よく見かけますよね。
通常のラウレス硫酸naは石油由来なんですよ(゜レ゜)
石油由来のラウレス硫酸は経皮毒。発がん性の危険も・・・。
でも、うちのシャンプーはヤシ油由来のラウレス硫酸だから安心&優しいです。
みたいなキャッチコピー。
経皮毒についてはこちらをお読みください
→「ラウレス硫酸naと経皮毒と発がんリスク」
こんなめちゃくちゃな話が許される業界が美容業界(-_-;)
昔のラウレス硫酸naは石油由来
以前にも何回か出てきた話ですが、
ラウレス硫酸naって、1970年代とかは石油由来だったんですよ。
石油の廃油から・・・。って。
で、その当時に発がんの可能性が・・・。って言われた時期はあるみたいです。
(正確にはラウレスにではなくラウリルにってことなんですが。
→「ラウレス硫酸naとラウリル硫酸naの違い」)
このオチは上記↑↑リンク先の記事で確認くださいね。
で、結論としては、世界のいろんな機関で発がん性を調べた結果、
問題なし。
って結論が出たっていうのが上記記事の話。
ラウレス硫酸naは危険な成分ですって話のソースは?
まずは石鹸シャンプーを売りたい石鹸シャンプー協会が
その当時市販のシャンプーには、ほとんどに入っていたラウレス硫酸na
(当時だけじゃなく、今もほとんどラウレスですが)
を石油由来の発がんリスクのある危険な物質です。
ってネガティブキャンペーンを打っていたんですが、
今度は、シャンプー業界大手4社(ユニリーバ・資生堂・P&G・花王)に
風穴を開けたいっていう第5第6のシャンプー会社が
市販シャンプーのほとんどに配合されていたラウレス硫酸を
石鹸業界と同じようにバッシングし始めたんですよね。
石鹸シャンプー業界とその他のシャンプー業界ってのは明確に
分かれているジャンルなので、この2つで戦うのは分かるのですが、
同じジャンルのシャンプー業界にネガティブキャンペーンをやられたんですね。
身内同士の戦いです。
こうやってすべての罪はラウリル&ラウレス硫酸に押し付けられ、
今日のネガティブキャンペーンが起きてるんですね。
ラウレス硫酸naのほとんどは石油由来?
答えは
NO
です。
ベストアンサーは
今現在ほぼすべてのラウレス硫酸naはヤシ油由来です。
「じゃあやっぱり石油由来は危険だったんだぁ。」
って思っちゃいますか?
思っちゃいますよね・・・。
違うんですよ。
そういう理由じゃなくて、
石油から抽出するよりも、ヤシ油から抽出した方が
コストが安く抽出できるんですよ。
ヤシ油の方がコスト安いのに、わざわざコスト高い石油から
抽出なんてしないでしょ?
だから今現在ほぼすべてのラウレス硫酸はヤシ油由来です。
ヤシ油由来のラウレス硫酸naは安心・優しい?
そもそも、石油由来だろうが、ヤシ油由来だろうが
ラウレス硫酸という物質になった以上、それ以上でも以下でもなく。
もうそれは由来なんてどうでもよっくてラウレス硫酸なんです。
そしてそのラウレス硫酸に発がんはないって
世界中のいろんな機関で言われていますね。
→しつこいようですがこっちの記事「ラウレス硫酸naと経皮毒と発がんリスク」
ですので、そういう経皮毒とか発がんとかって話でこの成分を避ける必要は
全くありません。
ですが・・・。頭皮と髪の汚れを取る洗浄成分という
純粋にシャンプーとしての成分の見方をすれば、
洗浄力が強すぎるので、
髪はキューティクルがはがされ、頭皮はカサカサ(゜レ゜)
となりやすい成分なのは事実。
ですので、そっちの視点から言えば積極的に
使っていくべき成分ではないのですが、
(ヤシ油由来であろうが)
一部の輩なメーカーだとラウレス硫酸は危険!!だからラウレス硫酸フリー。
で、オレフィンスルホン酸というラウレス硫酸とほぼ変わらない脱脂力の
成分を入れたりしていますよね。
で、最近はさらに進化?してラウレス硫酸やオレフィンスルホン酸は
危険な成分だし、脱脂力がありすぎてダメシャンプー。
でも、「うちのはアミノ酸だからいいですよぉ」っていう論調になってきてますよね。
確かにアミノ酸だからいいんでしょうけど、
自分の商品売りたいからって、ホントの話以上にそういう成分を誇張して
批判するのって、会社の倫理観ってどうなっているんだろう?
って思っちゃったりもするんですよね。
ってことで、
まとめると
ラウレス硫酸naは石油由来もヤシ油由来もあるが、今現在はコストが安く作れるヤシ油由来がほとんど。でもヤシ油でもラウレス硫酸自体の強すぎる脱脂力が髪にも頭皮にもよくないことも事実。ただそれは経皮毒とかって話ではなくて、単純に髪が傷むとか頭皮が乾燥するってだけの話です。
ってことです。
今回の事に限らず、美容業界は全体的に(食品業界もそうかもしれませんが)
一方的に批判する論調があった場合は、疑うべきだと思いますよ。
次に疑うべきはオーガニックと無添加と・・・。
無添加は以前記事にしましたね
→「無添加シャンプー・無添加化粧品って何が無添加?」
美容院ジプシーの方
こういう話→「ヘアカタログと違う髪型になる”衝撃”の理由」
はもうちょいお待ちくださいね。
何度も書いていますが、シャンプーを理解して使うってことも
美容院ジプシーから脱却するために必要なことですので
今はシャンプーの闇を知っていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
※シャンプー解析記事一覧はこちらから
⇒「おすすめシャンプー解析」