HC染料・塩基性染料・酸性染料・酸化染料の違いとは?

HC染料・塩基性染料・酸性染料・酸化染料の違いとは?

ヘアカラートリートメントを理解するにはヘアカラートリートメントの染料についてご理解いただくとわかりやすくなると思います。

「細かい話はどうでもいい!!おすすめのヘアカラートリートメントを教えて!!」という方もいらっしゃると思いますがもうしばらくお待ちくださいね。

 

 

※ヘアカラートリートメントについてはこちらもご確認ください。
 「ヘアカラートリートメントはおすすめか?美容師の解析。でもその前に・・・」 

 

 

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カラー剤の染料の種類

カラー剤は、大きく分けて「医薬部外品の永久染毛剤」と「化粧品の半永久染毛剤」に分類できます。

永久染毛剤とは、ジアミンという酸化染料などが配合されている皆さんが一番想像しやすい普通のカラー剤のことです。

 

それに対して半永久染毛剤とは、「ヘアマニキュア」や「ヘアカラートリートメント」のことです。これらは脱色力を待たず毛髪表面に吸着して発色します。

ヘアマニキュアの染料は、酸性染料が主体になっています。(赤2・紫401などと記載されています)

ヘアカラートリートメントですと、染料は塩基性染料をメインにHC染料も組み合わされている配合になっています。(塩基性染料は「塩基性青99」とか、HC染料は「HC黄5」等のように記載されます。)

※HC染料は、ヘアマニキュアにも補助的に混ざっていることもあります。

 

つまりカラー剤の染料の種類には

  • 酸化染料(一般的なカラー剤)
  • 酸性染料(ヘアマニキュア)
  • 塩基性染料(ヘアカラートリートメント)
  • HC染料(ヘアカラートリートメント・ヘアマニキュア)

などがあります。

 

※ヘナなどの天然色素などもありますがここでは割愛します。

「ヘナの白髪染めの効果は?」

 

それぞれの染まり方や特徴

次にそれぞれの染まり方や特徴についてまとめていきます。

と、その前にこちらも一緒に確認しておいてください↓↓

酸化染料・酸性染料・塩基性染料・HC染料の違い

これを見るとなんとなく染料の大きさの比較ができますよね♪以下で書かれる、酸化染料は小さいので毛髪内部に浸透しやすくて、酸性染料と塩基性染料は大きいので毛髪内部に浸透できず表面に吸着するということがなんとなくわかりますね♪

 

酸化染料

酸化染料は、酸性染料や塩基性染料に比べて小さい構造のため、毛髪内部に浸透しやすいです。さらに、化学反応を起こすことで毛髪内部で発色&分子同士がくっついて大きくなるので毛髪内部で留まってくれます。

※酸化染料は、そのままでは発色せず、2剤と混ぜた結果、重合(分子同士がくっついて)して発色します。

●「髪が染まる仕組み」

 

酸性染料

酸性染料は、分子も大きいため酸化染料のように毛髪内部に浸透せず、化学反応も起こしません。酸化染料の染着の場所は毛髪の表面付近ですので酸化染料と比べて持ちはよくありません。

マイナスの電荷をもっています。毛髪のプラス部分に吸着します。主にヘアマニキュアに使用されます。

※最初から発色しているので、カラー剤自体の色がそのまま毛髪につくイメージです。 

※ほとんどのトリートメントにはプラスの電荷をもつカチオン界面活性剤が配合されていますが(毛髪をサラサラに仕上げてくれる成分です)、酸性染料はマイナスの電荷をもっているので、仮にカラートリートメントに酸性染料を入れると製品内でこの2つの成分がイオン結合してしまい、毛髪には吸着せず染まりませんので、カラートリートメントに酸性染料が配合されることはあまりありません。(一部特殊な製品でそれを可能にしている製品もあります。それは違う記事で・・・)

※皮膚につくとなかなか取れません。

 

塩基性染料

塩基性染料とは、2001年の国の規制緩和で使用できるようになった染料です。塩基性染料も、酸性染料と同じ様に分子が大きく、毛髪内部までの浸透は難しく、さらに化学反応も起こしません。そのため、塩基性染料も染料の染着の場所は毛髪の表面付近です。

プラスの電荷をもっています。主にヘアカラートリートメントに使用されます。

※最初から発色しているのでカラー剤自体の色がそのまま毛髪につくイメージです。

※皮膚についても取れやすいです。

 

HC染料

HC染料も2001年の規制緩和で使用できるようになった染料です。酸性染料や塩基性染料よりも小さく、酸化染料よりも大きな染料です。塩基染料と違って毛髪内部に浸透される成分ですが、簡単に流出もしてしまう成分で、それほどの染着力はないので補助的に使用されることが多いです。

電荷をもっていない。だからこそヘアマニキュア・ヘアカラートリートメントいずれにも補助的に使用できます。

※最初から発色しているので、カラー自体の色がそのまま毛髪につくイメージです。

 

 

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ヘアカラートリートメントは塩基性染料とHC染料

上記でも書いていますが、今後メインに説明していくヘアカラートリートメントは塩基性染料をメインとしてHC染料が補助的に配合されているカラー剤です。

 

色持ちはヘアマニキュアよりも圧倒的に悪いですが、逆にそれを逆手に取ることで、「カラーとカラーの合間に使用する」という分野を確立できたとも言えます(マニキュアやヘアカラートリートメントが毛髪に残ったままカラーリングをすると色むらになりやすいですので)

※前述のように酸性染料でも特殊な工程を経てカラートリートメントに配合されているメーカーもあります。

※塩基性染料とHC染料のほかに、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール等も配合されている製品がありますが、各メーカーの特徴で違いがありますので、その時に詳しく書いていきます。

 

ヘアカラートリートメントは感触が良い?

勘違いされている方がたまにいらっしゃいますが、ヘアカラートリートメントとヘアマニキュアを比較した時にヘアカラートリートメントの方が仕上がりの手触りがいいのは、染料の違いによるものではありません。

前述しているように塩基性染料はトリートメントに配合することができるので、酸性染料に比べて手触りの良い仕上がりになります。

つまりヘアカラートリートメントの手触りの良さは、トリートメントの手触りの良さであって塩基性染料の手触りがいいわけではありません。

※酸性染料(マニキュア)は、トリートメントによく配合されているカチオン界面活性剤とくっついてしまう性質があるので、トリートメントに配合しても、カチオン界面活性剤と先にくっついてしまい、毛髪に塗布しても毛髪には染着はしません。

※詳しくは違う記事で書いていきます。

 

 

酸化染料・酸性染料・塩基性染料・HC染料とは

 

ヘアカラートリートメントで緑色?

ヘアカラートリートメントを使用していると緑色になってしまうトラブルが起きるときがあります(>_<)

が、実は理由はハッキリと分かっているわけではありません。

ただ有力な説の一つとして、カラートリートメントの染料は赤・青・黄色の組み合わせで茶色を作っています。個人差があるようですが、カラー・パーマ・シャンプー等などで色落ちするときに「赤が多く、黄色が少々、青は色落ちをあまりしない」という組み合わせで色落ちしたときに残った青と黄色で緑色っぽくなってしまうようです。

これらについても今後詳しく記事にしていきますが、繰り返しますがはっきりとしたことはわかっていません。ただ、最近のヘアカラートリートメントはかなり進化したのか?以前よりも緑色になるトラブルを聞かなくなってきたような気がします。

実際、美容院でも塩基性染料は使用するようになっていますが、あまり緑になったことはありません。というか僕は緑になったことはありません(周りの美容院でそんあことがあったという話を聞くくらいですが、まれな症状のような気がします。)

通販でよく売られている「利尻昆布ヘアカラートリートメント」も以前はかなり話を聞きましたが、最近はリニューアルを重ねてあまり緑になる話は聞きません。(そもそも利尻昆布で緑になる話が多かったのは圧倒的なシェアを誇ていたから、必然的に緑になる事例も多く聞こえてただけで、パーセントで言えば、利尻昆布カラーが特別緑になりやすかったわけではないんでしょうね・・・。)

 

酸化染料・酸性染料・塩基染料・HC染料の違いとは

 

硝酸銀配合カラークリームは、カラー剤で影響で緑になります。

硝酸銀という光に反応してだんだんと黒く発色する成分が配合されているカラークリームがあります。この銀は、ヘアカラーやパーマ液のアルカリと反応することでマット系の緑になります。

そのため、硝酸銀配合カラー剤をされるときは、通常のカラーやパーマはできないものだと思ってください。

※朝塗布しておけば、一日の生活中に光に自然と当たっているうちに色が付くので手軽ではあります。ただデメリットも大きいということです。

「サンカラーマックス(光で染まる白髪染)で髪が緑色になる!?」

 

ヘアカラートリートメントは美容師としておすすめできる?

美容師はヘアカラートリートメントを嫌う人が多いです(僕も)。理由は美容院でカラーリングをするときなどに相性が悪いので緑色に変色したりムラになりやすいからです(>_<)

※決して美容院でのカラーシェアを取られちゃうから反対しているわけではありません(笑)

 

じゃあなんで美容院の施術では使用しているかというと、きちんと履歴が把握できますので次回カラー時に対応しやすいですし、そもそも次の施術まで1月以上あると思うのでその頃にはすでに色落ちしていますので、次回カラーに影響が起きることがありません。

ご自宅で使用する場合も、傷みもないし・さらさらに仕上がるというメリットもありますので、使ってみて気に入れば特に否定すべきカラー剤でもなくおすすめできる染毛剤です。

 

デメリットとしては、

  • 美容院のカラーやホームカラーとの相性が悪い。
  • 黒髪は明るくならず白髪部分に色が付く(正確に言えば黒髪にもついていますが、黒が強いので染まっていないように見えます)
  • 退色が早い

というのが大きなデメリットです。

 

ですが、これだけ世の中の方が興味があって、且つ、利用している人も増えてきているので、美容院側としても「使用しないでね!!」で片付けられる問題でもなくなってきましたよね(>_<)

僕もサロンの現場でヘアカラートリートメント毛の方の施術をすることも増えてきて(状況によっては断りますが)、ヘアカラートリートメント毛に対する経験値も上がってきているので、上手く美容院のカラーとヘアカラートリートメントを併用する方法とか、実際ヘアカラートリートメント毛にカラー剤を塗布したときにどうなったかを今後書いていこうと思います<m(__)m>

 「ヘアカラートリートメントはおすすめか?美容師の解析。でもその前に・・・」 

 


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