今日、当ブログに流入してくる方の検索ワードを見ていたら
「なぜ美容師のくせに梳きバサミを使用するのか?」
ってワードがあったんです。
まあちょっと美容師としては「イラッ」としますよね(笑)
美容師も梳きバサミを使いますよ。
(僕はあんまり使わないですけど)
美容師が、ただ「削げばいいのね」なんて考えで梳きバサミを使っているとは思わないで頂きたい!!
もしかしたらお客様には、ただザクザクと梳いているだけに見えて「あんなのなら私もできる<`ヘ´>」って思うのかもしれませんが、ちゃんと理論だったり考えて使用しているんですよ。
手の動きが早いからただザクザクに見えているのかもしれませんが・・・。
ハサミだってそうではないですか?
腕の上手い下手はあるかもしれませんが、ハサミだって美容師でも一般の方でも髪を切ることは出来ますよね?
つまんでチョキンとすればいいんですから。
でも、一般の方は形に切ることはできませんよね?
理論を知りませんので。
梳きバサミも同じです。
削ぐと言う行為は誰にでもできると思います。
髪の毛にあてて梳きバサミを開閉すればいいだけですからね。
でも、理論立てて考えて削ぐことは習ってないと出来ません。
ですので、過去にも話しましたが、梳きバサミを使用しているから下手。
ストロークカット(ハサミを振るカットの総称)をしているから上手い。
なんてことは一切ありません。
ストロークにもちゃんと考え方がありますが、考えなしにパフォーマンスで使用していれば、それは見た目が良いだけの下手なカットだし、梳きバサミでも完璧な理論で操る人はすごいうまい美容師ですね。
ただ、どちらの削ぎ方にもメリットデメリットがありますので、髪の毛の各セクションで、その髪質にあった技法を使えるということが一番なんではないかなぁと思います。
まあこれは僕の持論なだけで、こだわってストロークだけの人もいるし、こだわって梳きバサミだけの人もいるでしょう。
僕はこだわってストロークも梳きバサミも、その部位に最も適切な技法を選ぶというだけですね。
どれが正解という事もなく、すべて正解です。
あとはその考えが”あなた”の髪質に合うか?
相性の問題ですね。
と、言いながら確かに安いお店では、こだわってではなくタイムコストの問題で梳きバサミを使う美容師が多いのは事実(>_<)
⇒「価格の安い美容院をおすすめしない理由は価格の決め方にあり」
だってスキばさみでザクザク削ぐのが一番早く削ぎ終わりますからね。
さらに、特に梳きバサミの理論もなくそいでいる人も確かに多いですよね(>_<)
でも、その安い美容院を選んだものもあなた自身・・・
なんて言ったら怒られちゃいますかね(-_-;)
すいませんm(__)m
でも、
美容院の価格はタイムコストですので。
価格に対する技術としてはザクザク削ぐ方法が適正価格だったのかも知れませんよ。
⇒「価格の安い美容院をおすすめしない理由は価格の決め方にあり」
ですので、ザクザク削いでもらって構わないのであれば、ホットペッパーで地域で一番安そうなサロンに行ってもOKだと思います。
でも、そうじゃないなら、あまりにも低価格なサロンは避けた方がいいかもしれませんね。
最近だと一見オシャレそうなサロンでも、カット&カラーで3980円。というところがあるじゃないですか?
この価格でどこまでを求めているかですよね。
ちなみに、僕の知り合いでもストロークでちゃんとしたカットをできるけど、安いお店で働いているので、ストロークを封印して梳きバサミメインでカットしている美容師もいます。(この人は、一応出来る美容師に見せるために一部ストロークを見せると言っていました。)
とある安切り美容院では、新人が入社してから1ヶ月でカットデビューするところもあります。
ありえないですね。
カットの勉強だけでも通常1年以上はかかるのが普通ですので。
(1年でも短い方ですね)
しかも初めは下積みをしながら、髪の毛に慣れていって、ようやくカットの練習ができるようになって、そこから1年以上ですからね。
これは珍しいことでもなくカットの下積みだけで3年も5年もかかるサロンも多々あります。
ですので、もし嫌な思いをしたくなければもう少し高い美容院に行きませんか?
勿論、今この記事を読んでいる方の中には
「えっ!!私普通に高めのお店に言った結果がこれなんですけど<(`^´)>」
って思っている方もいるかと思います。
それはもうごめんなさい(>_<)
確かに高い美容院に下手な美容師が紛れてしまっていることがあるのも事実なんです(>_<)
美容院って入社試験に技術試験ってあんまりないですので、元々安切りカットのお店でスタイリストだった美容師が次の就職先に価格の高いお店を選んで・・・。
で、合格して技術チェックもなくそのまま、その美容院でスタイリストとして働いているというパターンなどもありますので。
これ、実話ですよ。
知っている美容師の話ですので。
ですので、そんなことで被害を受けた方はご愁傷様でした(>_<)
でも、それでも高い美容院に行った方が失敗される確率は減ると思うんですよね。
だって、高いお値段をいただいていてサロンスタッフがみんな下手くそだったら、その美容院潰れますよね(>_<)
でも潰れていないなら、仮に担当してもらった人が下手だったとしたら、そのほかの人に頼んだらうまい可能性だって結構あるんですよ。(「前回と違う人にしてください」とは言いづらいとは思いますが(>_<))
勿論、その逆で安いお店でも手早くストロークも駆使している上手い美容師もいるんですよね。ただ確立としては低くなるので探すのに時間がかかるかもしれませんね。
ということで、美容院ジプシーから抜け出す確率が上がるのはちょっと高めのサロンから美容院を探すことだと思います。
美容院ジプシーを脱却できることを祈っています(^^)
【梳きバサミ関連記事】
⇒「美容院で髪の毛スカスカ。すきバサミで梳かれすぎた髪はカットが大変」
⇒「梳きバサミを使う美容師は下手?上手?」
⇒「美容院で髪の毛梳かなすぎ?梳きすぎ?」
PS:しかし・・・。
検索ワード見てるとよくあるワードで「〇〇のくせに〇〇」ってのをよく見るんです。
「美容師 下手」ではなく
「美容師のくせに下手」とか
「下手なくせに美容師」とかですね。
検索ワードで”美容師のくせに”ってワードをチョイスするってよっぽど嫌なことがあったのかなぁ・・・。
なんて思って眺めてます(笑)
コメント