最近、無添加とか旧表示指定成分とか難しい話が多くて自分でも記事にするのに疲れてきたので(>_<)
今回はちょっとお話を変えて、
美容院の見分け方!カラーの後のシャンプー編!!
何を見分けるかというと・・・
髪のダメージに気を使っているかどうかです!!!
あとは仕上がりの発色や色持ちにも関係することです。
だから、カットの腕とかそういうのではないですが、
- お客様と長いお付き合いをしたい。
- お客様の髪を大事に扱いたい。
という思いでやっているお店であれば間違いなくやるはずの作業を皆さんの行かれている美容院でもやっていますか?
といった内容です。
ヘアカラー後の乳化作業ちゃんとやっていますか?
では、本題です。
カラーリングをした時に、最後にシャンプー台で髪を洗いますが、
最初の「お流し」(カラー剤を落とす)の前に、シャンプーボールにお湯をためて、そのお湯を髪にかけながらモミモミ×2なんて作業をしていますか?
しかもチャチャチャッとじゃなくて丁寧に・・・。
この作業は「乳化」と言ってカラー剤でカラー剤を落とす。
という作業なのですが、
この乳化をすることで、
- カラー後に髪に残ってしまうダメージの元「残留アルカリ」を除去する効果
- カラーの色味が綺麗に発色
- カラーの持ちが良くなる
という効果が生まれる、地味だけどちょー大事な作業なのです!!
特にダメージに関しては、この乳化をしっかりするかどうかがカラーの工程で最も大事なことの一つなんです!!
ヘアカラー後の乳化作業で、良い美容院か見極める
この作業をしっかりしているかどうかで、そのお店の立ち位置は大体わかります。
なぜならこの乳化作業は、それ自体でお客様に料金を頂くものではないですし、美容院側としたら材料費はほぼゼロです。
でも、タイムコスト的には、ちゃんと乳化作業をすると何分間か必要ですので
薄利多売でバシバシお客様を廻す!!
なんてお店では、「やってられない」って作業です。
だって、「カットを10分で切りなさい」
ってお店で、一円にもならない乳化作業に何分もかけると思いますか??
ちなみに・・・うちのお店では、ただのお湯ではなく、お湯の中に特殊なトリートメント等を入れて、カラー剤のついている毛髪に近い浸透圧のお湯を作ることで、さらに効果をあげているのですが・・・。
それでも材料費としてのコストは数円じゃないですかね。
(例えば、一番風呂に入るとただのお湯なので体の浸透圧と違いすぎて必要な皮脂まで取れてカサカサしちゃうから良くないと言われていますよね。その次のお湯は最初の人の皮脂が混ざっているおかげで浸透圧が近いので、必要な皮脂まで取られずカサカサしないみたいな。それと同じ原理で、浸透圧が違いすぎると逆に乳化中に髪の内部成分まで流出してしまう危険があるんです。これは、美容師さんに読んでほしい話ですね(>_<))
話は戻りますが、乳化はコストがほぼゼロ。かかるのは時間だけです。
しかも2~5分くらいの短時間。
でも、この2~5分ってのは忙しい時には、つい省力してしまいそうになる作業。
薄利多売のお店なら特にそうですよね。
安くやっているんだから、そういうお金にならない時間は極力避けることで生産性を上げているんですからね。
でも、このちょっとした手間が、カラー後のダメージを極力抑える重要な要素。
僕たち美容師にとって傷みは一番の敵!!
傷みが原因で、
- スタイルがうまく作れない
- ウェーブがしっかり出ない
- カラーがきれいに入らない
ってことになりますので、
髪のダメージに気を使っているお店であれば乳化も絶対こだわっていると思いますよ♪
そして、あの地味な乳化という作業をアシスタントもきちんとやっていたら
「あーーこのお店教育してるなぁ」ってね。
まぁ意外と教育されたてのアシスタントはしっかりやるけど、ベテランの美容師がめんどくさがって”チャチャチャ”っとやっちゃうパターンも有りますけどね(>_<)
この辺の話は、
腕が良いとか悪いとかって話ではなくて、お客様のことをどれだけ思って作業をしてあげられる美容院・美容師なのかをはかる方法だと思います。
こういうお店や美容師に施術をしてもらっていれば、「ちょー傷んだ<(`^´)>」って痛い目に合わないで済みますよ。
そしてダメージのない毛髪作りこそ「美容院ジプシー」の脱却には大事ですからね。
⇒「ホームカラーや市販シャンプーが美容院ジプシーの原因になる?」
※こちらも大事
⇒「美容室の前処理トリートメントってした方がいいの?おすすめ?」
だからね、美容院での仕上げの時に誰彼かまわずヘアアイロンやコテを使っちゃう美容院とか美容師は、お客様のこと全然考えてないと思うんですよ。
だって傷むじゃないですか。
「今日この後大事なようがあるから・・・。」って言われたから
「じゃあ今日は仕上げにコテで巻いて良い感じにしておきますよ♫」
とかならわかるんですけど、
誰彼構わずとか・・・
その美容師さん、そんなにカットだけで良い感じに出来ないんだなぁって思います。
多分ショートヘアとか下手ですよw
⇒「ショートヘアがうまい美容師はカットがうまい!?」
そういうと、
「美容院からお帰りになる時は、一番良い髪型でお帰り頂きたいから仕上げにコテ、アイロンするんじゃあ<(`^´)>」
って言う美容師もいます。
実際そう言っている美容師と会ったこともありますし。
でも、そんなにお客さま望んでるかなぁ・・・。
僕は仕上げの時、聞くんです。「どうしますか?」って。
「アイロンして下さい」「コテ巻きして下さい」なんて言う方1割もいないですけどね。
まぁ僕が自然派なので、僕を支持して頂けるお客様も自然派の人が多いって理由もあると思いますけど。
これも好みですからね。
でも僕のイメージでは、
誰彼かまわずコテ使っちゃう美容師は異性の好みを外見で判断するのに近い感覚かなって思いますwww
お客様の髪の内面じゃなくて、表面上ばっか気にするって意味で。
だって、髪の毛傷むんですよ。
する必要がないくらい、きちんとカットしてあればドライヤーと”手ぐし”でバーっと乾かすだけでOKなんてザラだと思うんですけどね。
こういう美容師さんほど、髪の毛傷んでいますね。トリートメントしませんか。髪の毛ツルツルになりますよ。とか言うんでしょうねw
ホントはこっちの方が大事なのにね
⇒「美容室の前処理トリートメントってした方がいいの?おすすめ?」
と、最後に激しく話がそれましたが・・・(・_・;)
次回カラーに行かれる時は気にしてみて下さいねm(__)m
補足:マニュキアはそのまま流しますので、そこは間違えないようにしてください(@_@;)
※自宅でのヘアカラー用シャンプーについて詳しくはこちらをご確認ください
⇒「ヘアカラーの褪色/色落ち防止におすすめのシャンプーは?」
コメント
コメント一覧 (2件)
こんばんは。
髪の毛のことで気になることがあると、
こちらの記事を見に来るほど
大変参考にさせていただいています。
カラー、前処理について質問なのですが、
カラーは、その人の希望の色や髪の毛の状態等によって
乾いたままか濡らしてカラーをするか使い分けているのかと思うのですが
例えば、乾いたままのカラーの方がいいけど、寝癖直しやスプレーなどをしている髪の毛の場合は、洗髪をするのでしょうか。
スタイリング剤の種類(スプレー、トリートメント、ワックスなど)によって洗髪の有無を決めたりするのでしょうか。
そもそも、スタイリング剤をつけていることはわかるのでしょうか。
また、前処理についてですが、前処理剤にはスプレータイプや液体タイプなど種類があるのでしょうか。
以前、美容室のメニューに前処理Trとかかれていたのですが、特に何かをつけてもらった感じがなく、乾いた髪に最初からカラーリングされたように感じたのですが、聞く勇気もなくやり忘れなのか何なのかわからないまま美容室を後にしました…。
前処理はいつどのようにつけるのか、やり方は様々かもしれませんが、、教えていただければ幸いです。
長文になってしまい、
読みづらく申し訳ありませんが
よろしくお願い致します。
mioさん
参考になっているようで良かったです。
濡らしてから塗布するのは塗りやすいから、というのが一番の理由だと思いますよ。
乾いていると薬を伸ばすのに手間ですし、量も多く使ってしまうので節約にもなるんだと思います。
>>スタイリング剤の種類(スプレー、トリートメント、ワックスなど)によって洗髪の有無を決めたりするのでしょうか。
>>そもそも、スタイリング剤をつけていることはわかるのでしょうか。
お店によって方針が違うので何とも言えませんが、ぶっちゃけスタイリング剤ががっしりついていてもカラーは普通に染まります。営業後にスタッフ同士で染めるときなど洗うのがめんどーでそのまま染めちゃいますよ。ただ、スタイリング剤が付いていてコームが引っ掛かるようだとそのせいでダメージが起きるのでお客さん相手にはしませんが。
まあスタイリング剤が付いていれば洗髪をするところが多いのではないでしょうか。
スタイリング剤が付いているかは大体わかります。すでに毛髪になじんでしまっていれば自油なのか、ワックスの油分なのかわかりかねるときもあります。
>>前処理はいつどのようにつけるのか、やり方は様々かもしれませんが、、教えていただければ幸いです。
前処理という名の通り施術前に処理するものですので、どのような形でも(ムースでもミストでも)施術前に作業することが一般的だと思います。
薬に入れる処理剤もあるので(これを前処理剤というかは議論の余地はありますが)。
処理剤はバージン毛の時は必要ないときもあります。ですので、根元リタッチの場合などは処理剤はいらないと思います。
こだわっているサロンならあえて不必要なときはしないという選択があるときもあるし、安いお店ですとカラー剤に混ぜるものを処理剤としてる可能性もあるし、単純に美容師の質の問題で時間短縮のためにカットした可能性もあります。この辺は見てないのでわかりませんが・・・。
「前処理剤ってどういうもののことですか??」とでも聞いてみるといいのかもしれませんね。
コメントありがとうございました。