ほとんどダメージがない」という意味ではありません⇒「「髪の毛を極力傷ませない」の罠」)
処理剤の注意点!勘違い!?
髪は死んでいる細胞で、一度傷むと再生することはないので、傷んでからのケアよりも、傷まないようにケアすることが大事。
だからなるべく傷ませないように施術が出来る処理剤の方がトリートメントよりも大事、ということは納得ですよね?
でも、トリートメントの方をついやりがちというか・・・。
美容院でもトリートメントの方を積極的に勧めてくるイメージないですか?
その理由は・・・
前処理剤は、ダメージを抑えるものですので、仕上がりがツヤツヤサラサラになるものではありません。
ダメージを抑えるということは、逆に言えば少しダメージは進行するってことです。
ですので、プラス1000円出して処理剤したのに、結局施術前よりも毛髪コンディションは低下しているので、お客さん的には「騙された」気分になる人もいるような・・・
というか美容師がそこまで説明していないのが悪いんですけどね・・・。
美容師の感覚的には、
「処理剤しないで施術してたらもっと傷んでいたけど、処理剤をしたおかげでこれくらいのダメージで済んでよかった♪大成功!!」となるのですが、それは処理剤をしなかった場合の状態も想像できるからわかることですよね。
でも、それがわからないお客様的には、プラス1000円も出したのに結局傷んでいるわけなので「これって本当に効果あったの!?」と疑心暗鬼ですよね。
逆に施術後のトリートメントは、仕上がりはツヤツヤサラサラとわかりやすく伝わりますので提案しやすいし、喜んでもらいやすいんですね♫
だから処理剤はうまく説明しておかないと、良かれと思っておすすめしたのに騙された<(`^´)>と恨まれる可能性もはらんでいるんですね(-_-;)
まあ失客する可能性だって大いにありますよね・・・。
これはお客様が思っている以上に難しい問題なんです。
例えば「処理剤をしなければパーマをしてもウェーブもつかずただ傷むだけ」というほどの毛髪ダメージの人がいるとして、処理剤をお勧めして利用することで「ウェーブを付けることが可能になったりするんです」。
でも、そもそも「パーマをすればウェーブがかかるのは当たり前」だと思っているお客さんからしたら、「プラス1000円で前処理剤をして、普通にウェーブがかかった」ことがどれだけすごいことかわからないので、1000円の価値もわからないですよね!?
でも、、、
この記事を読んで理解くださった読者様はぜひ前処理剤などを提案されたら、美容師を信じて応じてくださいね。
それが「自分の髪の毛を守ることに繋がっていますので」
で、
美容院のサロントリートメントよりも大事なホームシャンプー!!
美容院でカラー・パーマの際は処理剤を使用して、プラスアルファさらにこだわるならトリートメントをしましょう!!と言いたいとこですが、
実は、美容院でトリートメントする前にもっと大事なことがあります。
それは、美容院でやるサロントリートメントよりも、自宅のシャンプー剤にこだわる方が大事だということ
だって洗浄力の強い市販シャンプーなんて使ってたら、今日、美容院で3000円でやったそのサロントリートメント。
数日で取れちゃいますよ(-_-;)
さらに、サロントリートメントが取れた後は、そのシャンプーが日々毛髪の負担になっていますよ。
シャンプーは、基本的に毛髪を傷めるものです。
当然ですよね。
洋服の選択を想像するとわかりやすいですが、どんなに優しい洗剤使ったって、洗えば洗うほどTシャツも傷んでいきますよね?
それはシャンプーも同じですので、いかに傷めずに洗えるかというのが大事になります。
市販シャンプーは洗浄力が強いものが多く、毛髪の負担になりやすいです。
でも、消費者の方にそれがばれないように、トリートメントに配合の高濃度シリコンで表面をコーティングしちゃうので仕上がりはツルツルです♪
(最近の市販シャンプーはノンシリコンを謳っているものが主流ですが、それらのトリートメントにもほとんどの場合高濃度のシリコンが配合されています。)
これは、洗剤と柔軟剤の感覚にそっくりです。
洗剤で生地を傷めてゴワゴワになるところを、柔軟剤で仕上げることでふんわり仕上げる♪
これって柔軟剤で誤魔化しているだけで生地自体は確実に傷んでいっていますよね?
市販のシャンプーの多くはそういう作りをしています。
ですので、仕上がりはツルツルだけどダメージはしているんですよね。
ですので、美容院のサロントリートメントをやるなら、まずは自宅のシャンプーを整えてからになります。
じゃないと、無駄ですからね。
どのシャンプーがいいのかはこちらを参考にしてください
⇒「おすすめシャンプー解析」
ヘアケアでこだわる順番は?
ですので、ヘアケアでこだわる順(お金をかける順)で大事なことは2つ。
- ケミカル施術をするなら処理剤は必須
- 自宅でのシャンプーにこだわる
この2つを最低限クリアしたら、次に美容院でのサロントリートメントや、自宅でのトリートメントやコンディショナーや、洗い流さないトリートメントにこだわっていきましょう!!
いかがですか?
普通だと手触りがよくなる美容院でのトリートメントや、自宅でもトリートメントにこだわってしまいませんか?
その方がやった感がありますからね。
でも、「手触りが良くなる=ツルツルになる」というのは髪の表面の事です。
毛羽立ってるキューティクルがごわつきの原因ですから、その表面のキューティクルの上にコーティング剤をくっつければツルツルになりますね。
ですので、ツルツルの気持ちよさや感動はあってもホントは内部補修されているわけではないんですね。
勿論やっても意味がないということではなくて、トリートメントも大いにやるべきだとは思っています。
でも、シャンプーなどのアイテムや前処理剤をしないでトリートメントだけする事は
只の無駄。お金の無駄使いになるだけです。
ですので
シャンプーなどのアイテムを揃えたうえで、トリートメントはやってくださいね♫
「美容師厳選!おすすめ美容院サロントリートメントは?ハホニコ?オージュア?TOKIO?COTA?」
⇒「美容院ですすめられたら断るメニュー・やるべきメニューは?」
コメント
コメント一覧 (4件)
はじめまして。
最近このサイトを知って、時間を忘れて読みふけってます。
今まで良かれと思ってやっていたことが逆にダメージを与えていたり、全く気にしていなかったことが実は重要だったりと本当に目からウロコです(;゚Д゚)
ここで一つ質問なのですが、美容院のサイトのメニュー表に前処理剤についての記述がない場合、前処理剤自体を美容院が取り扱っていないこともありますか?それとも、ケミカルな施術をする美容院なら必ず所持はしてる!というような基本アイテムなのでしょうか…?
もっちさん
コメントありがとうございます。
参考になっているようで良かったです♪
>ここで一つ質問なのですが、美容院のサイトのメニュー表に前処理剤についての記述がない場合、前処理剤自体を美容院が取り扱っていないこともありますか?それとも、ケミカルな施術をする美容院なら必ず所持はしてる!というような基本アイテムなのでしょうか…?
各美容院の事なので、はっきりとしたことは言えないのですが「ケミカルな施術をする美容院なら必ず所持はしてる!というような基本アイテム」です。でも、「前処理剤自体を美容院が取り扱っていないこともあります。」
僕の奥さんはパートで美容師をしていますが、そこはカットカラー4500円?くらいの低価格サロン。当然前処理剤などは置いていなくて・・・。でも奥さんは元々高価格帯のサロンで働いていましたので、何もつけずに作業することに抵抗がある。という事で自分で前処理剤を購入して、自分のお客さんには無料で前処理剤を付けていますよ。
結論としては、価格表にのっていなくても高価格サロンなら当たり前の作業。低価格サロンだとやっていないところもあるのでしょうね。いずれにしても、価格表にのっていなくても、サービスで付けているのならそれは売りになりますのでホームページのどこかに書いてあると思いますよ。
ただ、その時、当店では前処理剤を使用しています。と書いても「???」と思われてしまうかもしれませんので、もっとおしゃれな?響きの良い?言い方で書かれているかもしれませんが・・・。
返信が早くてびっくりしました。どうもありがとうございます!
なるほど、基本アイテムだけど結局は美容院によるのですね…。
美容院のメニュー表や紹介文はシャンプーの成分表示と違ってなんというか…書き方がフワフワしていて、何も知らなかった頃は耳障りのいい単語にテンションが上がっていたものですが、今となっては何のことかハッキリせず見ててモヤモヤしてしまいますね(´×ω×`)
髪のためにもちゃんと事前に問い合わせしてから行くようにしたいと思います!
もっちさん
>>返信が早くてびっくりしました。
たまたまです(笑)作業中だったもので・・・いつもは2日とか放置してしまう時もありますのでそんな時はご了承ください(^_^;)
>>美容院のメニュー表や紹介文はシャンプーの成分表示と違ってなんというか…書き方がフワフワしていて、何も知らなかった頃は耳障りのいい単語にテンションが上がっていたものですが、今となっては何のことかハッキリせず見ててモヤモヤしてしまいますね(
そうですよね。ただ、ここまで書くのってホームページ上は難しいですので、どうしてもイメージで集客しないといけない事情もあるんですよね。悩ましいところです(^_^;)
ケミカル好きな美容院ならブログで結構わかると思いますよ。ただ、ケミカル好きなのと、センスが良いとかカットが上手いってことは別の話なのでそこも悩みどころですよね・・・センスも良さそうでケミカルにも強い美容院が見つかればいいんですよね。
コメントありがとうございました