これ。間違いです!!
というのが今回のお話です。
あっ、危険なシャンプーはそもそも存在しません!!
基本的にはどれでも安心安全です。
そのうえで・・・それでも安心安全なシャンプーを利用したいなら・・・というお話です。
テレビCMをしている大手市販シャンプーが安心安全な理由
「なぜテレビCMをしている大手メーカーの市販シャンプーが安心安全なのか?」というと、その会社の社会的責任が大きいからです。
大手有名市販シャンプーメーカーで、「重篤なアレルギー症状が不特定多数の人に現れました。」なんてことになったら大問題になりますよね?
その場合、訴訟問題やら信用問題やらで、もうそのメーカーは「風前のともしび」になっちゃいます。
そして多くの社員が解雇されますね・・・。
そうならないように大手メーカーは勝負しません。
ですので、市販の大手メーカーは、何十年も前から存在していて、その間、重篤な健康問題が起きなかった成分を多く利用する傾向があります。
逆に、オーガニック系や天然由来系のシャンプーは、ここ最近の新原料を多く利用する傾向があるので、本当に安全かどうかは今後わかってくる・・・(もちろん基本的には安全です)
そして本当に問題がなさそうなら大手市販メーカーもその原料を配合するんですかね。
ですので、大手市販シャンプーは安心安心です。
もちろんカネボウの白斑問題みたいなことも大手でも起こり得ることではありますが可能性として、低いです。
安い市販シャンプー=粗悪な成分??
このような内容のブログやコメントを書いている人が一定数いますが、、、
市販シャンプーが安いのは、先ほども書いたように「昔から存在する凡庸の成分」つまり、「多く生産されている&多くの原料卸メーカーが卸値で争っている成分」だから原価が安くなっているんですよ。
良い例がコカミドプロピルベタイン。
昔から存在する洗浄成分コカミドプロピルベタインは、「世界中の原料メーカーで扱いがあるため、価格競争が起きて、どんどん仕入れ値が安くなった成分です」
では、安い原料「コカミドプロピルベタインは危険か?」と言われれば「低刺激&低洗浄力でベビーシャンプーなどにも利用される安全な成分です」
で、このコカミドプロピルベタインは、ほとんどの市販シャンプーの補助洗浄成分として配合されています。
このように原価が安いから危険な成分なわけではありません。
安心安全なシャンプーと良い成分のシャンプーは意味が違う!!
まだ、何となく釈然としないですよね?
と・・・。
ここに安心安全の意味の大きな食い違いがあります。
わかりやすいのは、ラウレス硫酸Naと言う成分。
これは一昔前まで市販シャンプーでメインで使われることが多かった洗浄成分(界面活性剤)です。
市販の大手シャンプーメーカーたちがこぞって使う成分ですから安全安心面は明らかにgoodです。
ですが、ラウレス硫酸Naは洗浄力・脱脂力が強いので、頭皮と毛髪に負担になる成分です。
ですので、ラウレス硫酸Naがメインに配合されているシャンプーは、このブログの成分解析上はおすすめしないシャンプーに分類しています。
◆例えば⇒「一新TSUBAKIシャンプー.椿麹つけこみ美容?美容師が成分解析」
大手メーカーが気にするのは、「乾燥肌の人が使ったらより肌がカサカサになった」とかそういうレベルの話ではなくて、「人体に悪い影響が出ないかどうか」です。(もちろん中小企業だって気にしていますが)
で、この場合「ラウレス硫酸Naは人体に悪影響が出ないから安心安全」なんです。。
つまり健康面を第一に考えているのなら「いろいろなことは考えず大手の市販シャンプーを利用するのが一番無難」ということです。
オーガニックシャンプーは安全じゃないの!?
繰り返しになりますが、基本的に世の中に出回っているシャンプーで危険なものは存在しません。すべて安全です。
ですが、消費者の方で「市販の大手メーカーのシャンプーよりもオーガニックシャンプーや無添加シャンプーが安全だ」と思っているのなら、ちょっと違うのではないかな・・・と。
オーガニックシャンプーだと、多くの植物エキスが配合されていることが多いですが、「アレルギー持ちの人が多い昨今」、多くの植物エキスが配合されているということは「その人にとってのアレルギー成分が含まれている可能性が高くなる」ということです。
その証拠に「オーガニック系の優しいイメージのシャンプーの口コミで”かゆみ・フケがでる”などのコメントを一定数見かけます」
世の中的には「オーガニックオイル10種類配合」のように多くの種類が配合されている方が、なんか良さそうな気がしますよね?
だから、”売る”ために各メーカーがこぞって多くの種類のオイルやエキスを配合しています。
でも、それって「保湿効果や毛髪コーティング効果しかないオーガニックオイルを何種類も配合することでアレルギーリスクを高めてるだけでほとんど意味がないんです。」
例えば、「10種類のオーガニックオイル」と「1種類のオーガニックオイル」が配合されているシャンプーがあって、どちらも全量が5%の場合、手触りや保湿力は同じですが、10種類もオーガニックオイルが配合されている分、そちらの方がアレルギーリスクが上がるので、あまり多く入れすぎず厳選した方が本当は安全なんです。
【5%が適正の場合】
・「10種類なら0.5%ずつ」
・「20種類なら0.25%ずつ」
・「2種類なら2.5%ずつ」
となるだけです。
オーガニックという響きにひかれて製品を利用するか、本当に安全なものを使用するかは”あなた次第!!”ですね。
ただいずれにしても基本的にはすべてのシャンプーは安全なので精神衛生上「気持ちよく使えるもの」を使えばいいですよ。
■オーガニック=低刺激の勘違い?衝撃の事実公開中(市販込み|おすすめオーガニックシャンプーランキング付き)
無添加シャンプーは安全じゃないの?
無添加シャンプーで想像するシャンプーは
というシャンプーだと思いますが、これらもシャンプーを評価するうえであまり意味がないです。
旧表示指定成分無添加って?
1980年に
”そば”や”たまご”配合の食品に「この食品には”たまご”が入っています」と表示があるのと同じイメージです。
しかしその後、化粧品成分は全成分表示になり、表示指定成分だけを表示することはなくなったので、現在では「旧表示指定成分」と呼ばれています。
で、この旧表示指定成分に指定された成分は全部で102(香料も入れると103)成分だけです。しかも1980年に一度指定されたのち、新たに改正されることはありませんでしたので、1980年以降に化粧品原料に加わった数多の新原料に関しては全くスルー状態です。
ですので旧表示指定成分に指定されていた成分のアレルギーリスクよりも、もっと大きなアレルギーリスクのある新成分があっても見逃されている可能性が高いです。
さらに!!
1980年に表示指定成分に指定された成分の中には、その当時の精製技術で混ざってしまった不純物に反応していただけで、不純物が混ざっていない現在では「安心安全な成分」として頻繁に利用されている成分もあります。
ですので「旧表示指定成分無添加」というのはほとんど無意味です。
防腐剤無添加で安心安全な化粧品??
「防腐剤無添加」や「パラベン無添加」の響きは、安心安全な製品を使用したい消費者に刺さるキーワードだと思いますが、果たして本当に安全なのでしょうか?
実は「パラベンが安全」と製薬会社ではアナウンスしています。
パラベンは古くから使用されていたことから、その効果や安全性に関する情報が数多くあります。
また、パラベンは他の防腐剤に比較して低い含有量で優れた効果を示すことに加え、急性毒性、皮膚刺激性、眼刺激性などの毒性がほとんど認められないことが特徴と言えます。
パラベン以外の防腐剤の中には、低い含有量では十分な防腐効果が得られず、そのためパラベンと同じ効果を出すために含有量を上げれば刺激性などの毒性が強く表れるような物もあります。■出典:上野製薬株式会社
「パラベンの方が刺激が強い」と言っているシャンプーメーカーなどの主張は、
- パラベン1%
- 仮に「防腐効果もある保湿剤BG1%」
で比較した時の話です。
これなら間違いなくパラベンの方が刺激性が強いです。(僕もその意見には賛成です)
が・・・BG1%では防腐剤として機能しません。最低10%は入れると防腐力が得られるとします。
■十分な防腐力を得られる量
- パラベン1%
- BG10%
で比較した場合は、パラベンの方が刺激が弱いんですね。
このマジックに騙されないように気を付けてください!
本当は安全でも世の中的に悪いイメージがある成分はディスりまくって、「当社のシャンプーはパラベン無添加です!!」という販売手法ですね。
さらに!
面白い話があります!!
海外オーガニックメーカーでよく防腐剤に利用される「プロパンジオール」
これは、日本のオーガニック協会では「非推奨の防腐剤」です。
「美容師が無添加のウソ暴きます!(市販込み|おすすめ無添加シャンプーランキング付き)」
さぁ一体どの主張を信じますか??
僕なら日本の製薬会社の主張を支持しますけどね。
つまり「パラベンは安全!!」
ちなみに先ほどの上野製薬株式会社の以下の一文
パラベンは古くから使用されていたことから、その効果や安全性に関する情報が数多くあります。
これこそまさに、冒頭で説明している「古くから使用されていて今でも利用されている成分が安心安全」という話ですね。
ということで防腐剤フリーやパラベンフリーは安心安全な製品かを評価するうえでプラス評価にはなりません。
マイナスだ!!と言う気もないですが・・・。
昔の人は肌荒れしていない??
オーガニックメーカーや無添加メーカーは以下のようなことを言います。
いかにも説得力がありますか??
僕は全くピンと来ないんですよね。
例えば「とある機関」は70年前の女性と比較して「現代人は肌荒れしている」と主張しています・・・が、70年前の女性の肌荒れが今より少なかったというしっかりとしたデータはあるのでしょうか??
昔の女性との比較の話って多くの場合「イメージ」ですよね・・・?
「昔の人は~」という論調。僕が最も嫌う主張の一つです。
と言いながら・・・
確かに昔よりも肌が弱い人は増えたと思います。
でもそれは合成成分のせいではなくて、「化粧品をお顔にベタベタと付ける現在の習慣のせい」ですよね。
昔の人はそこまでメイクも化粧品も付けないので、肌の自力が強かったでしょう。
現代の様に、化粧水~美容液で肌をしっかり保湿してしまえば、肌の自力はどんどん弱っていきますので。
肌を強くしたいなら化粧水をつけるのはやめましょう!!
ただその場合は昔の人の様に「お化粧もしない」、或いは、「薄付き程度」にしてくださいね。
お化粧による負担をカバーするために化粧品をベタベタつけるわけですので。
ちなみに僕は40歳ですが、化粧水もつけないし、洗顔も石鹸でもシャンプー剤でも何でもOKです。全く肌荒れも乾燥もしません。
体質もあるんでしょうけど、「化粧水などに頼らずにやってきたから肌が強い状態を維持できている」と思っています。
と、ここまでの話を読んでも「いやいやいや、オーガニックや無添加の方がいいっしょ」と思う方は「絶対にオーガニックや無添加を使った方が良いですよ!!」
実際の安全性はともかくとして、「精神衛生上気持ちよく使えるものを使用するのが絶対的におすすめです!!」
まとめ
「健康第一!!」という意味で安心安全なシャンプーを利用したいなら、細かいことは考えず「市販の有名ブランドのシャンプーを利用するのがベター」です。
ですが、そもそもすべてのシャンプーは安心安全に出来ていますのでオーガニックシャンプーでも無添加シャンプーでも基本的にはすべて安全です。
ですので、安心安全面は気にせず、自分の頭皮や毛髪コンディションにあったシャンプーをチョイスしましょうね!!
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