僕のサイトでシャンプー解析をしているときに、「毛髪補修成分です。」と書いていることがありますが、「そもそも毛髪補修成分って???」
と、思いませんか?
だって、髪は死んだ細胞で一旦ダメージ負うと改善することがないはずなのに・・・
と。
いろいろ記事を書いていると、どこかの記事中で「このサイトでいうところの毛髪補修成分というのは~」という説明をしているときがあるのですが、一度ちゃんと「毛髪補修成分について」に絞った話をしたいと思います。
※あくまでも僕の基準での「毛髪補修成分とは??」です。メーカーさん的にはもう少し基準が緩いのではないかなぁと思います<m(__)m>
毛髪補修成分でダメージが修復されるわけではない!?
まずはここが一番のポイントなのですが、
毛髪補修成分と言っても、毛髪のダメージが治るわけではないです!!
(>_<)
だって死んだ細胞ですよ・・・
肌なら、ダメージを負っていても「血行促進」とか「美肌作用」とかのある成分入りの美容液でケアをしていくことで、新陳代謝が活性化したりと、傷んだ肌が復活♪
なんてこともあると思います。
それは、肌が生きた細胞だからですよね?
でも、毛髪は死んだ細胞です。血行促進もしないし、細胞の活性化も起きません(>_<)
「シーン・・・」
ですよね。
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だからこそシャンプーでもっともこだわるべきところは、「洗浄成分なんです!!」
しぐれた洗浄成分を使用して、いかにダメージを少なく洗髪ができるかなんですよね。だってシャンプーで毛髪は傷みますので。
⇒「シャンプー/コンディショナー/洗い流さないオイル/大事なのはどれ?」
⇒「美容院シャンプーと市販シャンプーの違いを美容師が徹底解説!」
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朽ちた木をイメージしてみてください。(本当は人でイメージする方がわかりやすいと思いますが、グロテスクになりそうなので朽ちた木で話を進めます(;^ω^))
伐採されそのままにされた朽ちた木が目の前にあります。(つまり死んだ木です。)
かなりボロボロの状態だとします。(画像だとそんなにボロボロではないですが(;^ω^))
木の主要成分には、「セルロース、ヘミセルロース、リグニン」というものがありますが、じゃあこの3つの成分「セルロース、ヘミセルロース、リグニン」をこのボロボロの木に塗りたくると、この木は復活するのでしょうか??
まず間違いなく復活しないですよね。
「シーン・・・。」
です。
毛髪で言えば、毛髪の主要成分はアミノ酸。じゃあアミノ酸を塗りたくれば毛髪ダメージは復活するのか??
同じ理由でしません。
「シーン」
です。
だって、そのアミノ酸を利用して毛髪の各主成分を形成してくれる細胞がすでに死んでいるんですから・・・(>_<)
木でも髪でも主要成分を塗布することで、内部に浸透して保湿力は上がると思います。
このとき、今までよりボロボロ感・パサパサ感は無くなりますがダメージが修復したわけではないですよね。
しかも、単純に浸透させただけですので流せば(木なら雨が降れば)サーと流されて、次に乾燥した時にはもう元のボロボロの状態に戻ってしまいます。
これを毛髪補修というのかどうか??
僕の中では「これは補修とは言わない」と思っていますので、こーいうタイプの成分はコンディショニング成分とか、保湿成分という表現をします。
ですので、ただのアミノ酸系成分は「毛髪補修成分ではなく、保湿成分(コンディショニング成分)」という評価で解析しています。
当サイトにおける毛髪補修成分の定義
じゃあ何をもって毛髪補修成分って言っているの?
ってことですが、
上手く言えないというか、、、「じゃあこれは??」「あっちは??」なんて言われると困ることも多々あるのですが、一応僕の中での基準と言いますか・・・ホントうまく言えないんですが・・・一応<m(__)m>
例えば、ペリセア(成分表記名:ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)という成分がありますが、これは高い保湿力・高いバリア機能・浸透力の速さ・吸着性のある成分です。
毛髪に30秒~1分ほどで吸着且つ内部まで浸透するのでシャンプー後のすすぎでも流されず残存し、保湿力・バリア機能を有してくれます。
朽ちた木で想像しても、こういう作用のある成分であれば、保湿力・且つバリア機能で今後さらにボロボロになるのを防げそうだし、雨降っても流出しないから良さそうですよね・・・。
本当の意味でダメージが回復されたわけではないけど、ただ保湿力のあるすぐ流れてしまう成分を塗布するのとはちょっと違う意味合いを感じますよね?
髪で想像しても、毛髪内部に吸着して毛髪の保湿力とバリア機能の向上をしてくれますので、ダメージは治ったわけじゃないけど補修はされているというか・・・。
僕のサイトで毛髪補修成分としているのはこのような特徴を有している成分たちです。
(わかりづらい説明ですいません(>_<))
でも、毛髪補修成分でも治ったわけではないというのは、
仮に木の主要成分である「セルロース、ヘミセルロース、リグニン」を化学処理して、朽ちた木に素早く吸収されて雨が降っても流出せずに内部に残るようにハイブリット化したとしても、どこまで意味があるのだろうか??
と思いませんか??
だって、生きているのであれば外から必要な栄養素を与えてあげれば、その栄養をもとに体が作られていくんだろうなぁと想像できますが、死んでるってことは体内に必要な栄養素を与えたところで、ただ、そこにその栄養素のまま転がっているだけというか、その栄養素をもとに体が形作られるわけではないですよね。
そう思うと、仮に毛髪内部に残存したとしても「ダメージが治った」わけではないのでは?
と思ってしまうのです。
まさに治したのではなく、補修をした感じですよね。
ということで僕の言うところの「毛髪補修成分」とはどういうものかなんとなくわかっていただけましたでしょうか??
メーカーさんの説明だと、シリコンも毛髪表面に吸着する毛髪補修成分だし、各種オイル類も同じような作用があるので毛髪補修成分と説明しているところも多いですが、僕のサイトではこの辺の成分は補修剤とは呼ばずコンディショニング成分とかコーティング剤みたいな言い方をしています。
まあわかったようなよくわからないような説明だったと思いますがw
なんとなく色々考えて解析してんだね♪とでも思っていただけるとありがたいです。
ハイ。
<m(__)m>
ということで、「優れた洗浄剤」&「優れた毛髪補修剤」で作られたおすすめシャンプー記事でも読んでみてください(^^♪
⇒「ハーバニエンスシャンプーの成分解析」
⇒「AVISTA(アビスタ)エイジングケアシャンプーの成分解析」
⇒「縮毛矯正後におすすめ!サニープレイスアプルセルマスクシャンプー」
★その他おすすめシャンプー一覧はこちら
⇒「おすすめシャンプー解析一覧」
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併せて読んでいただきたいシャンプーの話
●「ホームカラーや市販シャンプーが美容院ジプシーの原因になる?」
●「シャンプー/コンディショナー/洗い流さないオイル/大事なのはどれ?」
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