ラサーナ ヘアカラートリートメントの成分解析と毛髪実験結果の比較を掲載していきます。
今回の毛髪実験は、ラサーナ ヘアカラートリートメントのダークブラウンで実験しています。
【ラサーナ ヘアカラートリートメントの特徴まとめ】
180g 3024円+送料432円
色味 | きれいなオレンジブラウン系 |
染色具合 | ◎ |
低刺激性 | 〇 |
手触り・感触 | 〇 |
コスパ | 普通 |
【一言評価】
9種類のカラートリートメントの比較実験で、最も綺麗なオレンジブラウンに染まったのがラサーナ ヘアカラートリートメントです。
特徴としては
- しっかりとした染色力(カラートリートメントとしては)
- きれいなオレンジブラウン系ですので、色がしっかり入っても全体の印象が暗くなりづらいです。そのため明るめの白髪染めをしている人に向いています。
今回、9種類のカラートリートメントの比較実験をしましたが、「明るめの白髪染めをしている人」に一番向いているカラートリートメントです。
⇒「ヘアカラートリートメント(白髪染め)実験・おすすめ口コミレビュー3回目」
ラサーナ ヘアカラートリートメントの染色比較実験
まずは、ラサーナ ヘアカラートリートメントの染色比較実験です。
以下5種類の実験をしています。
- シャンプー後タオルドライのみのウェット状態で塗布10分×1回(その後流しのみ)
- シャンプー後タオルドライのみのウェット状態で塗布10分×2回(その後流しのみ)
- シャンプー後タオルドライのみのウェット状態で塗布10分×3回(その後流しのみ)
- シャンプー前ドライの状態で塗布30分×1回(その後シャンプー)
- シャンプー後タオルドライのみのウェット状態で塗布30分(その後流しのみ)
◆メーカー公式の使用方法は、
シャンプー後、髪の水気をとり、白髪部分を中心に、適量を髪全体につけてなじませます。
髪がカラートリートメントで隠れるようにたっぷり塗布してください。~
初回は約10分、2回目以降は約5分ほどそのまま放置します。
~
お湯に色が出なくなるまでしっかりすすぎます。
ウェット10分1回~3回の実験結果
シャンプー後タオルドライのみのウェット状態で塗布して10分放置(その後流す)の1回~3回までの実験結果です。
【1回目】
【2回目】
【3回目】
※黒髪毛束に少し重ねた状態
ドライ塗布30分の実験結果
今度はシャンプー前ドライの状態で塗布して30分放置。その後シャンプーのみをした状態の毛束です。
ウェット塗布30分の実験結果
シャンプー後タオルドライのみのウェット状態で塗布して30分放置後流しのみした状態の毛束です。
実験結果を比較検証(口コミレビュー)
いかがですか?ドライ30分塗布とウェット10分×3回がほぼ同じ染色力です。
ちょっと画像だとわかりづらいですが、オレンジ気味のブラウンに染まっています。
これは「カラーやパーマ施術」、「カラートリートメントの連続使用」などによりまれに起こる「緑色」に変色する症状を防ぐ目的でオレンジ系(赤み)にしているのだと思います。
ラサーナ ヘアカラートリートメント(ダークブラウン)はおすすめ?
ラサーナ ヘアカラートリートメントは、僕の比較実験したヘアカラートリートメントの中ではしっかりと染色できるカラートリートメントです。
そして色味はオレンジブラウン系ですので、明るめの白髪染めをしている人や明るめに染色したい人に向いていると思います。(通常は明るくなると染色力も弱まりますが、明るい割によく染まります)
ラサーナ ヘアカラートリートメントは染まらない?
「ラサーナ ヘアカラートリートメントは染まらない」という声もよく聞きますが、これは期待値とそもそものヘアカラートリートメントというジャンルの染色力に差があるのだと思います。
そもそもヘアカラートリートメントは通常のヘアカラーやヘアマニキュアと比べたら全然染まりません(>_<)
ですので「通常のヘアカラーよりもちょっと染まり悪いのかな?」くらいの認識ですと、もっと染まりづらいものです。
その代わり化粧品登録できる成分で作られていて毛髪ダメージもまったくなく、そして通常のカラーにアレルギーが起きる人でも安心して利用できるというメリットがあります。
ですので、ヘアカラートリートメントは用途が合えば非常におすすめな商品です。
その中で比較的明るめだけど染色力もよいラサーナ ヘアカラートリートメントはおすすめできる一つだと思います。
ラサーナ ヘアカラートリートメントの成分解析
【成分】
水、水添ナタネ油アルコール、ミリスチルアルコール、BG、グリセリン、ソルビトール、尿素、パルミチン酸エチルヘキシル、ステアルトリモニウムブロミド、ペルベチアカナリクラタエキス、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン、加水分解コンキオリン、コンフリー葉エキス、サンショウ果皮エキス、ボタンエキス、オリーブ果実油、水添コメヌカ油、ホホバ種子油、シア脂、オレイン酸フィトステリル、ポリクオタニウム-48、グリシン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、炭酸水素アンモニウム、乳酸、イソプロパノール、エチルヘキシルグリセリン、エタノール、ステアリン酸グリセリル、PCAイソステアリン酸PEG-60水添ヒマシ油、香料、ムラサキ根エキス、ウコンエキス、グアイアズレンスルホン酸Na、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、HC黄2、HC黄4、塩基性青99、塩基性赤76、塩基性茶16
【解析】
低刺激性のベース油剤「水添ナタネ油アルコール、ミリスチルアルコール」をベースに全体的には低刺激性の作りです。
それ以外にも吸着しやすくしたケラチン「ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン」でハリコシを出したり、「オリーブ果実油、水添コメヌカ油、ホホバ種子油、シア脂」などでしっとりと保湿力を高めたりと良い処方がなされています。
しかし、少しだけ懸念があります。
それは「ステアルトリモニウムブロミド」という第4級のカチオン界面活性剤が配合されていることです。
こちらは帯電防止・毛髪の手触り向上等ヘアコンディショニング剤としては優秀ですが、頭皮に吸着すると刺激が若干ある成分です。
「リンス・トリートメントは頭皮につけない」と言われているのは、これらの第4級のカチオン界面活性剤が含まれているからです。
その中で、ラサーナに配合されるステアルトリモニウムブロミドは第4級カチオンの中で特に刺激性の高いものに比べると、比較的低刺激なカチオン界面活性剤です。
ですので神経質に気にする必要はありませんが、過去にシャンプー中は何ともなかったけど、トリートメントを付けるとかゆみが出た、というような症状を起こしたことがある人は注意が必要です。
逆に過去に頭皮トラブルなどを起こしたことがなければ、そこまで心配しなくても良いかもしれませんね
4級カチオン界面活性剤を利用していないカラートリートメントはこちらです。
カラートリートメントのアレルギーについて
最後にこれだけは確認です。
「通常のカラー剤に配合されている色素「ジアミン」にアレルギーを持っている人は、カラートリートメントは「ジアミン」以外の染料で出来ているから安心です。」
という書かれ方をしていることが多く、基本的には僕もこれには賛成なのですが・・・
どんな色素でも、絶対に”あなた”にアレルギーがないということはありません。
そして花粉症のように使い続けることで発症することもあります。(ジアミンもそういう人は多いですよね)
実際に欧米ではカラートリートメントの色素「HC染料」「塩基性染料」によるアレルギー報告もあります。
ですので、「絶対安全!!」なのではないということはご理解しつつ利用されることをおすすめいたします。
少なくともカラートリートメントはアレルギーがなければ全般的にどの商品も低刺激ですし毛髪ダメージもないので、特に”ジアミンにアレルギーを持っていて、でも白髪のカバーをしたい”という人にはお勧めできる選択肢の一つになると思います。
⇒「ヘアカラートリートメントのHC・塩基性染料はアレルギーがなく安全?」
⇒「4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールの安全性・アレルギー性について」
まとめ・ランキング
ラサーナ ヘアカラートリートメントは 、オレンジブラウン系の色味ですので、しっかりと染色させたいけど、あまり暗い仕上がりにはしたくない人にはおすすめできます。
つまり明るめの白髪染めと相性が良いと思います。
素手でOK?手袋必要?染色実験
最後に気になる人もいるかと思いますので、「素手でやっていいのか?手袋必須か?」について。
おまけ実験です♪
手に取りだして、まんべんなく手のひらに伸ばしました。3分放置↓↓
※とても伸びがいいので扱いやすいです。
※香りも強くなく癖のある香りではないので「万人受け」というか良くも悪くも特に感じないと思います。
↓↓お湯で流しただけの状態
美容師的に言うとお客様のメイクをするには失礼な状態(-_-;)
↓↓市販のハンドソープで洗浄中
↓↓1回目の洗浄を終えた状態。
※画像で見るよりも色素残っています(;^ω^)まだお客様のメイクをするのは躊躇われます。
もう1回洗浄するとこれくらいきれいになりました↓↓
これならもうお客様のメイクもOKです♪
ということで、素手で利用しても2回ほどすればすっかりきれいになりますが、乾燥肌の人は初めからグローブをしておいた方が良いと思います。
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