最近こんなことがありました。
あるお客様(70代)がいらっしゃいました。
2日前に娘さん(40代)がカットをされて、その髪型を気に入って、「娘みたいな感じの襟足にしたい」と・・・。
で、そのお客様(70代)
「takaさんいろんなお客さんカットしているから忘れているでしょう?娘に聞いたところ、襟足は毛束をとってそれをねじってハサミでシャシャッと振り振りしながら梳いだみたいよ」
・・・と。
いやいや、2日前のカットを忘れるはずはありません。
そして、
襟足を毛束でとってそれをねじってハサミでシャシャッと振り振りしながら梳いたりなんか全くしていません(>_<)
そもそも僕のカット技法の中にそのような切り方はありません(^_^;)
もしかしたらその娘さんには、なぜかそのように見えたのかもしれませんが。
なので、はっきり言いました。
「娘さんにはそう見えたのかもしれませんが、そのようには切っていませんよ。でも安心してください。娘さんのカットは覚えていますよ!!」と・・・。
まぁ、そもそも親子でも髪質が全く違う2人ですので、同じようにカットしても同じようにはならないんですよね。同じような髪型にするために違うカット技法が必要なんですよね。
もうここまで読めばわかりますよね。
「カット技法の要望をするのは危険!!」
な理由が。
カット技法の要望をするのが危険な理由
ポイントは2点。
- お客様が正確にどのようにカットしていたかを判断できないと思いますし、さらにそれを伝えることは無理だと思います。「こう切っていたと思う・・・。」みたいな発言が逆に美容師を悩ます原因になる可能性があります。
- 仮に正確に伝えられたとしても、各美容師のクセがありますので、同じような技法でカットしても同じような効果が出ないときもあります。内巻きにカットするときに、どのようなアプローチでカットするかは美容師によって違うと思うんです。自分のクセに合った内巻きの作り方ってのがあると思うんですよね。それなのに、以前の美容院で「内巻きにするためにこんな感じでカットしてました」と言われても、「それって僕の内巻きへのアプローチと違うんだよなぁ」なんて自分のやり方じゃない窮屈なカットになる可能性もあるんです。
お客さんが求めているのって結果であって過程ではないと思うんですよね。
つまり内巻きになるかどうかであって、内巻きにするための切り方が問題なわけではないですよね?
ですので、その美容院に行ったのであれば、もう担当者を信じてあげることも非常に大事なことだと思いますよ。
その美容師のポテンシャルを最大限に発揮させてあげた方が良いですよね♫
ちなみに僕は新規の方にも言っちゃうんですよね(>_<)
「美容師によってご要望に対するアプローチが違いますので、僕のやり方でお客様の要望に応えられるように切らせていただいても良いですか?」
って・・・(^_^;)
と、言う事で繰り返しますが、
美容院ジプシーを脱却できそうな美容師を見つけたら、その美容師をまずは信じてテクニカルな技法の要望は出さずに、”あなた”のなりたい髪型の要望のみを伝えるのが、美容師にとっては切りやすいと思いますよ。
⇒「初めての美容院で希望の髪型になるヘアスタイル注文・オーダーの仕方」
って、、、
ここまで読んでこう思った方いませんか?
「そうは言っても、梳きバサミで切られてスゴイ変な髪型になって嫌な思いしたことがあるから梳きバサミは使わないでほしい!!そのトラウマがあるから、梳きバサミは使わないでくださいって美容師さんに伝えるのもダメなの!?」
と、、、
これについては次の記事に引っ張ります(^ム^)
※梳きバサミ関連の記事はこちら
●「美容院で髪の毛スカスカ。すきバサミで梳かれすぎた髪はカットが大変」
●「梳きバサミを使う美容師は下手?上手?」
●「美容院で髪の毛梳かなすぎ?梳きすぎ?」
●「美容師のくせに梳きバサミを使うのはダメ?」
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