■カラートリートメントをしてから、美容院でカラーをすると緑になった(>_<)
■繰り返しカラートリートメントをしていたら、ある日緑っぽく発色した(‘Д’)
■カラートリートメントをしていることを告げたら美容院でカラーをしてくれなかった・・・|д゚)
などなど。
僕も結構以前はこの辺のうわさに振り回されていましたし、何年も前ですが実際にカラーをしたら「緑になった騒動」を経験したこともあるので、毛嫌いしていました(;^ω^)
でも、ある日の営業中に「あれ?緑になるわけでもないし、そんなにムラも気にならないなぁ」と感じる出来事があったんですよね。
※今回の話は「利尻ヘアカラートリートメント」を代表とする白髪染めカラートリートメントについての記事です。
※ちなみにカラートリートメントとは、塩基性染料+HC染料をベースに作られている商品が大半です。
「ヘアカラートリートメントはおすすめか?美容師の解析。でもその前に・・・」
「美容師が徹底検証!ヘアカラートリートメントおすすめランキング」
利尻カラートリートメント毛が普通に染まる?
ある日、美容室での営業中にお客さんに「最近家で簡単に染められるトリートメントってあるでしょ??あれってどうなの?」と聞かれたことがあります。(このお客さんは、いつも美容院でのカラーの合間にホームカラーをしています)
その時、僕は「カラートリートメント系は美容院でのカラーがムラになりやすいし、場合によっては毛髪が緑に変色しちゃうこともあるのでなるべく染めないでほしいです」と伝えたんです。
そうしたら・・・
「えっ!?私もう何ヵ月か前から利尻カラートリートメントをしているんですよ」と言われてしまって・・・(;^ω^)
あれ??普通に染まるじゃん・・・あれれ???
と・・・。
そんな経験があったんです。
さらに、ここ数年カラートリートメントの需要の拡大で、「カラートリートメントを自宅でしてみたんです」と申告される方もかなり増えてきて、一応「ムラになるかも・・・」ということを伝えつつ染めるのですが、今のところそこまでおかしいことになることはなく、ほとんど普通に染まるんですよね(^^♪
そんなこんな経験値を増やしていくうちに考え方が変わってきました。
緑になりやすかったのは少し前の作りで、最近のはある程度普通に染まるかな・・・と。
美容院でも使われる塩基性染料+HC染料カラー剤
さらにそれに並行して、美容院でもカラートリートメントと同じ染料をベースに作られているカラー剤もサロン専売品として登場しています。
それらを僕も使用していますが、基本的には失敗して緑になるということは今のところありません。(白髪染めに利用しているわけではなく、根元リタッチのお客さんの既染毛部分にトリートメント感覚で利用しているだけです)
ただ、塩基性染料はダメージ毛に”より吸着しやすい”特性がありますので、ダメージの強い毛先の方が色が深く入ってしまいやすいです。
ですので、そこをうまくコントロールしないといけないところが少し難しいカラー剤だと思います。
ネット上でも口コミを見ていると、毛先は染まるのに根元の新生毛がうまく染まらないというコメント見かけますが、まさにこれは、この塩基性染料の染まり方の特徴通りの症状ですね。
カラートリートメント後のサロンカラーが染まらないパターン
今でもカラートリートメント後のサロンカラーで断る場合があります。
それは明るめの白髪染めを希望されているお客さんでサロンカラーをする直前にカラートリートメントをしていて、パッと見て「全然色が落ちていない」時です。
この場合、まだ落ち切れていないカラートリートメントに邪魔されて染まらなかったり、部分的に染まる具合が変わってムラになる可能性があります。
こういう時は断ります。
ネットを見ていると「染まりが悪いときは5分~10分じゃなくて30分とか置くとかなりしっかり染まりますよ」的なアナウンスがされています。
その情報に従ってしっかり時間を置くと確かに結構深く色が入ります。
でも、そのまま深く入った状態でサロンにいらっしゃると、さすがにカラーが入らないんですよね(;^ω^)
そんな時はお断りしています<m(__)m>
カラートリートメント後のサロンカラーは何日後がいい?
通常は10日~2週間くらい開けるのが無難だと思いますが、もう一つ確認していただきたのが、目視で色が抜けているかを確認した方が良いということです。(染まっていた白髪が完全にしろに戻っているということです。)
ですので、カラートリートメント後5日目に目視で色が抜けていることが確認できれば、10日間も間を空ける必要もありません。
逆に2週間たってもまだまだ深く入っている場合はもっと時間を空けなくてはムラ染めになってしまいます(>_<)
ここは、ご自身の判断も問われるところですね。
なぜカラートリートメントは緑にならなくなった?
ここ最近「緑になる」という報告がだいぶ少なくなっていると思います。
元々「塩基性染料+HC染料」などの組み合わせのカラートリートメントの登場からそれほどの年月が経っているわけではありません。歴史の浅いジャンルです。
ですので、恐らくこういうトラブル(緑になる)を経て、どんどん進化している最中なんだと思います。
その結果として「緑になる」という報告が激減しているのだと思います。
確かに、白髪染めカラートリートメントのジャンルで最も人気のある「利尻ヘアカラートリートメント」は以前はよく緑になると聞きましたが、最近はそのような話はあまり聞かなくなりました。
★ここポイントです!!⇒⇒そもそも利尻カラートリートメントで緑になるという報告も、そのほかのカラートリートメントに比べて緑になるわけではなく、その圧倒的なシェアで利用者が多かったので必然的に「緑になる」という報告も利尻のものが多かっただけというのが真相だと思います。
或いは、、、そもそも利尻カラーを利用していたわけではないけど、その圧倒的なシェアのためにカラートリートメントのことを「利尻カラー」と言っている人もいると思います。(実際美容院でも「利尻のやつ」とか「昆布のやつ」という伝え方をする人もいらっしゃいますので)
で、僕のカラートリートメント実験では染色具合などトータルバランスが一番いいのは、この利尻カラートリートメントでした。
まあそうですよね。
利尻カラートリートメントは自社工場を持っているんです。
その利点を生かして何度も改良を繰り返しているみたいです。
その結果として緑になりづらい調合だったり、よりきれいに染色できるようになったりと、どんどん進化して良い方向に向かっているんでしょうね。
もちろん美容師としては、サロンでのカラーだけでやっていただきたいという思いはありますが・・・まあこれなら合間に使っていただいても問題にはなりづらいかもしれませんね・・・。
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